鳥取銀行の「とっとり砂丘大山支店」は、鳥取銀行のインターネット支店です。
鳥取銀行の通常の本支店と違って実店舗がないので、インターネットバンキングやATMで取引をします。
店舗窓口で行員と相談しながら金融商品を取引したい利用者には不向きですが、インターネットバンキングやATMで取引したいのなら活用できます。
また鳥取銀行の通常の本支店は、営業地域内の利用者しか取引できません。
しかし、実店舗のない「とっとり砂丘大山支店」は、日本全国から取引できるので、鳥取銀行の営業地域外の人でも利用できます。
鳥取銀行の「とっとり砂丘大山支店」では、同支店限定の複数の定期預金を取扱っています。
「とっとり砂丘大山支店専用定期」がその一つで、「らくだ定期」「砂丘定期」「大山定期」の3種類のコースがあります。
「らくだ定期」は、預入期間1年、預入金額100万円のコースで、「とっとり砂丘大山支店専用定期」の3種類のコースの中では最もシンプルです。
とはいえ、一般的に定期預金は1,000円などの少額から預けられる場合が多いので、「らくだ定期」はそのような定期預金に比べると少し預入金額が高めです。
「とっとり砂丘大山支店専用定期」は、一般的な定期預金に比べて金利が優遇されており、「らくだ定期」は年0.05%の金利が適用されます(2022年3月31日現在)。
定期預金の店頭表示金利の全国平均が年0.002%程度であることを考えると、年0.05%というのは高い金利です。
さらに日本銀行のマイナス金利政策以降は、特別金利キャンペーンなどを活用しないと高い金利の定期預金は利用しにくいのですが、「らくだ定期」は常に高い金利で提供されています。
ただし、「らくだ定期」に年0.05%という約定利率が適用されるのは、満期日まで預けたときです。
満期日前に中途解約すると、中途解約利率が適用されてしまいます。
中途解約利率は約定利率に比べてかなり低く、あまり利息が受け取れません。中途解約しないように、計画的に利用したいです。
「とっとり砂丘大山支店専用定期」の「らくだ定期」は、満期時の取扱い方法が「自動継続扱い」です。
「自動継続扱い」とは、満期日に預金を払い戻さず、口座開設のときと同じ預入条件で再び運用を始める方法で、長期運用に活用できます。
満期時の取扱い方法は口座開設後にインターネットバンキングから変更できますが、長期運用したいときは「自動継続扱い」のままにしておくのも一つのやり方です。
鳥取銀行のインターネット支店である「とっとり砂丘大山支店」では、「とっとり砂丘大山支店専用定期」という限定商品を取扱っています。
この「とっとり砂丘大山支店専用定期」は、「らくだ定期」「砂丘定期」「大山定期」という3種類のコースを選択できるのが特徴で、それぞれ預入金額などの預入条件が違います。
コースの1つである「砂丘定期」は、預入期間は前述の「らくだ定期」と同じく1年間ですが、より大口の預入に適しており、多くの資金を預けられる定期預金です。
「とっとり砂丘大山支店専用定期」の「砂丘定期」は、預入期間1年、預入金額が一口300万円です。
300万円というのは、資金を運用するのにほどよい金額です。
昨今は収益性の高い金融商品を利用する人も少なくありませんが、「砂丘定期」は元本保証で確実に運用できます。
20代や30代の若者の中には貯蓄額100万円以下の層も多いため、「砂丘定期」に預けるための300万円をすぐに用意できないかもしれません。
300万円がすぐに用意できない人は、「砂丘定期」よりも預入金額が少ない「らくだ定期」を活用できます。
また、これから資金を貯めるのなら、鳥取銀行の通常支店や他の金融機関で「積立定期預金」や「定期積金」や「貯蓄預金」などの貯蓄向けの預金商品を利用するのも一法です。
「砂丘定期」には、年0.075%の金利が適用されます。「らくだ定期」は年0.05%なので「砂丘定期」のほうが金利が高いです(2022年3月31日現在)。
さらに「砂丘定期」は預入金額も多いため、満期日には金利の高さも相まって「らくだ定期」よりも多くの利息を受け取れます。
ただし「砂丘定期」を含む「とっとり砂丘大山支店専用定期」は、鳥取銀行が提供するとりぎんポイントサービスによる金利上乗せはできません。
「とっとり砂丘大山支店専用定期」では、「らくだ定期」「砂丘定期」「大山定期」という3種類のコースがあります。
「大山定期」は3種類の中で最も多額の運用に適したコースで、預入期間1年、預入金額が一口500万円です。
口座開設しようにも500万円の資金が手元にないときには、鳥取銀行の通常支店や他の金融機関で「積立定期預金」や「定期積金」などの預金商品を使って貯蓄したいです。
「とっとり砂丘大山支店専用定期」の3種類のコースの中では、「大山定期」の金利が最も高いです。
具体的には「らくだ定期」の金利が年0.05%、「砂丘定期」の金利が年0.075%、そして「大山定期」の金利が年0.1%です(2022年3月31日現在)。
もし資金が用意できれば「大山定期」がもっとも多くの利息を得られます。
とっとり砂丘大山支店専用定期の「大山定期」は高い金利ですが、預ける金額は預金保険制度の保護の範囲内にしたいです。
