ペイオフは、預金保険制度にそって預金者の預金を保護します。
ペイオフによって、預金者が金融機関に預金口座を開設すると、預金保険法にしたがって預金者と金融機関と預金保険機構の三者間で自動的に保険関係が成立します。
預金保険制度は、日本をはじめ多くの国で採用されています。この制度は、破綻金融機関の救済がおもな目的です。
この預金保険制度は、預金保険法で国内の金融機関は強制加入することになっています。しかし、預金者は個別に預金保険制度の保険料を支払う必要はありません。
金融機関はそれぞれの預金量に応じて、毎年、預金保険機構に納付しています。預金額の多い金融機関は保険料も多くなります。ペイオフは、この預金保険制度の保険料で成り立っています。
いざペイオフが発動されると、多くの人が利用する普通預金や定期預金などの利息がつく預金は、元本1,000万円までとその利息分が保護されます。そして、保険金が預金保険機構から預金者に直接、支払われます。
ペイオフは、銀行の再建が主となる資金援助方式に比べて、直接、預金者に関係のある保護法なので関心が持たれています。