ニュージーランドの定期預金

ニュージーランドの定期預金

定期預金をニュージーランドでは、「Term Deposit(タームデポジット)」と呼んでいます。

ニュージーランドの定期預金は金利が高く、ニュージーランド国内の銀行はボーナス金利や期間限定のキャンペーンなどを常に行っています。

定期預金をニュージーランドの英語で言うと

日本語の定期預金という言葉は英語圏の国々で色々と違った呼び方がされます。アメリカでは「Fixed Deposit(フィックスドデポジット)」、カナダでは「GIC(ジーアイシー)」、またイギリスでは単に「Savings Account(セービングスアカウント)」と呼ばれます。そしてニュージーランドでは「Term Deposit(タームデポジット)」と呼ばれています。

ニュージーランドの定期預金は高い金利

ニュージーランドの定期預金は、金利がほかの国と比べても群を抜いて高いのが特徴です。ニュージーランドは日本より少し小さい島国ですが、日本と比べると圧倒的にGDPが少なく、国の経済を保つためには海外からの投資に頼るところが大きいです。

そのため、海外の投資家たちを引き付けるためにも長年、高水準の金利政策をとってきました。

またニュージーランドの貿易において最大の輸出相手国はオーストラリアです。経済的にもスポーツ・文化的にも強いつながりがあり、ニュージーランドの経済はオーストラリアの経済に影響されることが大きいです。そのため金利や為替市場もニュージーランドはオーストラリアドルと似たような動きをすることが多く、この二つの通貨は「姉妹通貨」とも呼ばれます。

ニュージーランドの定期預金のキャンペーン

ニュージーランドの定期預金は1万ドルから始めるものが一般的です。1万ドル以下だと金利がかなり低くなるので、その場合は定期預金にするのではなくて、いつでもお金の出し入れができる貯蓄用の口座に入れておくことが多いです。

預け入れの期間は最短で30日から最長5年までで、利息の支払い方法も3か月ごと、半年ごと、365日ごと、満期にのみお支払いとオプションがたくさんあって、金利、プランともに充実しています。

海外からの現金を集めやすい定期預金は投資家たちの関心も高く、ニュージーランド国内の銀行は常にボーナス金利や期間限定のキャンペーンなどを行っているので、自分に合った定期預金のプランを検討してみましょう。

ニュージーランドの預金保険機構

ニュージーランドには公的な預金保険が存在しません。

2008年のリーマンショックが起こった翌月、ニュージーランド政府は2年間の期間限定の預金保険制度を制定しました。

その後この預金保険制度はさらに1年延長されますが、2011年の12月末日をもってニュージーランド政府は預金保険制度を終了し、それ以降、また今後も預金保険制度を制定する見込みはないと発表しています。

預金保険を必要としない理由についてニュージーランド政府は、まずニュージーランド国民の貯金率の低さを挙げ、他の国に比べて預金保険の必要性が低いと判断したと発表し、またニュージーランドの大手銀行もリーマンショック後の預金保険制度についてあまり必要性がなかったと述べています。

では、預金者はどのようにしてニュージーランドの銀行に安心してお金を預けられるのでしょうか?

RBNZ(アール ビー エヌ ゼット、ニュージーランド準備銀行)によれば、RBNZに登録されているニュージーランド国内の銀行は毎年3か月に1度「Disclosure Statement(ディスクロージャーステートメント、開示説明書)を発行して各支店にそのコピー置き、誰でも閲覧可能にしておくことを義務付けています。

「Disclosure Statement(ディスクロージャーステートメント)」では各銀行の経営状況を明確に示しており、預金者にとってどこの銀行が安心して預金できるかの重要な判断材料となります。

その他の判断材料としては銀行の格付けチェックがあります。S&P(Standard and Poor’s スタンダード アンド プアーズ)、Moodys(ムーディーズ)、Fitch(フィッチ)など、世界の有名格付け会社による格付けでニュージーランドの銀行はどこも評価が高く、世界の中でもニュージーランドの銀行は優良とされています。この格付けはRBNZのウェブサイトで誰でも閲覧できるようになっています。これらの材料をもとに預金者はどこで預金したいかを決めるわけです。

https://www.rbnz.govt.nz/regulation-and-supervision/banks/prudential-requirements/credit-ratings

ニュージーランドの銀行で口座開設をする方法

ニュージーランドの口座開設に必要な書類は2つです。

まず政府発行の写真付き身分証明書(パスポート、ニュージーランドの運転免許等)と住所の証明書(公共料金の請求書やお住いの大家さんからの居住証明)です。あとは仕事をされる人はIRDナンバー(納税者番号)も必要になってきます。

IRDナンバーは口座開設時に必ず必要ではありませんが、申請後お手元に届き次第、銀行に知らせる必要があります。もし知らせなければ、定期預金などの利息に一番高い税率がかかるので必ずIRDナンバーが取れたらすぐに銀行へ知らせましょう。

口座開設の流れは以下の通りです。

(1) 電話、インターネット、もしくは店頭で口座開設の予約を取ります。

(2) 指定された日時に必要書類をもって銀行へ。

(3) 口座開設の担当者へ書類を提出。口座開設。

(4) キャッシュカードの発行とオンラインバンキングのセットアップをします(キャッシュカードの暗証番号とオンラインバンキングのパスワードを設定します)。

(5) 入金(口座がきちんと開いているかを確認するため)。

大体このような感じで進められます。時間的には20から30分くらいで終わります。銀行や買い物で役立つフレーズは以下の通りです。

(1) 口座を開きたいのですが 「I’d like to open an account.」 (アイドゥ ライク トゥー オープン アン アカウント)

(2) ATMで入金できますか? 「Can I deposit cash with ATM?」 (キャン アイ ディポジット キャッシュ ウィズ エーティーエム?)

