楽天銀行のハッピープログラムは、ATM手数料、他行振込手数料、楽天ポイントで優遇を受けられる便利な制度です。
一方、エントリーしただけで十分な特典を受けられるわけではなく、使い方によっては手数料負担や不要な取引が増える可能性があります。
主なデメリットは、ベーシックではATM・他行振込の無料回数がないこと、ハッピープログラム自体には預金金利の上乗せがないこと、判定条件・対象取引・無料回数のルールが複雑なことです。
ハッピープログラムを利用する際は、会員ステージだけでなく、毎月の判定日、対象取引の条件、ATM・振込無料回数、給与・年金受取特典、無料回数の繰越ルールまで確認することが重要です。特典を得るために不要な取引を増やすと、ポイントや手数料優遇以上のコストが発生する場合があります。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| ベーシックの優遇が少ない | ATM・他行振込の無料回数が付かない |
| ステージ条件がある | 残高または対象取引件数を満たす必要がある |
| 優遇金利がない | ステージが上がっても普通預金・定期預金金利は上乗せされない |
| 判定タイミングがある | 毎月25日終了時点の残高等で翌月ステージが決まる |
| 無料取引が件数外になる | ATM無料回数を使った取引等は対象外となる場合がある |
| 無料回数の繰越に制限 | ステージ特典の無料回数は原則繰り越せない |
| 条件が複雑 | 取引ごとに件数・ポイントの上限や対象外条件がある |
ハッピープログラムへエントリーすると、最初は原則としてベーシックになります。
ベーシックでは、会員ステージ特典としてのATM手数料無料回数と他行振込手数料無料回数はありません。
ATM・他行振込を無料にするには、少なくともアドバンストへ上がる必要があります。
アドバンストの条件は、預かり資産残高10万円以上、または対象取引5件以上です。
条件を満たしても、ATM手数料・他行振込手数料の無料回数は、それぞれ月1回です。
ATMや他行振込を頻繁に利用する人には、アドバンストでも無料回数が不足する可能性があります。
| ステージ | 残高条件 | 取引件数条件 |
|---|---|---|
| スーパーVIP | 300万円以上 | 30件以上 |
| VIP | 100万円以上 | 20件以上 |
| プレミアム | 50万円以上 | 10件以上 |
| アドバンスト | 10万円以上 | 5件以上 |
ATM月7回無料のスーパーVIPには、残高300万円以上または対象取引30件以上が必要です。
手数料を数回無料にする目的だけで、多額の資金を一つの銀行へ集めるべきかは慎重に判断する必要があります。
会員ステージが上がっても、ハッピープログラム特典として普通預金・定期預金の金利が上乗せされる仕組みはありません。
ハッピープログラムは、主に手数料と楽天ポイントの優遇制度です。
楽天銀行が別途提供する預金金利、キャンペーン、証券口座連携等の優遇とは分けて考える必要があります。
手数料を使わない利用者にとっては、ステージを上げても実質的な利益が小さい場合があります。
会員ステージは、毎月25日終了時点の預かり資産残高、または前月26日から当月25日までの対象取引件数で判定されます。
月の途中で残高が基準を超えていても、25日終了時点で基準を下回れば、残高条件では上位ステージになりません。
判定日を知らずに25日までに資金を移すと、翌月のステージが下がる可能性があります。
判定条件を満たしても、原則として優遇が適用されるのは翌月です。
残高を増やした当日にATM・振込無料回数が増えるわけではありません。
楽天会員リンク登録によってエントリーした当月は、原則としてベーシックが適用されます。
楽天会員リンク登録の完了にも2〜3日程度かかる場合があります。
口座開設直後には別のATM無料特典がありますが、ハッピープログラムのステージ特典とは別枠です。
ATM無料回数は、入金と出金を合計した利用回数です。
「出金だけが月7回無料」という意味ではありません。
少額入金を繰り返すと無料回数を消費する場合があります。
ATM手数料無料回数を使って行った取引や、3万円以上の無料入金は、原則としてハッピープログラムのポイント進呈・取引件数カウントの対象外です。
ATMを使えば必ずステージ判定の取引件数が増えるわけではありません。
他行振込無料回数を使った振込は、原則としてポイント進呈・取引件数カウントの対象外です。
無料回数を使いながら取引件数を増やすという使い方はできない場合があります。
対象取引の件数は、サービスによって1日1回、1ヵ月3回までなどの上限が設けられています。
