ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は、日本郵政グループに属する銀行で、全国の郵便局・ゆうちょ銀行店舗・ATMを通じてサービスを提供しています。

2007年10月1日の郵政民営化により、旧日本郵政公社の郵便貯金事業を引き継いで営業を開始しました。

一般の銀行でいう普通預金・定期預金に相当する商品を、ゆうちょ銀行では「通常貯金」「定期貯金」と呼びます。一定期間後に自由に払い戻せる「定額貯金」など、郵便貯金時代から続く独自の商品名・仕組みも特徴です。

現在の会社概要、貯金商品、預入限度額、金利、アプリ・送金・ATM、安全性など、利用前に知っておきたいポイントをまとめて紹介します。

ゆうちょ銀行の基本情報

項目内容
正式名称株式会社ゆうちょ銀行
英語名称JAPAN POST BANK Co., Ltd.
金融機関コード9900
設立年月日2006年9月1日
営業開始日2007年10月1日
本社所在地東京都千代田区大手町二丁目3番1号
資本金3兆5,000億円
従業員数10,659名(2026年3月31日現在)
主な事業所本社、営業所235
主な業務銀行業

郵政民営化で誕生

郵便貯金は、長年、日本の郵便局を通じて提供されてきました。

2007年10月の郵政民営化により、日本郵政公社は複数の会社へ分かれ、郵便貯金事業はゆうちょ銀行へ引き継がれました。

日本郵政グループには、ゆうちょ銀行のほか、日本郵便、かんぽ生命保険などがあります。

一般の銀行とは商品名が異なる

一般の銀行ゆうちょ銀行
普通預金通常貯金
定期預金定期貯金
積立定期預金自動積立定期貯金
振込振込・電信振替など
口座番号記号・番号を使用し、他行振込用には店名・口座番号へ変換

全国の郵便局ネットワーク

ゆうちょ銀行の大きな特徴は、ゆうちょ銀行の直営店舗だけでなく、日本郵便が運営する郵便局を代理店として利用できることです。

都市部から地方まで幅広く窓口・ATMがあり、転勤・進学・帰省先などでも現金取引を行いやすい点に強みがあります。

ただし、郵便局ごとに営業時間、貯金窓口の有無、取扱業務が異なるため、公式の店舗・ATM検索で確認してください。

通常貯金

通常貯金は、一般の銀行の普通預金に相当する商品です。

  • 1円以上、1円単位で預入れ可能
  • 預入期間の制限なし
  • 随時預入れ・払い戻し可能
  • 給与受取・年金受取に利用可能
  • 公共料金・カード代金等の自動払込みに利用可能

利子は日割り計算され、毎年3月31日・9月30日を区切りとして、4月1日・10月1日に元金へ加えられます。

ゆうちょ銀行の通常貯金の詳しい解説はこちら

2026年8月14日に確認した通常貯金金利

2026年8月14日に確認した最新の通常貯金金利は年0.400%(税引前)です。通常貯蓄貯金も、10万円未満・10万円以上ともに年0.400%です。

通常貯金・通常貯蓄貯金は変動金利であり、2026年8月10日以降は、すでに預けている残高にも改定後の金利が適用されています。

金利は今後も変更される可能性があるため、最新の公式金利一覧をご確認ください。

通常貯蓄貯金

通常貯蓄貯金

通常貯蓄貯金は、残高に応じた金利区分を持つ貯金ですが、新規申込みは2025年5月2日をもって終了しています。

すでに利用中の口座は継続して利用できます。

給与受取・公共料金の自動払込みには利用できないなど、通常貯金とは機能が異なります。

定期貯金

定期貯金は、あらかじめ預入期間を指定して預ける商品です。

  • 預入金額:1,000円以上、1,000円単位
  • 期間:1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年、10年
  • 3年未満:単利
  • 3年以上:半年複利
  • 満期後の自動継続を選択可能

満期前に払い戻す場合は、預入期間内払戻金利が適用され、当初予定した利子より少なくなります。

ゆうちょ銀行の定期貯金の詳しい解説はこちら

2026年8月14日に確認した定期貯金金利

ゆうちょ銀行の公式「金利一覧」を2026年8月14日に確認した最新の定期貯金金利は、次のとおりです。すべて税引前の年利率です。

預入期間定期貯金
1ヵ月年0.500%
3ヵ月年0.500%
6ヵ月年0.500%
1年年0.500%
2年年0.650%
3年年0.800%
4年年0.900%
5年年1.000%
10年年1.250%

2026年8月14日に確認した最新金利では、10年定期貯金の年1.250%が最も高い公表金利です。

満期一括受取型定期貯金は、1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年が年0.500%、2年が年0.650%、3年が年0.800%です。ニュー福祉定期貯金は1年年0.600%です。

