京都銀行は今でこそ地銀7位の資産力を持つ大銀行ですが、創立は意外に新しく戦後になります。京都は経済的に豊かな地域なので、戦前から複数の都市銀行の支店が進出していました。地銀も数行ありましたが、そのほとんどが大手銀行と合併し、戦時中は京都市内に地方銀行がありませんでした。
そのため、戦後は地元の資産家から地域の発展のためにも地方銀行の設立を願う声が多くなりました。この声に呼応するように京都の福知山に本店があった丹和銀行が京都市内に進出します。1951年(昭和26年)には、丹和銀行から京都銀行に改名し、本店を京都市に移しました。
京都銀行は後発の銀行であるがゆえに、リテールバンキング戦略を徹底しました。地域の個人の方はもちろん、今でいうベンチャー企業への支援を盛んにします。その戦略は大成功をおさめ、今では京都企業とよばれるほどに成長しています。京都銀行ももちろんその時流に乗り、規模を大きくしていきます。広域型地方銀行と呼ばれるほどエリアも広がり、京都府内110店舗をはじめ、大阪、滋賀、奈良、兵庫、東京、愛知にも支店があります。
金融自由化の頃にはいち早く証券業務や国際業務をはじめ、バブル崩壊後は個々への丁寧な営業活動により顧客からの信頼を得ました。その時期に必要な活動はなんなのかといった見極めや、経営基盤の強化を進め、堅牢な銀行に成長させたバランス感覚の良さが際立っています。
そんな京都銀行の実践スキルや金融サービスを伝承する場として、「京都銀行金融大学校」が2010年(平成22年)に設立されました。入行と同時にこの学校に入校し、定年退職までこの学校で学びます。銀行マンとしてだけでなく、人間性を伸ばすための教育や研修が用意され、地域のお客さまに役立つ人材の育成を目指しています。
銀行名:株式会社京都銀行
住所:〒600-8652 京都府京都市下京区烏丸通松原上る薬師前町700
電話:075-361-2211(代表)
資本金:421億円