定期預金

定期預金

定期預金は、預入時に期間を決め、その期間中は原則として自由に引き出さないことを前提に利用する預金商品です。

一般に、普通預金より高い金利が設定され、1カ月、3カ月、6カ月、1年、3年、5年などの期間から選べます。

定期預金は、使う時期が決まっている資金や、当面使わない資金を、価格変動を避けながら管理したい場合に向いています。

ただし、満期前に解約すると、預入時の約定金利ではなく中途解約利率が適用され、受取利息が少なくなります。生活費や近いうちに使う資金は普通預金へ残すことが基本です。

定期預金とは?

銀行や信用金庫などへ一定期間資金を預け、満期日に元金と利息を受け取る商品です。

預入時に金利が決まり、原則として満期まで同じ金利が適用されます。

円定期預金では、金融機関が契約どおりに存続している限り、満期日に元本と利息が支払われます。

「元本保証」と「金融機関が破綻しても全額保護されること」は別です。金融機関が破綻した場合は、預金保険制度の保護範囲が適用されます。

普通預金との違い

比較項目普通預金定期預金
出し入れ原則いつでも可能満期まで原則引き出さない
金利変動金利預入時の固定金利が中心
主な用途生活費・決済・予備資金当面使わない資金の運用
中途解約不要所定の中途解約利率を適用
満期なしあり

普通預金は流動性、定期預金は固定金利と資金管理のしやすさが主な特徴です。

預入期間

金融機関によって、次のような期間が用意されています。

  • 1週間・2週間などの超短期
  • 1カ月・3カ月・6カ月
  • 1年・2年
  • 3年・5年
  • 7年・10年

短期商品は資金を動かしやすく、長期商品は高い金利が設定される傾向があります。

今後の金利上昇が気になる場合は、全額を長期商品へ預けず、複数の期間へ分けて満期日をずらす方法があります。

単利と複利

単利

預け入れた元金に対して利息を計算します。1年以内の定期預金で多く採用されています。

複利

一定期間ごとに利息を元金へ組み入れ、その合計額に次の利息が付きます。

3年ものや5年ものでは、6カ月複利型を選べる商品があります。

同じ金利と期間なら、単利より複利のほうが満期時の受取額は多くなります。

利息の計算例

100万円を年1.00%で1年間預けた場合、税引前利息は約10,000円です。

個人の預金利息には原則20.315%の税金がかかるため、税引後の受取利息は約7,968円です。

100万円を年1.00%の6カ月定期へ預けた場合は、税引前利息の概算は約5,000円です。

金利は年率表示なので、3カ月・6カ月の商品では、実際の預入期間に応じて利息を計算する必要があります。

中途解約

定期預金は、満期前でも中途解約できる商品が一般的です。

ただし、預入時の約定金利ではなく、金融機関所定の中途解約利率が適用されます。

中途解約利率は普通預金金利程度、約定金利の一定割合、商品独自の計算式などで決まります。

一般的な円定期預金では、通常、中途解約によって元本そのものが減ることはありませんが、仕組預金や特約付き商品は別です。

期間延長特約付き定期預金などは、原則中途解約できず、解約時に費用がかかり元本割れする場合があります。一般の定期預金と区別して確認してください。

満期時の取扱い

取扱い内容
満期解約元金と利息を普通預金などへ入金
元金継続元金だけを継続し、利息を普通預金などへ入金
元利金継続元金と利息を合わせて継続

自動継続後は、預入時の金利ではなく、継続日時点の金利が適用されます。

キャンペーン金利や特別金利は初回満期までであることが多いため、満期前に継続後の金利を確認しましょう。

預金保険制度

日本国内に本店のある銀行、信用金庫、信用組合などの円普通預金・円定期預金は、原則として預金保険制度の対象です。

同じ金融機関にある対象預金を合算し、預金者1人あたり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。

同じ銀行の本店、通常支店、インターネット支店へ分けても、保護額は増えません。

1,000万円を超える部分は預金保険制度による保護の対象外となり、破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われます。安全性を重視する場合は、複数の金融機関へ分散する方法があります。

