瀬戸信用金庫には通常の本支店とは別に、定期預金専門店舗である「せとしんインターネット支店」があります。
「せとしんインターネット支店」は、実店舗を持たない来店不要型の支店です。一般的に来店不要型の支店は、インターネットバンキングを使ってパソコンやスマートフォンから取引をします。
しかし、「せとしんインターネット支店」はホームページで資料請求や商品内容の確認はできますが、基本的に電話操作と郵送で取引をします。
「せとしんインターネット支店」では、同支店限定の普通預金と宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」の2種類の預金商品が取引できます。「ゆめ紀行」は、預入金額に応じてジャンボ宝くじがもらえます。
普通預金は給与振込や公共料金の自動支払などのサービスには対応しておらず、宝くじ付き定期預金に自動振替で資金を預けたり、満期日に払い戻される宝くじ付き定期預金の元金や利息を受け取る使い方に特化しています。
そのため「せとしんインターネット支店」は普段使いのメインバンクというよりも、宝くじ付き定期預金を使った資産運用のためのサブバンクと言えます。
「せとしんインターネット支店」では、普通預金の新規口座開設および入金手続きをすると、自動的に宝くじ付き定期預金も新規口座開設されます。
そのため宝くじ付き定期預金を利用したい場合は、まず普通預金の口座開設をしましょう。
「せとしんインターネット支店」の普通預金の口座開設は、まず電話かインターネットで申込書類の資料請求をして、届いた口座開設申込書などの必要書類を本人確認書類と一緒に返送すると申込みが完了します。
後日、インターネット支店専用テレホンサービス会員カードとキャッシュカードが届くため、瀬戸信用金庫の通常の本支店の店舗窓口やATMで普通預金口座に入金をします。
入金が確認されると宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」が口座開設されて、「せとしんインターネット支店」から通知書が届きます。
瀬戸信用金庫の通常の本支店は、営業地域内の利用者しか取引できません。
しかし「せとしんインターネット支店」は利用条件がやさしく、国内在住の満18歳以上の利用者なら誰でも取引できます。
ただし個人が対象なので、法人や個人事業主は取引できません。
「せとしんインターネット支店」は名前にインターネットと付きますが、実際の金融商品の取引は郵送やテレホンサービスでします。
そして郵送とテレホンサービスでは、利用できる取引内容が異なります。たとえば郵送では、同支店限定の普通預金の口座開設手続き、住所変更手続き、インターネット支店専用テレホンサービス会員カードの再発行手続きなどができます。
もう一方のテレホンサービスでは、同支店限定の宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」の口座開設、解約、残高照会ができます。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」は、テレホンサービスから主要な取引をします。
テレホンサービスの営業時間は平日の午前9時から午後5時までであり、電話窓口で取引内容を指定すると手続きが完了する仕組みとなっています。
パソコンやスマートフォンのようなインターネット環境がない人も利用できますが、営業時間以外の時間帯や土日祝日は取引ができません。
「せとしんインターネット支店」のテレホンサービスは、電話窓口で取引内容を指定するので安全性が高いです。
なぜならテレホンサービスはインターネットを利用しないので、ウイルス感染による個人情報漏洩や不正送金などの被害に遭いにくいからです。
実際のところ、テレホンサービスで取引をする際の本人確認には、インターネット支店専用テレホンサービス会員カードのパスワードのみを利用しており、2段階認証のようなセキュリティ性能の高い本人確認方法は導入していません。しかし、それでも詐欺被害のリスクは低い傾向にあります。
ただし、万が一インターネット支店専用テレホンサービス会員カードを紛失した場合は、第三者にカードを悪用される可能性が生じるため、すぐにテレホンサービスでカードおよびパスワードの再発行を申込みましょう。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」は、預入金額に応じてジャンボ宝くじがもらえます。そして宝くじ番号は、同支店から送付される番号通知ハガキで確認できます。
ただし、ジャンボ宝くじが当選した場合は通知がされません。当選金額だけが自動的に普通預金口座へ入金されるので、当選確認はテレホンサービスやATMで普通預金の残高照会をしましょう。
瀬戸信用金庫の「せとしんインターネット支店」では、限定商品である宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」を利用できます。
預入金額に応じてジャンボ宝くじ(年末ジャンボとサマージャンボ)が進呈される定期預金で、運用しながらジャンボ宝くじも楽しめます。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金の預入金額は、あらかじめ設定されている5種類の選択肢から選ぶ定額方式です。
具体的には、100万円、300万円、600万円、900万円、1,500万円という5種類の選択肢があり、預入金額が多いほど受け取れるジャンボ宝くじの枚数は増えていきます。
たくさんのジャンボ宝くじを受け取りたいのなら、預入金額を増やすことが考えられます。
また「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金は、一利用者あたり何口でも口座開設できます。
また、場合によっては複数の宝くじ付き定期預金を口座開設して、資金の分散をすることも可能です。
複数の預金口座に資金を分散しておくと、たとえばお金が必要なときに特定の口座だけ解約して元金や利息を払い戻し、残りの口座で運用を継続できます。
宝くじ付き定期預金は、口座開設のときに同支店の普通預金から自動振替で預入金額を入金します。
「せとしんインターネット支店」の普通預金に資金を預けるには、「ATMによる入金」「他の金融機関からの振込」「瀬戸信用金庫の通常の本支店の店舗窓口での入金」の3種類の方法があります。
ただし、1,500万円などの多額の資金を入金する場合は、本人確認を求められたり、ATMや振込の利用限度額を超過する可能性があるので注意が必要です。
「ゆめ紀行」の受け取るジャンボ宝くじの枚数は預入金額に応じて決まり、5種類の選択肢から自由に預入金額を設定できます。
