関西みらい銀行には、数種類の定期預金があります。その中で一番の主力となる定期預金が「スーパー定期」です。
ここではまず、その「スーパー定期」の金利をお示しします。すべての預入期間と預入金額において、金利は一律で年0.002%です。
預入期間 | 1ヶ月以上〜 | 3ヶ月以上〜 | 6ヶ月以上〜 | 1年以上〜 | 2年以上〜 | 3年 | 4年 | 5年 |
1円以上 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
(2022年3月11日現在)
関西みらい銀行は2019年4月に、「近畿大阪銀行」と「関西アーバン銀行」が合併して誕生した地方銀行です。
人口減少や金利低迷が叫ばれる中、システム統合や支店の統廃合で経営コストを削減するのが合併の狙いで、競争力の強化も期待されています。
実際、合併後の関西みらい銀行は関西地域の地方銀行の中で最大規模となり、大阪府や滋賀県、京都府、兵庫県など関西地域に多数の支店を展開しています。
関西みらい銀行のスーパー定期は、預入期間1カ月以上5年未満、預入金額1円以上となっています。
利息は単利型と複利型を選ぶことができ、単利型では中間利払い、複利型では据置期間後の一部解約をそれぞれ利用できます。そのため運用計画に合わせて預入条件を決められます。
ただし複利型のスーパー定期は個人利用者しか口座開設できないため、法人が口座開設できるのは単利型のスーパー定期のみです。
関西みらい銀行のスーパー定期の店頭表示金利は、年0.002%です。
これは決して高い金利とはいえませんが、現在スーパー定期の店頭表示金利は全国的に低い傾向にあり、とくにマイナス金利政策以降はインターネット銀行などの一部を除いて軒並み低金利です。
預入期間 | 1ヶ月以上〜 | 3ヶ月以上〜 | 6ヶ月以上〜 | 1年以上〜 | 2年以上〜 | 3年 | 4年 | 5年 |
1円以上 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
(2022年3月11日現在)
もっとも、関西みらい銀行は特別金利キャンペーンを実施することもあり、スーパー定期以外で高い金利の定期預金が期待できます。
金利上乗せ定期預金や特別金利キャンペーンは、スーパー定期の店頭表示金利に上乗せ金利が付くケースが多いです。
関西みらい銀行では「期日指定定期預金」も利用できます。
「期日指定定期預金」は、口座開設後1年の据置期間を過ぎてから満期日を指定する定期預金で、指定した満期日には元金の全額を払い戻せます。
一般的な定期預金は口座開設時に満期日を設定するため、預入期間中に急に預金を払い戻したくなっても対応しにくいです。
しかし、期日指定定期預金は預入期間中に満期日を決めるため、好きなタイミングで預金を払い戻せます。つまり定期預金をいつでも払い戻せる状態にしておけます。
関西みらい銀行の期日指定定期預金の店頭表示金利は、年0.002%です(2022年3月11日現在)。
一部の金融機関の期日指定定期預金は、預入期間に応じて店頭表示金利が異なりますが、関西みらい銀行の期日指定定期預金は店頭表示金利が変わりません。
また年0.002%というのは全国的に高い金利とは言えず、さらに預入金額の上限が300万円未満と少ないため、まとまった利息を受け取りにくいです。そのため利息よりも「預入期間中に満期日を指定できる」という特徴を活かした運用が向いています。
関西みらい銀行では年金受給者や退職者向けの定期預金が提供されています。
たとえば「新年金定期」と「新年金定期α」で、公的年金を受け取っている個人利用者が口座開設できます。
この預金商品はスーパー定期の店頭表示金利に上乗せ金利が付くので、老後資金などの余裕資金を高い金利で運用できます。
また「新年金定期」と「新年金定期α」は商品内容の一部が異なりますが、元金の合計が1,000万円以下であれば両方とも口座開設できます。
「新年金定期」は預入期間1年、預入金額500万円以内です。預入金額の上限が少ない代わりに適用金利は高くなっており、1年ものスーパー定期の店頭表示金利に年0.15%の上乗せ金利がつきます。
1年ものスーパー定期の店頭表示金利は年0.002%なので、「新年金定期」は年0.152%ということになります。
前述したように「新年金定期α」との併用も可能なので、「新年金定期」と「新年金定期α」に余裕資金を分散して預けることもできます(2022年3月11日現在)。
「新年金定期α」は預入期間1年、預入金額500万円以内です。「新年金定期」と同様に、一般的な年金受給者向けの金利上乗せ定期預金よりも預入金額の上限が多いのが特徴で、退職金などのまとまった資金を預けられます。
しかし、預入金額の上限が多い分適用金利は低くなっており、1年ものスーパー定期の店頭表示金利につく上乗せ金利は年0.05%です。
1年ものスーパー定期の店頭表示金利が年0.002%なので、「新年金定期α」の適用金利は年0.052%となり、他の金融機関の金利上乗せ定期預金に比べると少し低い金利です(2022年3月11日現在)。
「新年金定期」と「新年金定期α」では、満期時の取扱いを自動継続にするのも一法です。
