定期預金は分散して預入をしたいです。
理由は、「満期前の全額解約を防ぐため」「預金金利の変動に対応するため」「ペイオフ対策のため」です。
あなたは定期預金をどのように預入していますか?
ある程度まとまった金額の貯蓄があって定期預金に預けたい場合は、金額をまとめて預けた方が良いのか、分けて預けた方が良いのかを考えませんか?
結論から言えば、定期預金は分散して預入をしたいです。それにはいくつかの理由があります。
定期預金が満期になる前に解約すること(中途解約)を防ぐためには、資金は分散させたいです。
例えば300万円のお金を定期預金で運用する場合は、全額を一つの定期預金として預けてしまうと、そのあと急に100万円が必要になった場合に、定期預金の300万円全てを解約しなければなりません。
満期が来る前に定期預金を解約(中途解約)すれば金利は低くなってしまうので、それでは定期預金に預入した意味がなくなってしまいます。
これが、もし100万円ずつ3本の定期預金で預入されていれば、解約するのは100万円分の1本の定期預金だけで済みます。
このように定期預金を分散させて預入するだけで利息が減るのを防げます。つまり定期預金の分散はリスクの分散につながります。
リスク分散と聞くと難しそうですが、やり方は簡単で定期預金を小分けにして預入するだけです。この方法は様々な場面で効果を発揮します。
その他に、金利の上昇にすばやく対応するためにも、定期預金を分散させることは有効です。
もし低金利が続いているのなら、定期預金の預入期間を短めに設定します。そして預入の時期をずらして、いくつかの定期預金を持つようにします。
このように定期預金の満期日、つまりそれぞれの定期預金の自動継続日をずらすことで、最新の金利が定期的に適用される状況を作ります。すると金利が上がり始めれば、順番にその恩恵が受けられます。
反対に、もし定期預金を一つにまとめているのなら、たとえ金利が上がり始めたとしても満期がまだ来ないうちは、その高い金利の恩恵が受けられません。
また、定期預金の預け先を一つの銀行口座だけにしないで、都市銀行とインターネット銀行、メインバンクとサブバンクといった具合に、複数の金融機関の口座に預入することでペイオフ対策としてリスク分散できます。
「元本1,000万円とその利息までなら全額保護の対象になるし、ペイオフの心配をするほど多額の資産ではないから」という人もいるでしょう。
しかしペイオフが実行されてしまうと、その金融機関からはしばらくの間お金を下せない状態になります。資産が多くなくても定期預金を複数の金融機関に預入しておけば、お金を下せなくて困る事態にはなりません。
定期預金は他の投資商品と比べて元本割れする心配がなくて、利益が出ても確定申告の手間が不要です。
あまり大きな利益は望めませんが、安全性の高い運用方法です。