預金保険制度とは金融機関が経営破綻した際に、利用者の預金を一定金額まで保護する制度です。具体的には、一金融機関について一利用者あたり元金1,000万円までとその利息が保護されます。
「大山定期」は預入金額が一口500万円なので、二口ならば元金の合計が1,000万円になり、保護の範囲の上限に達してしまいます。
もし「大山定期」以外の預金商品も利用しているのなら、それらの元金も合算されるために、あっという間に上限を超えてしまいます。
超過分の元金と利息は万が一の際には保護されず失ってしまうため、その可能性も考えて「大山定期」を利用したいです。
鳥取銀行の「とっとり砂丘大山支店」では、同支店限定の「故郷(ふるさと)とっとり応援定期」も提供しています。
「故郷とっとり応援定期」は資金の運用とともに、鳥取県のふるさと納税への寄附を同時に行えます。寄附に対するお礼の品は、鳥取県内の名産品です。
ふるさと納税へ寄附するので、鳥取県外から「とっとり砂丘大山支店」と取引している人を対象とした定期預金です。
「故郷とっとり応援定期」は、預入期間1年、預入金額は1口あたり500万円です。
この点だけなら「大山定期」と同じ預入条件ですが、2つの定期預金は金利が違います。さらに「大山定期」は寄附がないので利息を丸ごと受け取れますが、「故郷とっとり応援定期」は利息の一部が寄附されます。
そのため運用計画に応じて、「大山定期」と「故郷とっとり応援定期」を使い分けたいです。
「故郷とっとり応援定期」の金利は年0.26%で、「とっとり砂丘大山支店専用定期」の3種類のコースのうちで最も高い金利の「大山定期」を上回ります。
しかし「故郷とっとり応援定期」は、毎年利息の中から1万円を鳥取県のふるさと納税へ寄附するため、利息をあまり受け取れません。
ただし、ふるさと納税の寄附金は住民税や所得税の還付および控除の対象なので、寄附した後に鳥取県から届く寄附金受領証明書を添付して確定申告すれば、住民税や所得税が減税されます。
そのため一旦は1万円を寄附するものの、減税分を差し引けば実質的な負担額は2,000円です。
「故郷とっとり応援定期」でふるさと納税に寄附すると、お礼の品として鳥取県内の名産品が受け取れます。
お礼の品は主に鳥取県の旬の食材で、肉や水産物、果物、デザート、ワインなどの複数のコースから自由に選べます。ちなみに、お礼の品は「とっとり砂丘大山支店」のホームページで確認できます。
ただし、お礼の品は経済情勢などの諸事情で変更される可能性があったり、季節限定のコースもあるので、常に最新情報を確認しましょう。
鳥取銀行の「とっとり砂丘大山支店」は、実店舗を持たないインターネット支店であるため、店舗窓口で直接取引できません。
しかし、一方でインターネットバンキングからの取引が可能で、パソコンやスマートフォンさえあれば時間や場所を選ばずに取引できます。
インターネットバンキングとは、地方銀行やメガバンク、信用金庫といった全国の金融機関が提供しているサービスで、残高照会や振込・振替などの日常的な取引ができます。
鳥取銀行の「とっとり砂丘大山支店」のインターネットバンキングでは、利用口座の残高照会や振込・振替などの取引はもちろん、同支店限定の定期預金の口座開設や解約も行えます。
一般的な金融機関の定期預金はインターネットバンキングで取引できないこともありますが、「とっとり砂丘大山支店」は基本的に24時間いつでも限定の定期預金を取引できます。
ただし、インターネットバンキングのシステムメンテナンス中は取引の受付を停止しており、年末年始なども利用可能時間が通常より短くなります。
「とっとり砂丘大山支店」のインターネットバンキングを利用するときは、セキュリティ設定を必ずしましょう。
たとえば、ワンタイムパスワードやスマートフォン取引認証、合言葉認証、などの複数のセキュリティを利用できます。
これらのセキュリティ設定を利用した上で、パソコンやスマートフォンにウイルス対策ソフトを導入しておけばさらに安心です。
鳥取銀行の「とっとり砂丘大山支店」には独自の制約や利用規定などがあります。従って、取扱いサービスの商品説明書や金利だけではなく、各種注意事項の確認も重要です。
たとえば「とっとり砂丘大山支店」では、普通預金、限定定期預金、外貨預金を取扱っています。しかし、一般的な金融機関の支店とは違って、この他の金融商品は取扱っていません。
さらに普通預金や限定定期預金は、マル優(少額貯蓄非課税制度)の対象外です。よってマル優や様々な金融商品を利用したい場合には、鳥取銀行の通常支店や他の金融機関を利用する必要があります。
一般的な金融機関で普通預金を口座開設すると、預金通帳、キャッシュカード、証書などが発行されます。しかし、「とっとり砂丘大山支店」ではキャッシュカードだけが発行されて、預金通帳が発行されません。そのため通帳記帳という方法では、残高を確認できません。
そして多くの金融機関では、利用者の家族による代理人カードの申込みを受け付けていますが、「とっとり砂丘大山支店」では代理人カードも取扱っていません。
代理人カードを使って家族で1つの預金口座を共有したい場合は、他の金融機関との取引を考えなければなりません。