なぜなら「新年金定期」と「新年金定期α」は、自動継続したときも利用条件を満たしていれば、自動継続した時点での上乗せ金利が適用されるからです。
一般的な金利上乗せ定期預金は、初回満期日で上乗せ金利が終了することが多いので、自動継続後も上乗せ金利が続く「新年金定期」と「新年金定期α」はとてもめずらしい定期預金です。
ただし、上乗せ金利の値そのものが引き下げられたり、「新年金定期」と「新年金定期α」の取扱いが終了する可能性もあるため、必ず高い金利で自動継続できるわけではありません。
関西みらい銀行では、「プレ年金定期」も利用できます。
「プレ年金定期」とは57歳以上65歳未満の利用者のための金利上乗せ定期預金で、公的年金の受取予約を行うことで口座開設できます。
関西みらい銀行では、「新年金定期」や「新年金定期α」などの年金受給者向けの金利上乗せ定期預金も利用できますが、プレ年金定期はそれらと違って年金受給前(退職前)に利用できるため、セカンドライフのための資金を事前に運用できます。
「プレ年金定期」は、通常の「プレ年金定期」と「プレ年金定期α」の2種類があり、それぞれ預入金額や適用金利が異なります。
たとえば、通常の「プレ年金定期」は、預入金額100万円以内、預入期間1年で、1年ものスーパー定期の店頭表示金利に年0.25%の上乗せ金利が付きます(2022年3月11日現在)。
資金が少ない利用者でも、高い金利で預金をしたい人が活用できます。
また、元金の合計が1,000万円以内であれば「プレ年金定期α」と併用ができるので、資金が多い利用者は「プレ年金定期」と「プレ年金定期α」を両方とも利用できます。
もう一方で、「プレ年金定期α」は預入金額900万円以内、預入期間1年、スーパー定期の店頭表示金利に上乗せされる金利は年0.05%です。(2022年3月11日現在)
「プレ年金定期」と違って多額の資金を資産運用できるのが特徴で、退職金などの運用が可能です。ただし、その分、金利は控えめです。
「プレ年金定期」と「プレ年金定期α」は自動継続が可能です。
自動継続時に「プレ年金定期」や「プレ年金定期α」の取扱いがあり、利用条件も満たされていれば、満期日後も自動継続時点の上乗せ金利が適用されます。
しかし「プレ年金定期」と「プレ年金定期α」は57歳以上65歳未満の人しか利用できないため、どんなに自動継続を続けても65歳を過ぎると利用できなくなります。
もし65歳を過ぎたら、関西みらい銀行の「新年金定期」や「新年金定期α」などの年金受給者向け金利上乗せ定期預金に切り替えるのも一法です。
関西みらい銀行では、相続定期預金を取扱っています。
相続定期預金は相続金の運用に特化した定期預金であり、適用金利が高いです。
昨今は高齢化社会ということもあって、相続や生前贈与などの注目度が高まっており、関連した金融サービスを強化したり、キャンペーンを実施する金融機関が増えています。関西みらい銀行でも相続定期預金を提供して、相続金の運用を支援しています。
相続定期預金は預入金額が1,000万円未満だとスーパー定期、1,000万円以上だと自由金利型定期預金(大口定期預金)の店頭表示金利に上乗せ金利が付きます。
上乗せされる金利は預入期間に応じて異なり、預入期間6カ月だと年0.30%、預入期間1年だと年0.15%が上乗せされます。
また、上乗せ金利は初回満期日で終了し、満期日以降の適用金利はスーパー定期、または自由金利型定期預金(大口定期預金)の通常の店頭表示金利が適用されるため、自動継続するときには金利が低下します(2022年3月11日現在)。
関西みらい銀行の相続定期預金は「振込手数料等相当額キャッシュバックサービス」が利用できます。
これは他の金融機関から関西みらい銀行へ相続金を資金移動する利用者のためのサービスで、移動の振込手数料がキャッシュバックされます。
「相続定期預金」は他の金融機関で受け取った相続金を預けることができます。ただし、他の金融機関で受け取った相続金を「相続定期預金」へ預けるには、関西みらい銀行へ相続金を移動させなければなりません。そして、その際には振込手数料がかかります。
「振込手数料等相当額キャッシュバックサービス」は、そんな振込手数料の負担が解消されるサービスで、これによって相続定期預金を利用しやすくなります。
関西みらい銀行では、各支店の店舗窓口で金融商品の取引を受け付けていますが、一部の金融商品やサービスはインターネットバンキングでも取引できます。
インターネットバンキングはパソコンやスマートフォンから取引や諸手続きができるサービスで、来店しなくても自宅や外出先から利用できます。
関西みらい銀行は、りそなグループの金融機関なので「りそなグループおまとめアプリ」というスマートフォンアプリを利用できます。
「りそなグループおまとめアプリ」は主に各種明細照会に特化したスマートフォンアプリで、残高照会や入出金明細照会、確定拠出年金残高照会などを利用できます。
また関西みらい銀行だけではなくて、りそな銀行や埼玉りそな銀行など、りそなグループの金融機関の預金口座をすべて管理できるため、関西みらい銀行以外のりそなグループの金融機関を利用する際にも活用できます。