ゆうちょ銀行の金利の推移

ゆうちょ銀行の1年定期貯金金利は、1990年代後半から長期的に低下し、2020年には年0.002%まで下がりました。

しかし、2024年から金利上昇局面へ転じ、1年定期貯金は2024年4月に年0.025%、同年9月に年0.125%、2025年3月に年0.275%、2026年2月に年0.400%へ上昇しました。

1年定期貯金金利の主な推移

適用日1年定期貯金金利主な局面
1996年4月22日年0.45%低金利化が進み始めた時期
1996年8月5日年0.50%一時的な上昇
1997年2月3日年0.30%低下傾向
1998年9月16日年0.25%金融不安が強まった時期
1999年3月1日年0.15%ゼロ金利政策の時期
2001年3月7日年0.13%量的緩和導入期
2001年10月15日年0.04%超低金利が定着
2002年10月7日年0.03%低水準継続
2006年7月31日年0.25%量的緩和解除後
2007年3月5日年0.35%民営化前の上昇局面
2007年10月1日年0.35%ゆうちょ銀行営業開始
2008年11月25日年0.25%世界金融危機後
2009年5月18日年0.20%低下再開
2010年2月1日年0.07%超低金利期
2011年9月20日年0.035%低水準長期化
2016年2月9日年0.025%マイナス金利政策導入
2016年3月14日年0.010%マイナス金利の影響
2020年4月3日年0.002%過去最低水準
2024年4月8日年0.025%金利上昇へ転換
2024年9月2日年0.125%金利引上げが本格化
2025年3月5日年0.275%上昇継続
2026年2月9日年0.400%現在の1年定期金利

※金利は税引前の年率です。矢印で据え置きを示す公式沿革表から、1年定期貯金の変更日を抜粋しています。

1996年から2026年までの全体像

時期金利の特徴代表的な1年金利
1996年〜2002年長期的な低下年0.50%前後から年0.03%へ
2003年〜2007年一時的な回復年0.03%から年0.35%へ
2008年〜2015年世界金融危機後に再低下年0.25%から年0.035%へ
2016年〜2023年マイナス金利・超低金利年0.025%から年0.002%へ
2024年〜2026年金利上昇局面年0.025%から年0.400%へ

1996年から2002年 金利低下の時代

1996年には、1年定期貯金金利が年0.50%となる時期もありました。

その後、日本経済の低迷、金融機関の不良債権問題、物価下落などを背景に金利は低下し、1999年には年0.15%、2002年には年0.03%まで下がりました。

この時期は、日本銀行のゼロ金利政策・量的緩和政策と重なります。

2003年から2007年 一時的な金利回復

2000年代半ばには景気回復が進み、日本銀行は2006年に量的緩和政策を解除しました。

ゆうちょの1年定期金利も、2006年4月の年0.08%から、2006年7月には年0.25%、2007年3月には年0.35%へ上昇しました。

2007年10月1日にゆうちょ銀行が営業を開始した時点でも、1年定期貯金金利は年0.35%でした。

2008年から2015年 世界金融危機後の再低下

2008年の世界金融危機後、各国で金融緩和が進み、日本の預金金利も再び低下しました。

ゆうちょ銀行の1年定期金利は、2008年11月に年0.25%、2009年5月に年0.20%、2010年2月に年0.07%、2011年9月に年0.035%へ下がりました。

2016年から2023年 マイナス金利と超低金利

2016年、日本銀行がマイナス金利政策を導入すると、1年定期貯金金利は年0.025%から年0.010%へ低下しました。

2020年4月3日には年0.002%となり、この水準が2023年まで続きました。

年0.002%では、100万円を1年間預けても税引前利子は20円にすぎませんでした。

2024年 金利上昇へ転換

2024年4月8日、1年定期貯金金利は年0.002%から年0.025%へ引き上げられました。

さらに2024年9月2日には年0.125%へ上昇し、長く続いた超低金利局面から明確に転換しました。

同じ2024年9月2日には、通常貯金金利も年0.020%から年0.100%へ引き上げられました。

2025年 1年定期が年0.275%へ

2025年3月5日、1年定期貯金金利は年0.125%から年0.275%へ引き上げられました。

通常貯金も2025年3月3日に年0.100%から年0.200%へ引き上げられています。

2026年 1年定期が年0.400%へ

2026年2月9日、1年定期貯金金利は年0.275%から年0.400%へ上昇しました。

同時に、2年は年0.500%、3年は年0.600%、5年は年0.700%へ引き上げられました。

2026年5月18日には10年定期貯金が新設され、年0.900%が設定されました。

2026年8月14日に確認した公式金利一覧では、ゆうちょ銀行の定期貯金の最高金利は10年もの年0.900%です。

通常貯金金利の最近の推移

適用日通常貯金金利
2024年4月8日年0.020%
2024年9月2日年0.100%
2025年3月3日年0.200%
2026年2月9日年0.300%
2026年8月10日年0.400%

