日本銀行と民間銀行のおおきな違いは、日本銀行が国の中央銀行であることです。
日本銀行と民間銀行の違いは、日本銀行(日銀)は国の中央銀行であって民間の金融機関ではできない金融政策などをする点です。そして日本銀行には「紙幣の発行を行う」「政府の会計業務を請け負う」「市中銀行の金融システムの安定を図る」などの目的があります。
また日本銀行では、個人の口座開設や一般企業用の当座預金の開設などはしていません。日本銀行と直接金融の取引をするのは民間銀行や政府などです。
日本銀行は民間銀行(民間の金融機関)と代理店契約をして、民間銀行の窓口に国庫金の受け払いや、国債の業務などを委託しています。そのため私たちは、国からの税金の支払いなどを直接、日本銀行にするのではなくて民間の金融機関に行います。
日本銀行には民間銀行用の当座預金があります。この当座預金は日銀ネットというコンピュータ・ネットワーク・システムで結ばれ、1日に100兆円を超える取引が行われています。日銀ネットでは日本銀行と民間銀行のやり取りのほかに、民間銀行同士の決済にも利用できます。
日本銀行にある民間銀行の当座預金には、銀行が業務で支払うお金や金融機関が持っている預金の一部を預入れる準備金などが入金されています。金利は原則として付きませんが、超過準備金とよばれる金額については日銀が決めた適用利率で利息が支払われます。
最近はその超過準備金が増え続けていることへの懸念が出てきています。日本銀行が支払っている金利は0.1%にもなるので民間銀行の側はリスクのない運用ができます。そのため民間銀行は日銀当座預金に多額の準備金を預けています。それによって私たちが利用できる民間銀行の普通預金や定期預金などの商品の預金金利が上がればよいのですが、反映されていないのが現状です。
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