定額貯金

定額貯金

定額貯金は、預入れから6ヵ月経過後であれば、いつでも払い戻せる商品です。

最長10年間預けられ、預入期間に応じて適用利率が決まります。

使う時期が明確でない資金を預け、6ヵ月経過後の流動性も確保したい場合に向いています。

ゆうちょ銀行の定額貯金の詳しい解説はこちら

2026年8月14日に確認した定額貯金金利

預入期間金利
6ヵ月以上1年未満年0.425%
1年以上1年6ヵ月未満年0.450%
1年6ヵ月以上2年未満年0.475%
2年以上2年6ヵ月未満年0.550%
2年6ヵ月以上3年未満年0.600%
3年以上年0.710%

定額貯金は預入後3年までは6ヵ月ごとの段階利率が適用され、3年以上は年0.710%です。公式金利一覧では、100万円を半年複利で運用した場合の参考年平均利回りとして、5年0.721%、10年0.734%も掲載されています。

自動積立定期貯金

自動積立定期貯金は、通常貯金から自動的に資金を振り替えて定期貯金へ積み立てる商品です。

  • 1回1,000円以上、1,000円単位
  • 最長6年間
  • 一般月・特別月を合わせて最高108回
  • 3ヵ月から10年までの定期貯金を指定

総合口座

総合口座は、通常貯金と振替口座を組み合わせた口座です。

給与・年金受取、自動払込み、送金、キャッシュカード、ゆうちょダイレクトなどを利用できます。

担保定額貯金・担保定期貯金を総合口座へセットすると、通常貯金残高を超える払戻し等に対する自動貸付を利用できる場合があります。

自動貸付は貯金の払戻しではなく借入れであり、利子がかかります。

貯金の預入限度額

ゆうちょ銀行には、法令に基づく独自の預入限度額があります。

区分預入限度額
通常貯金・通常貯蓄貯金合計1,300万円
定額貯金・定期貯金などの定期性貯金合計1,300万円
振替貯金限度額なし

通常貯金1,300万円と定期性貯金1,300万円は別枠で、合計最大2,600万円まで預けられます。

財形貯金には、定期性貯金とは別枠で550万円までの限度額があります。

オートスウィング基準額

総合口座では、通常貯金として利用する上限額を0円から1,300万円の範囲で設定します。

設定額を超えた残高は、無利子の振替貯金として管理されます。

通常貯金を複数持つ場合は、合計で1,300万円を超えないよう設定する必要があります。

ゆうちょダイレクト

ゆうちょダイレクトは、パソコン・スマートフォンから利用できるインターネットバンキングです。

  • 残高・入出金明細照会
  • ゆうちょ口座間の送金
  • 他金融機関宛振込
  • 税金・料金の払込み
  • 定額・定期貯金の取引
  • 国際送金等の一部サービス

ゆうちょ通帳アプリ

ゆうちょ通帳アプリでは、残高・明細確認、送金、払込書支払い、定額・定期貯金などをスマートフォンから利用できます。

生体認証・端末認証等を設定し、公式アプリから利用してください。

ことら送金

ゆうちょ通帳アプリでは、ことら送金を利用できます。

  • 1回10万円以下
  • 対応金融機関の個人口座宛
  • 送金手数料無料
  • ゆうちょ銀行では月5回まで

受取人が設定している場合は、携帯電話番号・メールアドレスで送金できることがあります。

ATM

ゆうちょ銀行・郵便局のATMに加え、一部の駅、商業施設、ファミリーマート等に設置されたゆうちょATMを利用できます。

提携金融機関・コンビニATMからも利用できますが、ATMの設置場所、曜日、時間帯によって手数料が異なります。

ゆうちょ銀行のATMの詳しい解説はこちら

ATM手数料の注意点

郵便局・ゆうちょ銀行店舗内のATMと、駅・商業施設・コンビニ等の店舗外ATMでは、手数料条件が異なる場合があります。

「ゆうちょATMならいつでも無料」とは限りません。利用場所・時間帯を公式検索で確認してください。

他の銀行から振り込む場合

ゆうちょ銀行の口座は「記号・番号」で管理されますが、他金融機関から振り込む場合は、振込用の店名、預金種目、口座番号を使用します。

通帳・キャッシュカードの記号番号を、そのまま他行振込画面へ入力するわけではありません。

口座開設

個人の通常貯金口座は、郵便局・ゆうちょ銀行店舗のほか、所定のアプリ等から申し込める場合があります。

本人確認、居住地、すでに保有している口座、利用目的などの確認が行われます。

通常貯金の利用は、原則として日本国内に居住する人が対象です。

預金保険制度

民営化後にゆうちょ銀行へ預け入れた通常貯金・定期貯金・定額貯金などは、預金保険制度の対象です。

同じゆうちょ銀行にある対象貯金を合算し、預金者1人あたり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。

