トマト銀行は、岡山県岡山市を中心に営業を展開する第二地方銀行です。
中国銀行や、おかやま信用金庫と並ぶ岡山県内の金融機関で、とくにインターネット支店や高齢者向け商品などの各種サービスがあります。
中でも定期預金においては、スーパー定期などの定番商品の他にも「積立式定期預金」や「相続定期預金」を取扱っており、さらにインターネット支店では高い金利のオリジナル定期預金も取扱っています。そのため定期預金での資産運用に活用できます。
トマト銀行の定期預金は、基本的に店舗窓口で取引を受け付けていますが、インターネットバンキングでも取引できます。
インターネットバンキングとは、パソコンやスマートフォンなどの端末を使ってトマト銀行と取引するサービスで、いつでも自由に残高照会や振込・振替などが行えます。
トマト銀行では、定期預金の口座開設や明細照会、解約(満期解約と中途解約)などの各種手続きをインターネットバンキングから行えるので、来店の手間を省けます。
トマト銀行で高い金利の定期預金を利用するのなら「ももたろう支店」です。
「ももたろう支店」は日本国内の18歳以上の個人ならば誰でも取引できるインターネット支店で、最寄りにトマト銀行の支店(店舗)がなくても大丈夫です。
通常支店よりも金融商品の品揃えが少なくて、普通預金と定期預金しか取扱っていませんが、そのぶん定期預金の金利が高いです。
定期預金を利用する前には、普通預金を口座開設する必要がありますが、WEB完結申込みならば印鑑不要、本人確認書類もアップロードするだけなので、すぐに手続きができます。
トマト銀行は「ももたろう支店」で高い金利の定期預金を提供していますが、通常支店でも定期的に特別金利キャンペーンを実施して高い金利の定期預金を提供しています。
ただしキャンペーンの定期預金は利用条件や取扱期間が決められており、適用金利もキャンペーンの種類によって異なります。
ほぼ無条件で高い金利の定期預金を口座開設できる「ももたろう支店」に比べると少し不便といえます。
トマト銀行には「トマト積立式定期預金」もあります。
「トマト積立式定期預金」は、毎月一定の金額を積み立てて貯められる定期預金で、「老後資金」や「マイホームの資金」や「自動車の購入資金」や「子どもの教育費」など、ライフプランに必要な資金を貯められます。
積立式の貯蓄というと、定期積金や財形貯蓄などが知られていますが、利用条件などが厳しいです。しかし「トマト積立式定期預金」は口座開設がしやすく、月々の積立金額や積立方法も自由に決められる特徴があります。
「トマト積立式定期預金」の積立方法は3種類あり、積立金額も積立方法によって異なります。
たとえば、毎月決まった日に自動積立する「毎月積立」では、月々の積立金額は5,000円以上です。
一方、年2回のボーナス時だけ利用できる「ボーナス時増額積立」では、1回の積立金額は10,000円以上です。
そして、店舗窓口やATMで好きなときに積み立てる「随時積立」は1円から利用できます。
「トマト積立式定期預金」は、積立方法を使い分けて自分に合った積立プランを組み立てられます。
たとえば積極的に貯蓄したいときには、毎月積立とボーナス時増額積立を併用します。そしてマイペースに貯蓄したいときには、毎月積立と随時積立を併用するなどです。
「トマト積立式定期預金」で貯めたお金は、好きなときに引き出せます。
一般的に定期預金は満期日まで預金を払い戻せないことが多く、「定期積金」や「財形貯蓄」などの類似商品も所定の条件下でないと払い戻せません。
しかし「トマト積立式定期預金」は、満期日(積立期間)を決めないエンドレス型なので、好きなときにお金を引き出せます。そのため、貯蓄しながら少しずつ必要資金を引き出したり、急にお金が必要になったときにも引き出せます。
このように便利な「トマト積立式定期預金」ですが、現在の金利は年0.002%なので、利息は期待できません(2022年3月15日現在)。
トマト銀行で相続金の運用に使えるのが「トマト相続定期預金」です。
「トマト相続定期預金」は、相続によって受け取った預金などの金銭を預けられるスーパー定期で、店頭表示金利に一定の上乗せ金利が付きます。
そのため相続金を通常のスーパー定期に預けるよりも利息が増えます。
