貯蓄預金の特長は、貯蓄目的でありながら資金の出し入れが自由な点です。
貯蓄預金の特長は、貯蓄を目的としながら資金の出し入れが自由な点です。貯蓄預金は、普通預金や当座預金と同じく「要求払預金」に分類されます。要求払預金とは、預金期間が定められておらず、預金者の要求に応じて払い戻しされる預金です。お金の流動性が高いことから「流動性預金」とも呼ばれます。
いつでも預け入れや払い戻しができるので、要求払預金のおおくは家計管理の口座や支払い口座として利用されています。貯蓄預金も1円以上、1円単位で自由に資金の出し入れができる特長があるので、日々のお金を管理する口座として利用できます。
ただし、貯蓄預金は公共料金の引き落としや、クレジット代金などの自動支払いに対応していないうえ、給与や年金の振込口座として利用できません。要求払預金であるのに決済口座としての利用できない点は、貯蓄貯金のデメリットの一つです。
また貯蓄預金の特徴として、出し入れが自由であるのに金利が高めです。要求払預金のような流動性の高い預金は、金融機関の側からしてみれば運用しにくい資金なので一般的には金利は低めです。ところが貯蓄預金は独自の金利システムをとることにより、普通預金よりも高い金利を実現しています。
その蓄預金の金利システムは「金額階層別金利型」と「金額別金利型」の二つに分類できます。「金額階層別金利型」とは、預金残高に応じて金利があがっていく商品です。もう一方の「金額別金利型」は、銀行が定めた基準金額以上の預金をすると金利が高くなる商品です。
これらはいずれも預金額に応じて金利が上昇するという貯蓄預金の金利システムです。つまり貯蓄預金は預け入れ期間を自由にしたぶん、預入金額に一定の条件をもたせて高い金利を実現しています。そのため金融機関によっては、預金が基準金額を下回ると普通預金以下の金利が適用されます。
高い流動性と高い金利を両立する貯蓄預金は、普通預金と定期預金の特徴をあわせ持った預金です。
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