第二地方銀行とは、一般社団法人「第二地方銀行協会」 の会員である銀行です。
第二地方銀行とは、主な営業基盤を地方においた銀行のうち、一般社団法人「第二地方銀行協会」 の会員である銀行を指します。現在日本には38の第二地方銀行が存在しています。同じく地方に営業基盤を置いている銀行として、いわゆる「地方銀行」をあげることができますが、こちらは「全国地方銀行協会」の会員であるため第二地方銀行とは区分されています。
また第二地方銀行はその誕生・発展の歴史も地方銀行とは異なっています。第二地方銀行は、中小企業などを対象に相互掛金などを取り扱っていた金融機関である「相互銀行」が普通銀行に転換したことにより誕生したものであり、その源流は無尽講(または頼母子、頼母子講)という庶民の間で誕生した相互扶的な金融組織にあります。
無尽講とは、農民や商人などが同じ職種や目的をもつもの同士で組織を作り、金品類を定期又は不定期に組織に対して払い込み、競りや抽選によって金品の給付を受けるという大衆的な金融機関でした。江戸時代から急速に発展し、明治時代には会社組織として営業無尽をする無尽会社が登場、銀行と共に日本経済を担う金融期間の一つとして大きな勢力になっていきました。
第二次世界大戦後、無尽を賭博的だとするGHQの指導により、1951年に相互銀行法が成立し、無尽会社は相互銀行へと転換、その後1989年の「金融機関の合併及び転換に関する法律」によりほとんど全ての相互銀行が普通銀行である第二地方銀行に転換しました。
このように第二地方銀行は、庶民の間で誕生・発展した金融機関が母体となっているために規模が小さく大企業との取引は少ないですが、その地域に密着した個人向けサービスに力を入れて営業している特徴を持っています。