(3) 現金で支払います。 「I’ll pay in cash.」 (アイル ペイ イン キャッシュ)

(4) カードで払います。 「I’ll pay by card.」 (アイル ペイ バイ カード)

(5) 50ドル札をくずしてくれますか? 「Could you break a 50-dollar-bill?」 (クッジュー ブレイク ア フィフティー ダラー ビル?)

(6) 20ドルのキャッシュアウトをお願いします。 「Can I have 20 dollars cash out?」 (キャン アイ ハブ トゥエンティーダラーズ キャッシュ アウト)

(7) 定期預金のスペシャル金利はありますか? 「Do you have a special term deposit rate?」 (ドゥー ユー ハブ ア スペシャル ターム ディポジット レート)

(8) 現在の定期預金のスペシャル金利はいくつですか? 「What is the current special term deposit rate?」 (ホワット イズ ザ カレント スペシャル ターム ディポジット レート)

現地通貨ニュージーランドドルと日本円との両替

街中、空港、ショッピングモールなど、ニュージーランドでは観光客が多いせいか、あらゆるところに両替所があります。

もちろんホテルでも両替できますし、夜中でも急にニュージーランドドルが必要になればカジノで両替が可能です。

銀行、両替所も含めて、ニュージーランドの金融機関はあまりたくさんの現金を店内に置いてはいません。ですのでおおよそ5千ドル以上の両替になるのなら、あらかじめ利用する金融機関に問い合わせて、事前に現金の準備をしてもらう必要があります。

もし問い合わせなしに大金を両替しようとしても、「そんなにたくさん現金はありません。」と断られることも普通に起こりますので気をつけて下さい。

レートに関して言えば、現地の金融機関ではどこもあまり変わりありません。但し、空港のレートは街中のレートよりも高く手数料も取られます。

また、日本のキャッシュカードやクレジットカードではATMからのみ現金が引き出せますが、手数料がかなりかかります。やはり現地の両替所や銀行で節度ある金額を両替するのが一番良いかと思います。

ニュージーランドのキャッシュカードとEFTPOS

ニュージーランドのキャッシュカードには必ずEFTPOS(エフトポス)という機能が付いています。日本人には聞きなれないこの言葉ですが、どんなものか簡単にと言うと、キャッシュカードのみで自分の口座の残高内で買い物の支払いができるサービスのことです。

使い方はデビッドカードやクレジットカードと同じで、店頭でカード専用端末にキャッシュカードを通して暗証番号を入力するだけです。EFTPOSは即時決済で口座に残高がなければ決済ができません。カード専用端末のスクリーンに「Accepted(アクセプティッド)」と出れば決済は成立、「Declined(ディクラインド)」と出れば残高不足のため決済は不成立となります。

また、EFTPOSの機能を使って店頭で口座から現金を引き出すこともできます(キャッシュアウトサービス)。支払いをするときに現金がいくら必要なのかお店のスタッフに伝えれば、買い物分の金額にお引き出しの金額を上乗せしてくれます。

カード専用端末のスクリーンにお買い物がいくら、現金のお引き出しがいくら、と別々に表示されますので必ず確認しましょう。キャッシュアウトのサービスには手数料がかからないのですが、小さい商店などではあまり大きな額の引き出しは受け付けてくれませんので注意してください。

こうしてみるとニュージーランドのキャッシュカードはデビッドカードの機能とよく似ていますが、やはり基本的にはキャッシュカードですので、デビットカードに比べるとサービスの範囲は狭いです。

デビットカードはクレジットカード会社がサービスを提供しており、旅先でホテルやモーテルの予約をするときやレンタカーを借りるときなど、クレジットカード番号の提示を求められたときにデビッドカードの番号でも大丈夫です。

しかし、キャッシュカードでは受け付けてくれません。また、ネット通販の支払いもデビッドカードではできますが、キャッシュカードではできません。このようにデビッドカードほどの機能がないにしても、ニュージーランドのキャッシュカードは便利で安全です。

万が一、銀行の営業時間外に盗難の被害にあったりカードを紛失したら、銀行のコールセンターは24時間対応するのでカードを無効にしてもらうことで被害を最小限に抑えられます。

1985年にニュージーランドに導入されたEFTPOSのシステムは現在では国民の買い物の中心になっています。そしてEFTPOSの普及率は世界でも第一位です。

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