貯蓄貯金のデメリット

貯蓄預金のデメリットの一つは、決済口座として利用できない点です。

家計管理も貯蓄も中途半端

貯蓄貯金のデメリット

貯蓄預金のデメリットの一つが、決済口座にできない点です。貯蓄預金はいつでも現金を引き出せるので、普通預金と同じ「要求払預金」です。しかし、貯蓄預金は決済口座として利用できないので、普通預金のように公共料金などの自動支払いや、給与や年金などの自動受け取りができません。そのため、家計管理の口座にするには役不足です。

このような貯蓄預金のデメリットは、スイングサービスを利用すれば解消できます。スイングサービスとは、普通預金と貯蓄預金との間で毎月一定額の資金を自動的に振り替えるサービスです。公共料金やクレジットカード代金などを支払うタイミングに合わせて、一定額を貯蓄預金から普通預金に振り替えるように設定しておけば残高不足になる心配がありません。

また普通預金の余剰残高を貯蓄預金へ振り替えれば、積立預金のように利用できます。ただしスイングサービスにはその都度手数料がかかるので、計画的に利用する必要があります。

そして最近になって、貯蓄預金のデメリットとしてあげられるのが金利です。預金が自由に出し入れできて、なおかつ普通預金よりも金利が高いのが貯蓄預金です。しかし、バブル崩壊以降の低金利政策の影響によって、近年の貯蓄預金の金利は普通預金とほとんど変わりません。

預金残高が高ければ高いほど金利があがる「金額階層別金利」にも関わらず、おおくの金融機関において各段階の金利は変わらず、10万円でも、100万円でも、普通預金と同じ金利が適用されています。

さらに近年、インターネット銀行などでは、1ヶ月や1週間といった流動性の高い短期もので、かつ金利が高い定期預金が取り扱われるようになってきました。

低金利時代の到来とインターネット銀行の台頭、そしてそれに伴う金融商品の多様化によって、発売当初は注目を集めた貯蓄預金のメリットは薄れています。そして家計管理の口座としても、貯蓄の口座としても中途半端になっています。

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