常陽銀行は茨城県の地方銀行であり、両者は密接な関係を持っています。
常陽銀行と茨城県は密接に関わり合っています。常陽銀行は茨城県の地方銀行ですので、茨城県の地域経済を支えており、同時に常陽銀行は茨城県から影響を受けていると言えます。
常陽銀行と茨城県の関係において、まず押さえておきたいのが、茨城県が交通の要所であるということです。これは常陽銀行にアクセスしやすいという意味ではありません。交通の要所であることで、物流が盛んになるということです。茨城県には、鹿島港と茨城空港という海と空の出入り口があり、さらに成田空港が隣接しています。茨城県には、常磐道、北関東自動車道、東関東自動車道、圏央道という四つの高速道路が通っており、これらを通じて首都圏と鹿島港、茨城空港、成田空港が結ばれています。
このように茨城県は産業に欠かせない物流の面で非常に優れた条件を有しており、産業を誘致するのに適しているのです。さらに近年ではつくばエクスプレスが開通し、つくば市と都心が45分で結ばれたため、東京のベットタウンとしての魅力も増してきています。事実、人口減少の世の中にあって、つくば市の人口は増加しています。
こうした交通の良さもあって、茨城県には、鹿島と日立という全国に名を轟かす工業地帯が2つあります。当然、常陽銀行は茨城県の地方銀行としてこれらの工業地帯の企業に大きく投資しています。大きな投資先があるということは、それだけ金融機関の役割が大きく、利益を産む可能性が高いということです。
全国的に有名な学園都市であるつくば市も、常陽銀行と茨城県をつなぐ重要な要素です。つくば市には、筑波大学、国土交通省技術政策総合研究所、高エネルギー加速器研究機構、筑波宇宙センターなどなど、重要な研究施設がたくさんあります。こうした最先端の研究機関には国からたくさんの資金が流れこんでおり、そのための金融機関として常陽銀行は重要な役割を果たしています。また常陽銀行は、こうした研究機関と、その技術提携を狙う企業との間を取り持つという働きもしています。ちなみに筑波大学の中には常陽銀行のATMが設置されています。
このように茨城県は産業や研究が非常に盛んであり、また既にある産業と最新の研究が結びついて、新たな産業がたくさん生まれる土壌を有しています。つまりは支援の余地がたくさんあるということです。常陽銀行は茨城県の金融の半分近くを担っており、こうした茨城県の好条件を存分に活かすことができるので、大きな成長の余地があります。
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