貯蓄預金の金利は、「金額階層別金利型」と「金額別金利型」の2つです。
貯蓄預金の金利は「金額階層別金利型」と「金額別金利型」の2つのタイプに分類できます。
「金額階層別金利型」とは、預金残高に応じて適用金利が変わる変動金利タイプの商品です。10万円以上、30万円以上など、それぞれの金融機関が定めた預金残高の金額階層ごとに適用される金利が変わります。そして残高が多いほど高い金利が設定されています。
それぞれの金融機関によって設定されている金額階層の数や種類は異なりますが、最低預入金額はほとんどの金融機関で10万円以上です。そのため残高が10万円未満になると、普通預金の金利が適用されます。金融機関によっては普通預金よりも低い金利が適用されます。
「金額別金利型」とは、預金残高が一定額以上ある場合に、普通預金よりも高い金利が設定されるタイプの商品です。「20万円型」や「40万円型」など、設定された金額以上の預金をすると、それに応じた貯蓄預金の金利が適用されます。「金額階層別金利型」の金利が、最終残高1,000円以上につき1円ごとに付与されるのに対し、「金額別金利型」の金利は残高によらず一定です。
貯蓄預金の金利タイプとしては、「金額別金利型」の方が古く、貯蓄預金が販売されはじめた当初は「金額別金利型」の商品しかありませんでした。現在は「階層別金利型」の貯蓄預金が主流で、「金額別金利型」の貯蓄預金を扱っているのは、ごく一部の金融機関のみです。
貯蓄預金の金利は、普通預金と比べると高めですが、どんなに金額階層が高くなっても「スーパー定期」や「大口定期」などの定期預金の金利を上回ることはありません。預入期間がなく、流動性が高いぶん、金融機関側としても、あまり高い金利には設定できないためです。