円高が起きた理由

日本製品の品質は高いので、アメリカ市民に受け入れられていきました。

日米貿易摩擦という背景

日米貿易摩擦という背景

昔は金本位制でしたが現在は基軸通貨を中心に経済が動いています。日本も第二次世界大戦後、GHQの占領下でいろいろな改革を行いました。そして貿易がブレトンウッズ体制の下で再開されました。

この時代、日本は戦争で疲弊していたので経済力は全くありませんでした。このため日本の円とアメリカのドルは、360円=1ドルで固定されることとなりました。

日本が戦後の痛手から復興して、特に1950年の朝鮮戦争の朝鮮特需によって戦後経済が安定的に成長していく時代に入ると、日本からアメリカに対する輸出が増加していきました。日本は貿易に必要な外貨をアメリカへの集中的な輸出によって獲得しました。こうした中でアメリカにおいて対日貿易赤字が増加して、アメリカの国内産業が疲弊するなどのさまざまな影響が出てきました。このためアメリカは日本に対して、貿易赤字を減らすためのさまざまな圧力をかけてくるようになりました。特に1980年代はこの現象がとても強く、これがいわゆる日米貿易摩擦です。

日本人は勤勉で真面目なために製造される製品の品質が良く、アメリカ企業の製造した製品よりも品質が良くて安いので、アメリカ市民に受け入れられました。このようなことからアメリカは日本の競争力を削ぐ方法が何かないかと考えた結果、為替相場が固定されているのでアメリカ製品の競争力が弱まっているという結論に達しました。

そこでアメリカはワシントンのプラザホテルに日本を呼び、貨幣を需要と供給によって価格決定する、いわゆる変動相場制に移行することに合意させました。その結果として日本の円は急激に高騰して円高という現象が生まれたのです。

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