東京スター銀行にはさまざまな定期預金がありますが、もっとも基本となるのは「スターワン円定期預金」です。
その「スターワン円定期預金」の金利を、まず最初にお示しします。すべての預入期間において、金利は一律で年0.002%となっています。
預入期間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
1円以上 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
(2021年9月9日現在)
東京都を中心に本支店を設置する東京スター銀行は、特徴的なサービスを数多く提供している第二地方銀行です。
たとえば、高い金利の円預金商品などを取扱っており、ファイナンシャル・ラウンジ(支店)では相談ブースで資産の運用について相談したり、専門家を招いて開催されるセミナーに参加できます。
「スターワン円定期預金」は、東京スター銀行が提供する円定期預金の中で最もシンプルな商品です。
預入期間1カ月以上5年以内、預入金額1円以上、と預入条件の自由度が高いのが特徴で、短期運用から長期運用まで運用計画に応じて好きなように預入条件を設定できます。
東京スター銀行には「スターワン円定期預金」よりも高い金利の円定期預金がありますが、総じて独特の利用条件や預入条件が設定されているため、様々な預入条件に対応できる「スターワン円定期預金」は使いやすいです。
現在、東京スター銀行の「スターワン円定期預金」の店頭表示金利は年0.002%です(2021年9月9日)。
一般的に円定期預金の店頭表示金利というと、預入期間や預入金額に比例して高くなることが多いのですが、「スターワン円定期預金」の金利は預入期間や預入金額に関係なく一律なのが特徴です。
とはいえ同じ店頭表示金利でも預入期間や預入金額が多いほど満期日に受け取る利息が多くなるため、利息を重視する場合はまとまった余裕資金を長期運用します。
東京スター銀行の「スターワン円定期預金」は、口座開設後6カ月の据置期間を過ぎると預金の一部を解約して引き出せるため、安心して長期運用ができます。
この「スターワン円定期預金」の口座開設は、ファイナンシャル・ラウンジの店舗窓口、インターネットバンキング、テレホンバンキングの3種類の方法で受け付けています。
店舗窓口は相談ブースで資産運用について相談しながら口座開設手続きを進められ、インターネットバンキングやテレホンバンキングは来店せずに口座開設を申込めます。ちなみに、残高照会や満期時の取扱い方法の変更などの取引も、この3種類の方法で行えます。
東京スター銀行の「スターワン円定期預金プラス」は、適用金利が優遇された円定期預金です。店頭限定とインターネット限定の2種類があり、それぞれ細かい商品内容が異なります。
たとえば、店頭限定の「スターワン円定期預金プラス」は、店舗窓口限定で口座開設を受け付けており、利用条件が2つ用意されている特徴があります。
利用条件ごとに別々の適用金利が設定されていて、どちらも高い金利でお金を預けられます。しかし、預入期間1年、最低預入金額300万円と預入条件が厳格なので、計画的に口座開設する必要があります。
東京スター銀行の店頭限定の「スターワン円定期預金プラス」には家族優遇特典があります。その条件とは、利用者とその家族(2親等以内)が同時に「スターワン円定期預金プラス」を口座開設することです。
それというのも、基本的に店頭限定のスターワン円定期預金は利用条件を満たさないと口座開設できませんが、家族優遇特典では利用者さえ利用条件を満たしていれば、その家族は利用条件を満たさなくても口座開設して利用者と同じ適用金利でお金を預けられるのです。
そのため店頭限定の「スターワン円定期預金プラス」を口座開設する際は、家族と一緒に口座開設するのも一法です。
東京スター銀行のインターネット限定の「スターワン円定期預金プラス」は、インターネットバンキングからの口座開設に特化しており、無条件で通常よりも高い適用金利でお金を預けられます。
さらに預入期間6カ月、最低預入金額50万円と、店頭限定の「スターワン円定期預金プラス」に比べて手軽に利用できるのも特徴で、余裕資金が少ない利用者や来店する時間のない利用者も活用できます。
しかし通常よりも高金利とはいえ、店頭限定の「スターワン円定期預金プラス」に比べると適用金利が低いので、より高い金利で資産運用したい利用者は、店頭限定の「スターワン円定期預金プラス」を選ぶのも一法です。
一方、インターネット限定の「スターワン円定期預金プラス」の適用金利は、無条件で年0.10%となっています(2021年9月9日現在)。
東京スター銀行の「スターワン積立円定期」は、毎月決まった金額を積み立てられる貯蓄向けの円定期預金です。
一般的な金融機関が提供する貯蓄向けの預金商品には財形貯蓄や定期積金などがあります。しかし、財形貯蓄は財形貯蓄制度を導入している企業の従業員しか利用できず、定期積金は積立が遅れるとペナルティが発生します。
その点、東京スター銀行の「スターワン積立円定期」は誰でも口座開設することができ、積立条件の変更や一時休止も可能です。
東京スター銀行の「スターワン積立円定期」の預入期間(積立期間)は、1年以上15年以内と幅広く、最低積立金額も1,000円と使いやすいのが特徴です。
また、最大の特徴は積立内容を自由に設定できることで、たとえば月々の積立は自動振替や追加入金といった方法で行えます。
