大光銀行は新潟県を中心に本支店をもつ第二地方銀行です。預金商品が豊富な地域金融機関ですが、本支店の周辺に居住または勤務する人しか取引できません。
しかし、大光銀行が2017年に設置した「えちご大花火支店」は、実店舗を置かないインターネット支店です。
大光銀行の通常支店と違って、満18歳以上の個人ならば日本全国どこからでも取引できます。
大光銀行の「えちご大花火支店」では、専用の普通預金と2種類の特別金利定期預金を取扱っています。
いずれも「えちご大花火支店」限定で取扱っている預金商品で、それぞれ振込手数料や金利が優遇されています。
そのため安い振込手数料で普通預金を取引したい人や、高い金利の定期預金を口座開設したい人が活用できます。
ただし「えちご大花火支店」は、「大光銀行の店舗窓口で取引できない」「預金通帳や証書が発行されない」「預金商品以外の金融商品を取扱っていない」などの留意点があります。
これらの点も考慮して取引しましょう。
「えちご大花火支店」と取引がない場合は、特別金利定期預金を口座開設する前に、まず普通預金を口座開設します。
「えちご大花火支店」の普通預金は、「口座開設アプリ(スマートフォンアプリ)」「Web」「申込キット(郵送)」の3種類の方法で口座開設ができます。
最も簡単なのは口座開設アプリで、必要事項の入力と本人確認書類の撮影だけで口座開設を申込めます。
ただし、どの口座開設方法も手続きには日数が必要です。口座開設を申込んでから実際にキャッシュカードが届いて「えちご大花火支店」の預金商品が利用できるまでに2週間前後かかります。
「えちご大花火支店」の普通預金を口座開設した後は、インターネットバンキングから「えちご大花火支店」の特別金利定期預金を申込みできます。
「えちご大花火支店」では、インターネットバンキングで24時間いつでも特別金利定期預金を口座開設できます。
ただし、「えちご大花火支店」の特別金利定期預金への預入は同支店の普通預金からするので、事前に普通預金に入金しておきます。
大光銀行の「えちご大花火支店」では、普通預金と2種類の特別金利定期預金を利用できます。
2種類の特別金利定期預金とは「スターマイン定期預金」と正三尺玉定期預金のことです。いずれも大光銀行の通常支店で提供されている定期預金と比較して高い金利です。
しかし、「スターマイン定期預金」と「正三尺玉定期預金」では商品内容が異なるので、それぞれの商品概要説明書をよく確認したいです。
えちご大花火支店の「スターマイン定期預金」は預入金額や預入期間の選択肢が多いので、運用計画に合わせて自由に預入条件を決められます。
具体的に「スターマイン定期預金」は、預入金額は1万円以上〜1,000万円未満で、預入期間は1年、2年、3年の中から選べます。
「スターマイン定期預金」は金利が高いわりに預入条件の自由度が高いので、自由に預入金額や預入期間を決められます。
ただし、預入金額が少なかったり、預入期間が短いと、満期日に受け取る利息も減ります。自由に運用できるとはいえ、無理のない範囲で預入金額や預入期間は多め長めを検討したいです。
えちご大花火支店の「スターマイン定期預金」の金利は、預入金額や預入期間に関係なく年0.130%です。
これは、定期預金の金利としては全国平均を上回る高い水準です(2022年3月24日現在)。
「えちご大花火支店」の「スターマイン定期預金」にも注意点があります。
具体的には、「利息の計算方法が複利型のみで単利型が利用できない」「預入金額の預入方法が一括預入しかなく追加入金できない」「マル優が利用できない」「満期案内が来ない」などです。
大光銀行のえちご大花火支店では「正三尺玉定期預金」という特別金利定期預金も利用できます。
「正三尺玉定期預金」は預入金額の上限が100万円までですが、金利がひときわ高いです。
えちご大花火支店の「正三尺玉定期預金」は、預入金額1万円以上〜100万円まで、預入期間は1年です。
「正三尺玉定期預金」は利用条件に厳しい制限がなく、「えちご大花火支店」の普通預金を持っていればいつでも口座開設できます。
えちご大花火支店の「正三尺玉定期預金」の金利は、年0.150%です。
しかし「正三尺玉定期預金」は、初回満期日以降は1年ものの「スターマイン定期預金」に切り替わるため、初回満期日以降は「スターマイン定期預金」の金利(年0.130%)が適用されます。
そのため長期間に渡って、当初と同じ高い金利ではありません(2022年3月24日現在)。
えちご大花火支店の「正三尺玉定期預金」の金利は、初回満期日以降に「スターマイン定期預金」の金利へと切り替わるので下がります。
もし金利が下がった状態で自動継続するのを避けたい場合は、初回満期日で満期解約するのも一つの方法です。
そして満期解約すると、元金と利息が「えちご大花火支店」の普通預金へ入金されるので、改めて「正三尺玉定期預金」を口座開設し直すこともできます。
ちなみに、「正三尺玉定期預金」は口座開設のときに満期時の取扱い方法を自動継続扱いにする必要があります。しかし、満期解約予約の手続きをインターネットバンキングから受け付けているので、自由に満期時の取扱い方法を変更できます。
大光銀行の「えちご大花火支店」は、通常支店にはない様々な特徴があります。
たとえば、店舗窓口ではなくてインターネットバンキングやATMから取引するため、時間や場所を選ばず自由に取引できる点や、「えちご大花火支店」専用の特別金利定期預金が利用できる点、本支店あての振込手数料が無料になる点などです。