同じ日に複数回利用しても、すべてが取引件数へ反映されるとは限りません。
証券会社・保険会社・カード会社等からの振込、株式配当金、募金などは、ポイント・件数の対象外となる場合があります。
楽天銀行デビットカードの利用は、ハッピープログラムの対象取引ではありません。
デビットカード独自のポイント還元はありますが、会員ステージによる最大3倍の倍率アップは適用されません。
楽天ポイント最大3倍は、楽天市場など楽天グループ全体のポイントが3倍になる意味ではありません。
ハッピープログラム対象となる楽天銀行取引のポイントが、ステージに応じて増える仕組みです。
対象外の取引や、ステージによって倍率が変わらないサービスもあります。
対象取引1件で得られるポイントは、1〜3ポイント程度のサービスが多くあります。
ポイント獲得のために有料取引を増やすと、支払う手数料の方が大きくなる可能性があります。
取引件数でステージを上げようとすると、不要な振込、ATM利用、公営競技への入金、宝くじ購入、金融商品取引などを増やしたくなる場合があります。
数ポイントや手数料無料回数のために、必要のない有料取引・投資・公営競技を行うべきではありません。
日常生活で必要な取引だけを楽天銀行へまとめ、その結果としてステージが上がる使い方が安全です。
会員ステージに応じて進呈されたATM無料回数と他行振込無料回数は、原則として翌月へ繰り越せません。
月末に使わなかった無料回数は失効します。
給与・賞与・公的年金の受取で進呈された他行振込無料回数は、未使用分を2回まで翌月へ繰り越せます。
次回の3回分と合わせ、最大5回分まで保有できます。
ステージ特典と給与受取特典では、繰越条件が異なるため混同しやすい点がデメリットです。
給与・賞与・年金受取による月3回無料と、会員ステージによる無料回数は、原則として合算されません。
両方を比較し、多い方の回数が適用されます。
たとえばVIPの月3回と給与受取の月3回を合わせて月6回になるわけではありません。
勤務先からの入金が、銀行の入出金明細で「給与」「賞与」と表示されない通常振込扱いの場合、給与受取特典の対象外になることがあります。
会社が使用する振込種別によって判定が変わるため、利用者だけでは完全に管理できない場合があります。
ATM無料回数の進呈には、毎月25日終了時点で有効なキャッシュカードを保有している必要があります。
紛失・盗難による停止中、再発行中などは、無料回数が進呈されない場合があります。
無料回数を使い切った後は、利用する提携ATMに応じた手数料がかかります。
楽天銀行の案内では、ATM取引で275円(税込)がかかる場合があります。他行宛振込の通常手数料は145円(税込)です。
手数料体系は変更される場合があるため、利用前に最新情報をご確認ください。
ステージ維持だけを目的に、必要以上の資金を楽天銀行へ集めると、資金分散・金利比較・預金保険の観点で不利になる場合があります。
利息の付く普通預金・定期預金等は、同じ銀行で元本1,000万円までと破綻日までの利息等が預金保険制度で保護されます。
生活に必要な取引が少ない人は、無理に件数を増やさず、残高条件でステージを維持する方が分かりやすい場合があります。
一方、給与受取・口座振替・振込などを日常的に利用する人は、自然に取引件数条件を満たせる場合があります。
手数料・時間・管理負担まで含めて、自分に合う方法を選びましょう。
会員ステージに応じて普通預金・定期預金金利を上乗せする特典はありません。別の預金商品・キャンペーンとは区別してください。
会員ステージ特典としての無料回数はありません。口座開設直後の特典や3万円以上の入金など、別条件で無料になる場合があります。
預かり資産残高10万円以上、または対象取引5件以上です。
ATM無料回数を使った取引や3万円以上の無料入金は、原則としてポイント・取引件数の対象外です。
原則として合算できません。多い方の無料回数が適用されます。
繰り越せません。
手数料がポイント価値を上回る可能性があり、無料振込は件数対象外となる場合もあります。不要な取引はおすすめできません。
ハッピープログラムは、楽天銀行を日常的に利用する人には便利ですが、エントリーだけで十分な特典を受けられる制度ではありません。
ベーシックではATM・他行振込無料回数がなく、上位ステージには残高または取引件数が必要です。さらに、優遇金利はなく、無料取引が件数に数えられない場合や、無料回数を繰り越せない制限もあります。
給与受取・必要な口座振替・適正な預金残高を活用し、不要な取引を増やさず、手数料削減額とポイント価値が管理負担に見合うかを確認して利用しましょう。
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