積立定期預金は、毎月少しずつ定期預金を積み立てていく商品です。
途中でお金が必要になった場合に引き出せるかどうかは、金融機関・商品によって異なります。「積立定期預金ならいつでも自由に引き出せる」とは限りません。
積立定期預金からお金を受け取る方法を考えるときは、積立停止・一部払戻し・中途解約・満期受取を分けて確認することが大切です。
積立定期預金では、今後の積立を止めることと、すでに積み立てた定期預金を引き出すことは別の手続きです。
たとえば、
・積立停止:来月以降の自動振替を止める
・引出し:すでに預けた定期預金を払い戻す
という違いがあります。
「積立を止める」だけなら、すでに預けた定期預金はそのまま満期まで残る商品もあります。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 一部払戻し | 積み立てた一部だけを引き出す |
| 中途解約 | 満期前に定期預金を解約して受け取る |
| 満期受取 | 満期まで待って元本と利息を受け取る |
どの方法が使えるかは商品によって異なります。
積立定期預金の中には、積み立てた定期預金の一部だけを払い戻せる商品があります。
ただし、
・最低払戻額
・払戻単位
・据置期間
・払戻回数
・手続方法
などに条件が付く場合があります。
一部払戻しできるからといって、普通預金のように好きなときに何度でも自由に出し入れできるわけではありません。
満期前に定期預金を解約する場合、当初の約定金利ではなく、所定の中途解約利率が適用されるのが一般的です。
たとえば年0.8%で預けた定期預金でも、満期前に解約すると、実際の適用利率が大きく下がることがあります。
元本そのものは戻っても、期待していた利息を受け取れないことがある点に注意してください。
積立定期預金では、一部払戻し後も積立を継続できる商品がある一方、引出しのために個別の定期預金を中途解約する商品もあります。
また、一部だけ払い戻せる商品でも、その部分には中途解約利率が適用されることがあります。
「引出し」と「解約」が別とは限らないため、商品概要説明書の「中途解約」「一部払戻し」を確認してください。
インターネット銀行やアプリ対応商品では、中途解約した元本・利息を普通預金口座へ振り替える形で受け取ることが一般的です。
店舗型銀行では、窓口で手続きし、普通預金へ入金する場合もあります。
金融機関によっては、インターネットやアプリでは解約できず、窓口手続きが必要な商品もあります。
これからの積立だけを止めて、すでに積み立てた定期預金をそのまま満期まで保有する場合は、既存定期の約定金利がそのまま適用される商品があります。
そのため、急に家計が苦しくなった場合は、すぐ中途解約する前に、
・今後の積立だけ停止できないか
・積立金額を減額できないか
を確認するとよいでしょう。
毎月1万円を積み立てていて負担が大きくなった場合、商品によっては5,000円・3,000円などへ減額できます。
資金が必要だからといって、すぐ全額解約する必要があるとは限りません。
積立日に普通預金の残高が不足した場合の取扱いは、金融機関や商品によって異なります。
残高不足の場合、その月の積立を見送る商品もあれば、別のルールがある商品もあります。
「翌月に必ず2か月分まとめて引落しされる」とは考えず、利用している銀行の商品規定を確認してください。
積立日を自由に設定できる商品なら、給料日の翌日や数日後に設定すると、普通預金残高不足を防ぎやすくなります。
積立定期預金は、生活費を使った後の「余ったお金」を貯めるより、給料から先に取り分ける使い方に向いています。
積立定期預金からお金を出したい場合は、次の順番で確認するとよいでしょう。
1. 普通預金の予備資金で対応できないか
2. 今後の積立だけ停止できないか
3. 積立額を減らせないか
4. 一部払戻しできないか
5. 必要額だけ中途解約できないか
6. 最後に全額中途解約を検討
中途解約による金利低下を最小限にするため、必要以上に解約しないことがポイントです。
積立定期預金を使う場合でも、急な医療費、家電故障、冠婚葬祭などに備える資金まで定期預金へ入れない方が安全です。
生活防衛資金は普通預金、数か月〜数年使わない資金は積立定期預金という分け方が基本です。
積立定期預金は普通預金とは役割が違います。
普通預金は日常の入出金に向き、積立定期預金は将来のために資金を取り分けて貯めることに向いています。
頻繁に引き出す予定があるなら、積立定期預金ではなく普通預金や別の貯蓄方法の方が向いている場合があります。
積立定期預金を選ぶときは、金利だけでなく、
・一部払戻しできるか
・最低払戻額
・中途解約利率
・積立停止できるか
・積立額を変更できるか
・ネット・アプリで解約できるか
・窓口手続きが必要か
まで確認します。
中途解約利率は、預入期間、預入から解約までの期間、商品種類などによって異なります。
普通預金利率と同程度になる場合もあれば、銀行所定の計算式で決まる場合もあります。
「中途解約したら必ず何%になる」と全国共通のルールがあるわけではありません。
満期まで保有すれば、原則として当初の約定条件で利息を受け取れます。
一方、中途解約すると利率が下がることが多いため、資金を使う時期が近い場合は、最初から短期の定期預金を選ぶ方法もあります。
| 項目 | 積立定期預金 | 通常の定期預金 |
|---|---|---|
| 積立停止 | できる商品が多い | 概念なし |
| 積立額変更 | できる商品が多い | 概念なし |
| 一部払戻し | 商品による | 商品による |
| 中途解約 | 商品による | 可能な商品が多い |
| 中途解約時の金利 | 所定の中途解約利率 | 所定の中途解約利率 |
個人が受け取る一般的な円預金の利息には、原則20.315%の税金がかかります。
中途解約で利息が少なくなった場合でも、実際に受け取る利息には税金がかかります。
一般的な円定期預金として積み立てる積立定期預金は、預金保険制度の対象です。
同じ金融機関の普通預金・定期預金など他の一般預金等と合算して、1人・1金融機関につき元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
1. 積立停止だけで対応できないか
2. 積立額を減らせないか
3. 一部払戻しできるか
4. 中途解約利率はいくらか
5. 必要額だけ解約できるか
6. 解約方法はアプリ・Web・窓口のどれか
7. 満期まであと何日か
8. 普通預金の予備資金で対応できないか
商品によります。一部払戻しできる商品もあれば、中途解約が必要な商品もあります。普通預金のように自由に出し入れできるとは限りません。
商品によります。一部払戻し後も積立を継続できる場合もあれば、解約手続きによって契約内容が変わる場合もあります。
積立停止に対応する商品が多くあります。すでに積み立てた定期預金を満期まで残せる場合もあります。
一般的な円定期預金では、元本ではなく利息が減る形になることが多いです。ただし商品によって条件が異なるため、商品概要説明書を確認してください。
金融機関によって異なります。その月の積立を見送る商品もあるため、利用中の商品の規定をご確認ください。
金融機関・商品によります。ネットやアプリで中途解約できる商品もあれば、窓口手続きが必要な商品もあります。
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※本ページは2026年8月8日時点の一般的な積立定期預金の仕組みをもとに解説しています。積立停止、一部払戻し、中途解約、中途解約利率、残高不足時の扱い、解約方法等は金融機関・商品によって異なり、変更される場合があります。実際の利用時には各金融機関の最新の商品概要説明書をご確認ください。