「トマト相続定期預金」は、預入期間によって適用金利(店頭表示金利に付く上乗せ金利)が異なるため、口座開設する前に預入期間と適用金利を確認しましょう。
具体的には、預入期間は3カ月の1種類です。
そして預入期間3カ月で店頭表示金利に付く上乗せ金利は年1.00%です。ただし上乗せ金利は初回満期日で終わり、それ以降は通常のスーパー定期の店頭表示金利が適用されます(2022年3月15日現在)。
「トマト相続定期預金」には金利の他にも特徴があります。
たとえば一般的な相続定期預金は、他の金融機関で受け取った相続金が対象外になることが多いのですが、「トマト相続定期預金」は他の金融機関で受け取った相続金も預けられます。そのためすでに他の金融機関で相続金を受け取っている利用者でも口座開設が可能です。
また、預入金額の上限がない上に、相続で受け取った預金だけでなく、死亡保険金や換金代金も預けられます。
ただし、「トマト相続定期預金」は店舗窓口でしか口座開設できず、東京支店や大阪支店、神戸支店、ももたろう支店などは対象外なので注意が必要です。
また、口座開設時に相続金であることを確認するため、遺産分割協議書や戸籍謄本、遺言書などの写しが必要です。
さらに、相続してから1年後の月末までに口座開設する必要があります。
トマト銀行は岡山県内を中心に本支店を設置していますが、それとは別にインターネット支店である「ももたろう支店」も設置しています。
インターネット支店とは、パソコンやスマートフォンから金融商品を取引するバーチャル支店のことで、一般的に通常支店に比べて金利や振込手数料が優遇されていることが多いのが特徴です。
「ももたろう支店」もオリジナルの高い金利の定期預金を取扱っており、振込手数料やATM利用手数料も安いです。
ももたろう支店の「きびだんご定期預金」は、ももたろう支店オリジナルの定期預金です。
ももたろう支店に総合口座を持っている個人利用者ならば誰でも口座開設ができ、インターネットバンキングで残高照会や解約手続きなども行えます。
預入期間は1年、3年、5年の3種類で、預入金額も1万円から999万円までで自由に設定できます。
「きびだんご定期預金」の金利は、預入期間によって違いはありません。
預入期間1年だと年0.005%、3年だと年0.005%、5年だと年0.005%です(2022年3月15日現在)。
「きびだんご定期預金」は金利情勢によっては金利が引き下げられる場合があります。
実際に、2019年6月などに「きびだんご定期預金」の預入期間1年と預入期間3年の金利が引き下げられており、以前よりも低金利になっています。
マイナス金利政策以降、定期預金の金利を引き下げたり、金利優遇サービスを終了する金融機関が続出しています。
トマト銀行のももたろう支店では「きびだんご定期預金」の他に「スペシャルきびだんご定期預金」も取扱っています。
「スペシャルきびだんご定期預金」は、「きびだんご定期預金」よりも金利が高く設定されています。
しかし、預入期間や預入金額などの預入条件には制限があるため、運用計画をしっかり立てる必要があります。「きびだんご定期預金」と「スペシャルきびだんご定期預金」を上手く使い分けたいです。
ももたろう支店の「スペシャルきびだんご定期預金」は、預入期間1年、預入金額は100万円が上限です。
預入期間に関しては、満期時の取扱い方法が自動継続しかないことから実質1年以上の長期運用となりますが、預入金額100万円というのは一般的に見ても少ないです。
同じももたろう支店の「きびだんご定期預金」は預入金額999万円まで預けられるため、100万円以上の金額を預けたい場合は「きびだんご定期預金」を利用できます。
「スペシャルきびだんご定期預金」の金利は年0.010%です。
「きびだんご定期預金」の金利が年0.005%、インターネット銀行やメガバンクなどの定期預金も年0.002%程度がほとんどなので、これは高い金利だといえます。
ただし「スペシャルきびだんご定期預金」は、初回満期日を境に「きびだんご定期預金」に切り替わります。そして初回満期日以降は継続日における「きびだんご定期預金」の金利が適用されます。
そのため自動継続する場合は、初回満期日で適用金利が下がる点に注意しましょう。(2022年3月15日現在)。