マイナス金利政策以降、定期預金の店頭表示金利を引き下げる金融機関が続出しており、その影響で定期預金の利用者は全国的に減少傾向にあります。
しかし期間限定で提供されるキャンペーン定期預金には関心が持たれています。キャンペーン定期預金とは一定の取扱期間中しか提供されない代わりに様々な優遇特典が付いている定期預金のことで、たとえば通常よりも適用金利の高い金利上乗せ定期預金や、抽選によって懸賞金やプレゼントが当たる定期預金などがあります。
一般的にメジャーなのは金利上乗せ定期預金ですが、懸賞金付き定期預金にも関心度が高いです。
懸賞金付き定期預金は各金融機関が独自に設けた懸賞金が当たるキャンペーン定期預金で、取扱期間後に発表される当選番号に当たれば、おおよそ1,000円から10万円までの金額が当選します。適用金利は通常の定期預金と同じ水準の場合が多いため、とくに利息が多いわけではありませんが、懸賞金が当たる可能性があります。
ただし、懸賞金総額、当選本数、適用金利は金融機関によってまちまちなので、より懸賞金総額や当選本数が多い懸賞金付き定期預金を選びたいです。
懸賞金付き定期預金はおもに信用金庫などの地域金融機関が提供しているため、営業地域内の利用者しか口座開設できません。そのため懸賞金付き定期預金を利用したいときは、まず最寄りの信用金庫や信用組合、地方銀行などが懸賞金付き定期預金を提供しているかどうか確認します。
もっとも、一部の地域金融機関は営業地域を限定しないインターネット支店で懸賞金付き定期預金を提供しているので、インターネットバンキングさえ利用できれば誰でも口座開設ができます。そのため最寄りの金融機関が懸賞金付き定期預金を提供していないときは、各金融機関のインターネット支店を探してみるのも一法です。
懸賞金付き定期預金は常に提供されている通常の定期預金とは違って、取扱期間や募集総額の上限が設定されています。うっかり口座開設をしそびれる可能性もあるので、普段から定期的にキャンペーン情報を確認したいです。また預入金額の下限も通常の定期預金より高く、10万円や20万円以上の金額を預ける必要があるため、余裕資金を用意しておくのも重要です。