「えちご大花火支店」は、振込手数料も割安です。具体的には「えちご大花火支店」から大光銀行本支店宛ての振込手数料が無料です。
大光銀行の通常支店では、店舗窓口やATMから同一店内や他支店宛てに振込を行うと、220円から880円の振込手数料がかかるため、「えちご大花火支店」を利用すると振込手数料を節約できます。
しかし「えちご大花火支店」でも、他行宛て振込の場合は330円から440円の振込手数料がかかります。
「えちご大花火支店」の普通預金はATMを使って取引をしますが、その際のATM利用手数料も提携金融機関ATMならば無料です。
たとえばセブン銀行ATMは一部の曜日や時間帯を除いて、入出金や残高照会を行う際のATM利用手数料が無料です。
またイオン銀行も一部の曜日や時間帯を除いて、入出金や残高照会をATM利用手数料無料で行えます。
これらの提携金融機関のATMは日本全国に数多く設置されているため、買い物や外出のついでに入出金や残高照会を行えます(2022年3月24日現在)。
大光銀行の「えちご大花火支店」とは、インターネットバンキングやATMを使って取引をします。
おもに活躍するのがインターネットバンキングで、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などから「えちご大花火支店」へログインして取引を行います。
インターネットバンキングは日時を問わずいつでも取引を受け付けているのが特徴で、基本手数料がかからず、振込手数料も店舗窓口やATMに比べて安いです。
「えちご大花火支店」のインターネットバンキングは、同支店の普通預金を口座開設する際に一緒に契約申込みを行いますが、初めてインターネットバンキングを利用する際は、初回利用登録を行う必要があります。
初回利用登録ではログインパスワードや合言葉認証などの設定をします。これらはログインや各種取引を行う際に利用者本人かどうかを認証するものなので、慎重に決めましょう。
初回利用登録を済ませると、照会サービス(残高照会や入出金明細照会など)、振込・振替サービス、定期預金サービス、税金・各種料金等払込みサービスなどを利用できるようになります。
インターネットバンキングの定期預金サービスでは、「えちご大花火支店」が取扱う特別金利定期預金の口座開設や解約手続きを行えます。
口座開設の手続きは、支払口座や口座開設する特別金利定期預金を選び、預入金額や預入期間、満期時の取扱い方法などを設定するだけです。
もう一方の解約の手続きでは、満期解約予約と中途解約の2種類から解約方法を選べます。満期解約予約では満期時の取扱い方法を自動継続から満期解約に変更でき、中途解約では即日で定期預金を解約できます。
大光銀行の「えちご大花火支店」が取扱う金融商品やインターネットバンキングに関して相談がある場合は、電話窓口でサポートに問い合わせられま。
電話窓口は用途別に3つが用意されているため、用件に合わせて最適な電話窓口を活用しましょう。
具体的には、「大光銀行ATMサービスセンター」「たいこうパーソナルe-バンキングお問い合わせダイヤル」「えちご大花火支店専用フリーダイヤル」です。
金融機関のインターネットバンキングには、不正送金被害のリスクがあります。
各金融機関のセキュリティ対策の発展や警察による摘発の強化が進んでいますが、被害がゼロになることはなく、新たな不正送金の手口も発生しています。
代表的な不正送金の手口には、偽のインターネットバンキング画面から個人情報(パスワードなど)を盗んだり、利用者のパソコンやスマートフォンにウイルスを感染させて個人情報を盗むものなどがあり、日本全国の金融機関が注意喚起しています。
大光銀行も様々なセキュリティ対策に取り組んでいます。
とくに効果的なのはパソコンやスマートフォン用のセキュリティソフトやセキュリティアプリを無料で提供するサービスです。
利用者はこれらのセキュリティソフトやセキュリティアプリを導入することで、自身のパソコンやスマートフォンがウイルス感染するのを防げます。
さらに「えちご大花火支店」では、インターネットバンキングで行う取引を暗号化したり、利用者が取引を行う度にEメールで利用者に取引内容を通知しています。
これらのサービスをもって、利用者は安全に「えちご大花火支店」と取引ができます。
セキュリティ対策を強化するには、利用者自身がセキュリティ対策に気を配ることも重要です。
たとえばログインパスワードや、合言葉認証で使う合言葉は定期的に変更したいです。
パスワードや合言葉の使いまわしは避けて、毎回異なるものを採用するのが効果的です。
金融機関を装った偽インターネットバンキング画面(フィッシング詐欺)もありますし、偽メールから個人情報を盗む手口もよくあります。
パスワードや合言葉、キャッシュカードの暗証番号などを入力する際は、本物の正規画面や正規メールであることを確認しましょう。
また、不正送金被害にすぐ気づくために、照会サービスで定期的に預金口座の状態を確認するのも一つの方法です。
万が一、不正送金などの被害に遭ってしまった場合は、迅速にインターネットバンキングの利用停止登録を行い、警察へ被害届を提出してから大光銀行へ問い合わせましょう。
利用停止登録とは、インターネットバンキングを取引できなくすることで、定期預金取引や振込振替などができなくなるため、不正送金被害の拡大を防げます。
大光銀行は不正送金被害に対する補償限度額の拡充を行って被害者を手厚く保護していますが、日頃のセキュリティ対策の実施状況や被害後の利用者の対応によって補償内容が決まるため、セキュリティ対策や被害後の対応はしっかり行いましょう。