通常貯金は変動金利であり、改定日以降は既存残高にも新しい金利が適用されます。

1年定期と通常貯金の金利差

2026年8月14日に確認した最新情報では、通常貯金は年0.400%、1年定期貯金は年0.400%です。

2026年8月10日に通常貯金は年0.400%へ引き上げられ、1年定期貯金の年0.400%と同水準になりました。

金利が同じ場合、自由に引き出せる通常貯金の方が流動性では有利です。ただし、定期性貯金は今後の追加利上げが予定されています。

定期性貯金は追加利上げ予定

ゆうちょ銀行は、2026年8月10日の通常貯金金利引上げとあわせて、定期性貯金の金利も引き上げる予定であると公表しています。

2026年8月14日に確認した時点でも、対象商品、改定後金利、適用開始日は確定していません。

未確定の金利を先取りせず、預入日現在の公式金利をご確認ください。

金利上昇の背景

預金金利は、日本銀行の金融政策、市場金利、銀行の資金需要、他行との競争などの影響を受けます。

2024年以降は、日本銀行の金融政策正常化と市場金利上昇を背景に、銀行各行が普通預金・定期預金金利を引き上げました。

ゆうちょ銀行も、通常貯金・定期性貯金の金利を段階的に引き上げています。

金利は一直線には動かない

1996年以降の推移を見ると、金利は単純に下がり続けたわけではありません。

2006年から2007年のように一時的に上昇した時期があり、その後再び低下し、2024年以降に再度上昇しています。

今後も、政策金利・物価・景気の変化によって、預金金利が上がる場合も下がる場合もあります。

過去の高金利と比較するときの注意

1990年代以前には、現在より高い郵便貯金金利が設定されていた時期があります。

しかし、当時と現在では、物価上昇率、経済成長率、政策金利、金融制度が異なります。

名目金利だけでなく、物価上昇率を差し引いた実質的な価値も考える必要があります。

金利上昇局面で長期定期へ預ける注意点

長期定期は現在の金利を固定できる一方、預入後に金利がさらに上昇しても、満期まで金利は変わりません。

  • 資金を1年・3年・5年へ分ける
  • 預入時期を数回に分ける
  • 生活予備資金は通常貯金へ残す
  • 中途払戻金利を確認する

税引後利子で比較する

個人の貯金利子には、原則として20.315%の税金がかかります。

100万円を1年間預けた場合の税引前利子は、次のとおりです。

年利率税引前利子税引後利子の目安
年0.002%20円16円
年0.125%1,250円997円
年0.275%2,750円2,192円
年0.400%4,000円3,188円

年0.002%から年0.400%へ上がると、税引前利子は200倍になります。

預金保険制度

ゆうちょ銀行の通常貯金・定期貯金・定額貯金などは、預金保険制度の対象です。

同じゆうちょ銀行にある対象貯金を合算し、預金者1人あたり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。

1,000万円を超える部分は預金保険制度による保護の対象外となり、破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われます。

金利が高い期間へ預ける場合でも、預入限度額と預金保険の保護限度額を分けて確認してください。

よくある質問

1年定期貯金の現在の金利はいくらですか?

2026年8月14日に確認した公式金利一覧では年0.400%です。

過去最低の1年定期金利はいくらですか?

公式沿革では、2020年4月3日から年0.002%となり、2024年4月まで続きました。

金利はいつから上昇しましたか?

1年定期貯金は2024年4月8日に年0.002%から年0.025%へ上昇し、その後段階的に引き上げられました。

2024年以降、何回引き上げられましたか?

1年定期貯金は、2024年4月、2024年9月、2025年3月、2026年2月に引き上げられています。

通常貯金は今後いくらになりますか?

2026年8月10日から年0.400%へ引き上げられています。

定期貯金もさらに上がりますか?

引上げ予定は公表されていますが、2026年8月14日に確認した時点でも改定後金利・実施日は未確定です。

10年定期の金利はいくらですか?

2026年8月14日に確認した公式金利一覧では年0.900%です。

各ページのご案内

ゆうちょ銀行の通常貯金

ゆうちょ銀行の定期貯金

ゆうちょ銀行の定額貯金

ゆうちょ銀行の利息

まとめ

ゆうちょ銀行の1年定期貯金金利は、1996年の年0.50%前後から長期的に低下し、2020年に年0.002%となりました。

2024年以降は上昇へ転じ、2026年2月9日に1年定期貯金は年0.400%となっています。2026年5月には10年定期貯金が新設され、年0.900%が設定されました。通常貯金は2026年8月10日に年0.400%へ引き上げられています。

預金金利は金融政策・市場金利によって変わります。現在の金利だけでなく、資金を使う時期、中途払戻し、今後の金利変動、税引後利子、預金保険を考えて預入期間を選びましょう。

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