1,000万円を超える部分は預金保険制度による保護の対象外となり、破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われます。

ゆうちょ銀行の預入限度額と、預金保険制度の保護限度額は同じではありません。

振替貯金は全額保護

無利子で、要求払い・決済機能の要件を満たす振替貯金は、決済用預金として全額保護されます。

利子を受け取りたい資金と、決済・全額保護を重視する資金を分ける考え方があります。

民営化前の郵便貯金

2007年9月30日以前に預け入れた一部の定額郵便貯金・定期郵便貯金は、独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構へ引き継がれました。

民営化前の貯金と、民営化後のゆうちょ銀行の貯金では、管理主体・保護の仕組みが異なる場合があります。

セキュリティ対策

ゆうちょ銀行を装うメール・SMS・電話、偽サイト、遠隔操作詐欺に注意が必要です。

  • 公式アプリ・ブックマークからログインする
  • 暗証番号・ワンタイムパスワードを他人へ伝えない
  • 生体認証・端末認証を利用する
  • 送金限度額を必要最低限にする
  • 不審なメール・SMSのURLを開かない

ゆうちょ銀行のメリット

  • 全国の郵便局・ATMを利用しやすい
  • 地方・離島を含む広いネットワークがある
  • 通常貯金・定期貯金・定額貯金を選べる
  • 通帳・アプリ・インターネットを使い分けられる
  • ことら送金を無料で利用できる
  • 給与・年金・各種支払いの生活口座に使いやすい

ゆうちょ銀行のデメリット

  • 通常貯金・定期性貯金に独自の預入限度額がある
  • ATM手数料が場所・時間帯で異なる
  • 他行振込では店名・口座番号への変換が必要
  • 預金金利がネット銀行より高いとは限らない
  • 商品名・送金用語が一般銀行と異なり分かりにくい場合がある

ゆうちょ銀行が向いている人

  • 全国各地で現金を出し入れしたい人
  • 近隣に郵便局がある人
  • 給与・年金・公共料金の口座をまとめたい人
  • 定額貯金を利用したい人
  • スマートフォンと通帳の両方を使いたい人

よくある質問

ゆうちょ銀行はいつ誕生しましたか?

2007年10月1日の郵政民営化により営業を開始しました。会社の設立日は2006年9月1日です。

普通預金と通常貯金は同じですか?

基本的な役割は同じです。ゆうちょ銀行では普通預金に相当する商品を通常貯金と呼びます。

ゆうちょ銀行にはいくらまで預けられますか?

通常貯金・通常貯蓄貯金は合計1,300万円、定額・定期貯金等の定期性貯金は別枠で1,300万円までです。

通常貯金金利はいくらですか?

2026年8月14日に確認した最新の通常貯金金利は年0.400%(税引前)です。

定期貯金で最も高い金利は何年ですか?

2026年8月14日に確認した最新金利では、10年定期貯金の年1.250%が最も高い公表金利です。

ことら送金は無料ですか?

対応金融機関の個人口座へ1回10万円以下を無料で送金できます。ゆうちょ銀行では月5回までです。

ゆうちょ銀行の貯金は全額保護されますか?

通常貯金・定期貯金等は、同じゆうちょ銀行の対象貯金を合算し、預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。1,000万円を超える部分は預金保険制度による保護の対象外となり、破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われます。所定の振替貯金は決済用預金として全額保護されます。

各ページのご案内

ゆうちょ銀行について

ゆうちょ銀行の通常貯金

ゆうちょ銀行の定期貯金

ゆうちょ銀行の定額貯金

ゆうちょ銀行のATM

ゆうちょ銀行の利息

ゆうちょ銀行の金利の推移

まとめ

ゆうちょ銀行は、2007年の郵政民営化によって誕生し、全国の郵便局・ATMネットワークを活用できる銀行です。

通常貯金と定期性貯金には、それぞれ1,300万円の預入限度額があります。2026年8月14日に確認した最新金利では、通常貯金は年0.400%、定期貯金は1年年0.500%、5年年1.000%、10年年1.250%です。

商品名、預入限度額、ATM手数料、他行振込用の口座情報など、一般銀行とは異なる独自の仕組みがあります。金利だけでなく、郵便局・ATMの利便性、アプリ、送金、預金保護を含めて利用目的に合うか判断しましょう。

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