定期預金の主な種類

スーパー定期

多くの金融機関で扱われる基本商品です。少額から利用でき、期間の選択肢が多い点が特徴です。

大口定期預金

一般に1,000万円以上の資金を対象とする定期預金です。大口だから必ず高金利とは限りません。

期日指定定期預金

据置期間後に、預金者が満期日を指定できる商品です。

積立定期預金

普通預金から毎月一定額を振り替え、計画的に積み立てる商品です。

インターネット支店専用定期預金

店舗窓口を使わず、アプリやインターネットバンキングで取引する商品です。通常支店より高い金利が設定される場合があります。

条件付き定期預金

退職金、相続金、年金受取、運転免許返納、株主優待など、所定の条件を満たす人へ金利を上乗せする商品です。

懸賞・スポーツ応援型定期預金

懸賞金、観戦チケット、クラブ成績連動などの特典を付けた期間限定商品です。

キャンペーン定期預金

金融機関は、夏・冬のボーナス時期、開業記念、周年記念などに期間限定商品を実施します。

キャンペーンでは、通常金利への上乗せ、固定の特別金利、ポイント還元、プレゼント抽選などが行われます。

高金利でも、新規資金限定、1人当たりの上限、募集総額到達で終了、初回満期までなどの条件があります。

インターネット銀行・インターネット支店

インターネット専業銀行や銀行・信用金庫のインターネット支店では、店舗型金融機関より高い金利を設定することがあります。

一方、最低預入金額が50万円以上、利用地域が限定、窓口で手続きできない、通帳を発行しないなどの条件があります。

ATM手数料、振込手数料、本人確認方法、口座開設にかかる日数も確認してください。

定期預金の選び方

  1. 満期まで使わない金額を決める
  2. 資金を使う予定日から預入期間を決める
  3. 普通預金と定期預金へ資金を分ける
  4. 通常商品とキャンペーン商品を比較する
  5. 金利、最低金額、上限、利用条件を確認する
  6. 中途解約利率を確認する
  7. 満期後の金利と取扱いを確認する
  8. 同じ金融機関の預金総額を確認する

金利だけで選ばない

高金利の商品でも、口座開設や資金移動に手数料がかかれば、実質的な利益は減ります。

また、遠方の金融機関やインターネット支店では、解約・相続・住所変更などの手続きに時間がかかる場合があります。

金利差による税引後利息と、手間・手数料・資金拘束を比較して選びましょう。

定期預金に向いている資金

  • 1年後の車購入資金
  • 数年後の住宅修繕費
  • 当面使わない退職金・相続金の一部
  • 元本の価格変動を避けたい資金
  • 生活防衛資金を確保した後の余裕資金

定期預金に向かない資金

  • 毎月の生活費
  • 急な医療費や介護費に備える資金
  • 納税予定資金
  • 近いうちに使う予定がある資金
  • いつ必要になるか分からない緊急予備資金

よくある質問

定期預金は元本保証ですか?

一般的な円定期預金は、金融機関が契約どおりに存続している限り、元金と利息が支払われます。金融機関が破綻した場合は預金保険制度の保護範囲が適用されます。

満期前に解約できますか?

一般的な定期預金は中途解約できますが、所定の中途解約利率が適用され、受取利息が少なくなります。

金利が高い金融機関へ全額預けるべきですか?

金利だけでなく、預金保険制度の上限、資金を使う時期、手続きの利便性を確認してください。

キャンペーン金利は満期後も続きますか?

多くの商品では続きません。自動継続後は通常金利へ切り替わります。

定期預金と個人向け国債はどちらがよいですか?

定期預金は預入時に金利が決まり、個人向け国債の変動10年は半年ごとに利率が見直されます。利用期間、中途換金、金利見通しを比較してください。

各ページのご案内

ページ主な内容
定期預金のキャンペーン期間限定の金利上乗せ商品
iDeCoの定期預金元本確保型商品、税制優遇、手数料
大口定期預金1,000万円以上の預金と預金保険
期日指定定期預金据置期間後に満期日を指定する商品
相続定期預金相続資金向けの金利優遇
運転免許返納定期預金自主返納者向けの金利優遇
懸賞金付き定期預金抽選番号と懸賞金が付く商品
Jリーグの定期預金クラブ応援・成績連動・抽選特典
株主優待の定期預金銀行株主向けの金利優遇
退職金定期預金退職金向けの特別金利
定期預金って何?定期預金の基礎知識
定期預金の解約中途解約・満期解約の手続き
積立定期預金毎月少しずつ積み立てる商品
金融機関の定期預金銀行・信用金庫・インターネット支店別の比較

まとめ

定期預金は、一定期間使わない資金を、価格変動を避けながら固定金利で運用する商品です。

選ぶときは、金利だけでなく、預入期間、中途解約、満期後の金利、最低預入金額、利用条件、預金保険制度を確認しましょう。

金融機関の金利や期間限定商品の条件は変更されることがあります。実際に預け入れる直前に、金融機関の公式サイトで最新金利と商品条件をご確認ください。

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