預入期間中には店舗窓口やテレホンバンキングから積立条件を変更することもでき、月々の積立金額や積立日を変更したり、自動振替を一時休止または再開したり、満期日を延長できます。そのため目標額や目標期間などの積立計画に合わせて、臨機応変に対応できます。
現在、東京スター銀行の「スターワン積立円定期」の店頭表示金利は年0.002%です(2021年9月9日現在)。
しかし「スターワン積立円定期」は毎月少額ずつ積み立てていくという仕組みなので、口座開設からしばらくは預入金額が少ないため、利息が得にくいです。
「スターワン積立円定期」には、スターワン円定期預金プラスのような優遇金利サービスもないため、利息よりも貯蓄効果を重視する商品です。
「スターワン1週間円預金」は、東京スター銀行の取扱いサービスの中でもメジャーな円定期預金です。
その名の通り1週間という超短期間で満期日が来るのが特徴で、主に預金の一時的な預け先として利用するのに適しています。
一般的な定期預金は、預入期間1カ月以上の場合が多く、中途解約しない限りは満期日まで預金を払い戻せません。そのため急にお金が必要になると不便ですが、「スターワン1週間円預金」ならば最短1週間で払い戻せます。
「スターワン1週間円預金」は預入期間が1週間と短い反面、最低預入金額は10万円と多めに設定されています。そのため口座開設前には10万円以上の余裕資金を用意しなければなりません。
たとえば、東京スター銀行の「スターワン積立円定期」などを使えば簡単に余裕資金を貯蓄できます。あるいは退職金やボーナス、相続金などのまとまった資金を預ければ、貯蓄する手間がありません。
ただし退職金や相続金に関しては、専用の金利上乗せ定期預金を提供する金融機関も多いため、「スターワン1週間円預金」へ預ける前に各金融機関の金利上乗せ定期預金を確認するとよいでしょう。
「スターワン1週間円預金」は東京スター銀行の円定期預金の中でも高金利な部類で、店頭表示金利は年0.05%です。しかし、高金利な割に利息が付きにくいです。
それは、利息は店頭表示金利だけでなくて、預入期間や預入金額に応じて決まるため、預入期間が非常に短い「スターワン1週間円預金」は利息が少なくなりやすいです。
実際に、「スターワン1週間円預金」で100万円を1週間預けた場合は、満期日に受け取る利息は僅か9円(税引前)です。
さらには、10万円を1週間預けた場合は利息が0円です。なぜかというと、利息が1円以下の場合は利払いが行われないからです。
そのため、もし利息を重視するのなら、別の円定期預金も検討したいです。
東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」は、店舗窓口やインターネットバンキングやテレホンバンキングから口座開設できます。その中でも、とくに便利なのがインターネットバンキングです。
インターネットバンキングならば、パソコンやスマートフォンから簡単に口座開設を申込めるため、忙しかったり近くに店舗がなくて来店できない利用者も活用できます。
さらにインターネットバンキングでは、残高照会や満期時の取扱い方法の変更も行えるため、「スターワン1週間円預金」の管理がしやすいです。
昨今は高齢化社会を反映して、退職者を対象としたサービスを充実させる金融機関が多く、東京スター銀行でも「退職金運用プラン」を提供して退職者をサポートしています。
「退職金運用プラン」は、高い金利の退職金専用スターワン円定期預金に退職金を預けられるプランで、セカンドライフに備えて退職金を資産運用したい人が利用できます。
また、専用の相談会への参加を義務付けられており、相談会で資産運用や相続などセカンドライフに関する相談を行いながら資産運用できます。ただし、銀行員からの営業活動があることも、念頭においておきましょう。
「退職金運用プラン」の退職金専用スターワン円定期預金の預入条件は、預入期間3カ月、預入金額500万円以上で、まとまった退職金の短期運用に適しています。
3カ月と短い期間で満期日が来るため、すぐに退職金を使う予定がある場合でも利用できます。
また、東京スター銀行の「退職金運用プラン」の適用金利は年0.5%です。
「スターワン円定期預金プラス」などの、東京スター銀行が取扱う他の円定期預金よりも高い金利となっています。
そのため受け取った退職金を全額預けて、より多くの利息を受け取れるようにするのも一つの方法です(2021年9月9日現在)。
東京スター銀行の「退職金運用プラン」は、退職後3年以内で、なおかつ専用の相談会に参加した利用者しか申込めないので注意が必要です。
退職後3年以内であることを証明するためには、口座開設時に「退職金支給通知書」や「退職所得の源泉徴収票」などの資料が必要なので、事前に用意しておきましょう。
「退職金運用プラン」専用の相談会は、ファイナンシャル・ラウンジ(支店)で行われます。そして所定のプログラムの中から好きなものを選んで相談する形式です。
プログラムには、たとえば資産ポートフォリオシミュレーションや相続税試算シミュレーション、不動産価値診断シミュレーション、相続・遺言の相談などもあり、セカンドライフに関する様々な相談を行えます。
しかし東京スター銀行の「退職金専用スターワン円定期預金」は、店舗窓口でしか口座開設できません。
満期時の取扱い方法の変更などは、インターネットバンキングやテレホンバンキングでも可能ですが、口座開設の際は来店する必要があるため注意しましょう。
専用の相談会に参加する際に「退職後3年以内であることを証明する書類」を持参して、相談しながら口座開設手続きも一緒に済ませれば、来店の回数は減らせます。