定額自動入金サービス

定額自動入金サービスとは、他の金融機関にある自分名義の口座から、毎月決まった金額を自動的に引き落とし、利用する銀行の普通預金口座へ入金するサービスです。

給与受取口座から貯蓄用のネット銀行へ毎月資金を移したい場合や、住宅ローン・積立投資・定期預金の資金を定期的に準備したい場合に便利です。

一般に利用手数料は無料ですが、最低金額、引落日、入金日、登録件数、対象金融機関は銀行ごとに異なります。

定額自動入金サービスの条件は銀行によって異なります。利用手数料だけでなく、最低金額、登録件数、選択できる引落日、入金までの日数、対象金融機関を確認して利用しましょう。

定額自動入金サービスの仕組み

定額自動入金サービスの仕組み
  1. 入金先となる銀行でサービスを申し込む
  2. 他行の本人名義口座を引落口座として登録する
  3. 毎月の引落日と金額を設定する
  4. 指定日に引落口座から資金が引き落とされる
  5. 数営業日後に入金先口座へ反映される

振込ではなく口座振替の仕組みを利用するため、引落日と入金日は同じ日ではありません。

同一名義の口座間で利用する

同一名義口座間の資金移動

定額自動入金サービスは、原則として引落口座と入金口座が同一名義である必要があります。

家族への仕送り、家賃、会費、取引先への支払いなど、他人名義口座への送金には利用できません。

他人名義口座へ毎月送金したい場合は、定額自動振込・自動送金など別のサービスを利用します。

定額自動入金と定額自動振込の違い

比較項目定額自動入金定額自動振込
資金の方向他行の自分名義口座から取り寄せる自分の口座から指定先へ送る
名義原則として同一名義他人名義へも送金可能
主な用途貯蓄・投資・返済資金の準備家賃・仕送り・会費など
手数料無料の場合が多い振込手数料がかかる場合がある
反映速度引落しから数営業日後指定日に振込処理

主な利用例

定額自動入金サービスの利用例
  • 給与受取口座から貯蓄用ネット銀行へ毎月移す
  • 定期預金の積立資金を準備する
  • 投資信託・外貨積立の買付資金を移す
  • 住宅ローン返済口座へ毎月入金する
  • クレジットカード・公共料金の引落資金を準備する
  • 複数の銀行に分散した資金を一つの口座へ集める

利用手数料

定額自動入金サービスの手数料

住信SBIネット銀行、auじぶん銀行、イオン銀行、大和ネクスト銀行などの代表的なサービスでは、利用手数料は無料です。

他行宛振込を毎月行う場合と比べて、振込手数料を節約できます。

ただし、すべての金融機関・すべての関連サービスが無料とは限りません。定額自動振込や組戻しなどには手数料がかかる場合があります。

最低入金金額

定額自動入金サービスの最低金額

多くの銀行では、1契約当たり1万円以上から設定します。

設定単位、上限額、登録件数は銀行ごとに異なります。

引落日と入金日は異なる

定額自動入金サービスの引落日と入金日

定額自動入金では、他行口座から資金が引き落とされた後、入金先の普通預金へ反映されるまで数営業日かかります。

引落し後から入金までの間は、どちらの口座の利用可能残高にも含まれない期間が生じる場合があります。

支払日や返済日の直前ではなく、余裕のある引落日を設定してください。

代表的な銀行の引落日・入金日

銀行主な引落日入金時期
住信SBIネット銀行毎月5日または27日所定の入金日。年間スケジュールで確認
auじぶん銀行毎月6日または26日原則4営業日後
イオン銀行毎月6日または23日原則5営業日後
大和ネクスト銀行毎月6日または27日所定の入金日

※休日・年末年始・システム日程により変動します。必ず各銀行の最新年間スケジュールをご確認ください。

auじぶん銀行の例

auじぶん銀行の定額自動入金サービス

auじぶん銀行では、毎月6日または26日を引落日として選択できます。

引落日から、土日祝日・年末年始を除く4営業日後に普通預金へ入金されます。

1回の設定金額は1万円以上です。

イオン銀行の例

イオン銀行の自動入金サービス

イオン銀行の自動入金サービスでは、毎月6日または23日に本人名義の他行口座から引き落とします。

入金は原則として5営業日後で、1万円以上から設定できます。

住宅ローン返済、口座振替、積立式定期預金、投信自動積立などの資金準備に利用できます。

住信SBIネット銀行の例

住信SBIネット銀行の定額自動入金サービス

住信SBIネット銀行では、他行の本人名義口座から毎月自動で入金できます。

利用手数料は無料で、住宅ローン返済、デビットカード、外貨積立、投資信託などの資金準備に利用できます。

引落日・入金日・申込期限は年度ごとのスケジュールで確認します。

大和ネクスト銀行の資金お取寄せサービス

大和ネクスト銀行の資金お取寄せサービス

大和ネクスト銀行では、「資金お取寄せサービス」という名称で提供しています。

本人名義の他行口座から毎月一定額を口座振替で引き落とし、大和ネクスト銀行の円普通預金へ入金します。

月1万円以上から設定でき、利用手数料は無料です。

申込方法

定額自動入金サービスの申込方法

申込みは、資金を受け取る側の銀行のインターネットバンキングやアプリから行います。

一般的な手順は次のとおりです。

  1. 入金先銀行へログインする
  2. 定額自動入金サービスを選ぶ
  3. 引落先金融機関・支店・口座を登録する
  4. 引落先銀行で本人認証を行う
  5. 引落日・金額・契約名を設定する
  6. 申込内容と開始月を確認する