ところが、預入期間は3年しか選べません。
一般的にスーパー定期のような定番商品は預入期間を自由に設定できるのですが、宝くじ付き定期預金のような特典付きの定期預金は預入期間が制限されやすいです。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金は、預入期間だけではなくて、満期時の取扱い方法の選択肢も少ないです。
たとえば、口座開設のときに設定される満期時の取扱い方法は、「自動継続(元金継続)」のみです。そのため満期日が来ても利息しか払い戻されず、元金は再び同じ預入条件で運用が開始されます。
「自動継続扱い」は、テレホンサービスで宝くじ付き定期預金の解約手続きをしない限り続きますが、その代わり「自動継続扱い」を続ける限りジャンボ宝くじも毎年もらえます。
入出金が自由な普通預金とは違って、ほとんどの定期預金は満期日前に預金を引き出せません。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金も、満期日前に預金を引き出せません。
万が一、満期日前に預金を引き出す可能性のある場合には、瀬戸信用金庫の通常の本支店で提供されている「定額複利定期預金」のような、一定の据置期間(すえおききかん)を過ぎると預金の一部を引き出せるタイプの定期預金を利用します。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金は原則として中途解約できないので、いちど口座開設をすると3年間はお金を預けっぱなしになります。
ただし、どうしても預金(お金)を払い戻したいときには、テレホンサービスで中途解約手続きを申込めます。すると満期日を待たずに宝くじ付き定期預金を解約して、元金や利息を普通預金に払い戻せます。
しかし、中途解約すると宝くじ付き定期預金の本来の約定利率ではなくて、低金利の中途解約利率で利息が計算されます。さらに、その年のジャンボ宝くじの発送も中止される場合があります。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」は、受け取るジャンボ宝くじの枚数が預入金額に応じて決まります。
たとえば預入金額100万円だと3年間で15枚のジャンボ宝くじを受け取れます。
同様に300万円だと60枚、600万円だと120枚、900万円だと180枚、1,500万円だと300枚と増えていきます。
「せとしんインターネット支店」からジャンボ宝くじが進呈されるタイミングは、12月上旬(年末ジャンボ)と7月下旬(サマージャンボ)です。それぞれ宝くじ番号が記載された番号通知ハガキが利用者へ送られます。
ジャンボ宝くじの現物は瀬戸信用金庫が保管するので、現物を手元に置いておくことはできませんが、逆に紛失することがなくなり、当選確認なども自動でされます。
もし、ジャンボ宝くじが当選した場合は、原則抽選日から1カ月以内に普通預金口座へ当選金額が入金されます。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金では、ジャンボ宝くじの一種である「ドリームジャンボ」は受け取れません。
そのため「年末ジャンボ」や「サマージャンボ」だけではなく「ドリームジャンボ」も受け取りたい場合は、他の金融機関の類似商品を利用できます。
ジャンボ宝くじが受け取れる定期預金は「スルガ銀行ドリームダイレクト支店」や「静岡銀行しずぎんインターネット支店」などにもあり、それぞれ、預入金額の条件、もらえるジャンボ宝くじの枚数、金利などが異なります。
さらに、「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金でもらえるジャンボ宝くじは、連番のみでバラを選べません。
そのため、連番かバラかを自由に選んでジャンボ宝くじを受け取りたい場合も、他の金融機関の類似商品を検討するとよいでしょう。
一般的に同組の続き番号を購入する連番は、高額当選と前後賞をセットで引きやすい特徴があります。もう一方のバラは、組や番号がランダムなので様々な組の当たりくじが出やすい特徴があります。
他の金融機関の類似商品では、連番やバラを利用者が自由に選べることが多く、場合によっては預入期間中の変更も可能です。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」は、預入期間中に毎年のようにジャンボ宝くじがもらえます。同時に、所定の店頭表示金利に優遇利率が上乗せされます。
預入日の優遇利率が初回満期日まで適用されて、途中で変更されません。ただし、金利情勢によっては預入日の優遇利率が0%(優遇利率が上乗せされない)になります。
さらに、初回満期日以降は優遇利率の上乗せが終了します。現在の優遇利率は0%なので、預入日から所定の店頭表示金利のみが適用されます(2022年4月13日現在)。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金には、瀬戸信用金庫の通常の本支店で提供されている3年もの「変動金利定期預金」の店頭表示金利が適用されます。
「変動金利定期預金」は6カ月毎に店頭表示金利が見直されます。口座開設のときの金利が満期日まで適用される固定金利とは違って、預入期間中に適用される金利が変更される可能性があります。
そのため「変動金利定期預金」の店頭表示金利は預入金額や預入期間に関係なく一律で年0.002%ですが、預入期間中に変更されることがあります(2022年4月13日現在)。
万が一「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金を中途解約するときには、瀬戸信用金庫所定の中途解約利率が適用されます。
中途解約利率は「変動金利定期預金」の店頭表示金利よりも低金利で、口座開設してから中途解約までの期間に応じて決まります。
たとえば、口座開設してから中途解約するまでの期間が6カ月未満だと普通預金の金利が適用され、6カ月以上でも変動金利定期預金の店頭表示金利以下の金利が適用されます。
「せとしんインターネット支店」の宝くじ付き定期預金は、毎年無料でジャンボ宝くじがもらえるので、その分の購入費用が浮きます。
たとえばジャンボ宝くじは1枚300円なので、3年間の預入期間中に預入金額の100万円から1,500万円に応じて、15枚から300枚のジャンボ宝くじがもらえます(2022年4月13日現在)。ですので宝くじ付き定期預金を利用すれば、4,500円から90,000円分のジャンボ宝くじ代が無料になります。
さらに、ジャンボ宝くじが当選すれば当選金も受け取れる可能性があります。