申込期限

定額自動入金サービスの申込期限

申込後、すぐ次の引落日から開始されるとは限りません。

多くの銀行では、初回引落日の数営業日前までに契約を完了する必要があります。

変更・解約にも締切があり、締切後の手続きは翌月分から反映される場合があります。

引落先金融機関

定額自動入金サービスの引落先金融機関

メガバンク、地方銀行、ネット銀行、ゆうちょ銀行、信用金庫、労働金庫などを登録できる場合があります。

ただし、すべての金融機関・支店・口座種別が対象ではありません。

申込前に、入金先銀行が公表する「利用可能金融機関一覧」を確認してください。

引落口座に必要な条件

引落口座の登録条件
  • 入金口座と同一名義である
  • 対象となる普通預金口座等である
  • 引落先銀行の本人認証を利用できる
  • 口座振替受付サービスに対応している
  • 申込時に必要な暗証番号・認証情報を入力できる

銀行によっては、引落先金融機関のインターネットバンキング契約が必要です。

名義が一致しない場合

旧姓・新姓、カナ表記、法人名、屋号、家族名義などが一致しない場合、登録できないことがあります。

氏名変更後は、両方の銀行で名義変更を完了してから登録し直してください。

残高不足の場合

定額自動入金サービスの残高不足

引落日に口座残高が不足していると、引落しは実行されません。

一部だけ引き落とすことは通常できず、再引落しも行われない場合が多いため、その月は入金されません。

返済やカード引落しに使う場合は、定額自動入金だけに頼らず、入金先口座の残高を確認してください。

入金まで資金を利用できない

引落日から入金日までの期間

引落口座から資金が減った後、入金先口座へ反映されるまで数営業日かかります。

その間、振込・ATM出金・口座振替などに利用できません。

大型連休や年末年始には、通常より日数が長くなる場合があります。

1回限り・不定期の資金移動には不向き

定額自動入金は、毎月同じ時期に同じ金額を移すサービスです。

急ぎの資金移動、金額が毎月変わる送金、1回限りの入金には、通常振込やことら送金の方が適しています。

定期預金への活用

定額自動入金で普通預金へ資金を集め、その後に定期預金へ預け入れる方法があります。

銀行によっては、積立式定期預金や自動積立と組み合わせられます。

ただし、普通預金へ入金された時点で自動的に定期預金になるとは限りません。

投資・住宅ローンへの活用

  • 証券口座連携の買付資金を準備する
  • 投資信託・外貨積立の資金を準備する
  • 住宅ローン返済口座へ毎月入金する
  • クレジットカード引落資金を移す

相場変動や返済に関わる資金は、入金日を十分に前倒ししてください。

定額自動振込と組み合わせる場合

定額自動入金と定額自動振込の組み合わせ

入金先銀行が定額自動振込にも対応していれば、他行の本人名義口座から資金を取り寄せ、その後に家賃・仕送りなどを自動送金できます。

ただし、入金日より前に振込日を設定すると残高不足になるため、日程に余裕を持たせてください。

定額自動振込には他行宛振込手数料がかかる場合があります。

メリット

  • 毎月の資金移動を自動化できる
  • 利用手数料が無料の場合が多い
  • 他行宛振込手数料を節約できる
  • 先取り貯蓄を習慣化しやすい
  • 投資・返済・口座振替の資金を準備しやすい

デメリット

  • 同一名義口座に限られる
  • 入金まで数営業日かかる
  • 残高不足時は入金されない
  • 急ぎ・不定期の資金移動に向かない
  • 対象外の金融機関がある
  • 変更・解約に締切がある

利用前のチェックリスト

確認項目確認内容
名義引落口座と入金口座が同一名義か
対象金融機関引落先として登録可能か
最低金額1万円以上などの条件
登録件数何契約まで登録できるか
引落日選べる日と休日の取扱い
入金日何営業日後に反映されるか
残高不足再引落しの有無
変更期限金額・日付・解約の締切

よくある質問

定額自動入金サービスは無料ですか?

代表的な銀行では無料ですが、利用銀行の最新手数料をご確認ください。

家族名義の口座から入金できますか?

原則としてできません。引落口座と入金口座は同一名義である必要があります。

引落日にすぐ入金されますか?

されません。通常は4〜5営業日程度など、銀行所定の日数がかかります。

残高不足の場合は再引落しされますか?

再引落しされない場合が多く、その月の入金は行われません。

金額は毎月変更できますか?

変更できますが、次回引落しへ反映するための締切があります。

定額自動振込と同じですか?

異なります。定額自動入金は自分名義の他行口座から取り寄せ、定額自動振込は指定先へ送金します。

定期預金へ直接入金されますか?

通常は普通預金へ入金されます。定期預金への預入は別途手続きするか、積立商品と組み合わせます。

毎月の入金日が一定にならないのはなぜですか?

土日祝日、年末年始、金融機関休業日を除いた営業日で計算するためです。

まとめ

定額自動入金サービスは、他行の本人名義口座から、毎月一定額を自動で取り寄せるサービスです。

手数料無料で資金移動を自動化できる一方、引落日から入金まで数営業日かかり、残高不足時には入金されない点に注意が必要です。

銀行ごとに最低金額、引落日、入金日、登録件数、対象金融機関が異なります。最新の年間スケジュールを確認し、貯蓄・投資・返済日より余裕を持って設定しましょう。

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