定期預金の解約には、大きく分けて「満期解約」「中途解約」「一部解約」「満期解約予約」の4つがあります。
2026年現在は、窓口だけでなくATMやインターネットバンキングで解約できる銀行も増えています。ただし、利用できる方法は金融機関・商品・金額によって異なります。
| 解約方法 | タイミング | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 満期解約 | 満期日 | 通常は約定金利で利息を受け取れる |
| 中途解約 | 満期日前 | 所定の中途解約利率が適用される |
| 一部解約 | 満期日前 | 対応商品に限られる。解約部分に中途解約利率が適用される場合がある |
| 満期解約予約 | 満期前に予約 | 自動継続型を満期日に解約する設定へ変更する |
満期解約とは、預入時に設定した満期日を迎えてから定期預金を終了する方法です。
「満期自動解約」にしている場合は、満期日に元金と税引後利息が普通預金口座へ自動的に入金されるのが一般的です。
満期まで預けているため、通常は預入時に約束された金利に基づいて利息を受け取れます。
自動継続型の定期預金でも、満期前に「満期解約予約」を行ったり、金融機関所定の期限までに満期時の取扱いを変更したりすれば、満期日に解約できます。
銀行によっては、満期日当日にインターネットバンキングやATMから解約できる場合もあります。
三井住友銀行では、インターネットバンキングで「満期解約」と「解約予約」を選択できます。
中途解約とは、満期日より前に定期預金を解約することです。
一般的な円定期預金では中途解約できる場合が多いですが、当初の約定金利ではなく、金融機関所定の「中途解約利率」「期日前解約利率」が適用されます。
中途解約利率は「必ず普通預金金利と同じ」ではありません。預入期間に応じた計算式を設ける銀行もあります。
たとえばセブン銀行では、預入期間に応じた中途解約利率が適用され、中途解約利率が解約時の普通預金利率を下回る場合は普通預金利率が使われます。
一般的な円定期預金では、中途解約しても通常は元本そのものが減るわけではありません。
ただし、受取利息が大幅に減る可能性があります。
一方、仕組預金など一般的な定期預金とは異なる商品では、中途解約が原則できなかったり、元本割れの可能性がある場合があります。
一部解約とは、定期預金の全額ではなく、必要な金額だけを途中で払い戻す方法です。
すべての定期預金で利用できるわけではなく、商品ごとに対応の有無が異なります。
セブン銀行では、2026年現在、1万円以上1万円単位で定期預金の一部解約が可能です。一部解約した部分には中途解約利率が適用され、残額を満期まで預けた場合は当初の預入利率が維持されます。
一部だけ資金が必要な場合、全額を中途解約するより有利になることがあります。
満期解約予約とは、自動継続型の定期預金を、次回満期日に解約するよう事前に設定変更する手続きです。
満期まで預けるため、中途解約とは異なります。
三井住友銀行ではインターネットバンキングから解約予約ができ、セブン銀行でも期間指定型定期預金の満期時取扱いをATMやダイレクトバンキングで変更できます。
店舗型銀行では、窓口で定期預金の解約手続きができます。
一般的には、次のようなものを求められる場合があります。
・定期預金通帳または証書
・本人確認書類
・届出印(印鑑届のある口座の場合)
・キャッシュカード
必要書類は金融機関・口座の種類によって異なります。印鑑レス口座や通帳レス口座では必要物も変わります。
金融機関によっては、ATMで中途解約・一部解約・満期時取扱変更などを行えます。
セブン銀行では、ATMから定期預金の中途解約や満期時取扱変更が可能です。
一方、ATMで定期預金の解約を扱わない銀行もあります。
「ATMなら必ず解約できる」「ATMでは中途解約できない」といった全国共通ルールはありません。
現在は、インターネットバンキングから定期預金を解約できる銀行が増えています。
一般的な流れは、ログイン後に定期預金の明細を選び、「解約」「中途解約」「満期解約」「解約予約」などのメニューから手続きします。
三井住友銀行では、中途解約・満期解約・解約予約をオンラインで行えます。三菱UFJ銀行でもインターネットバンキングで定期預金の解約や満期日の取扱条件変更に対応しています。
ただし、高額な定期預金や一部商品はオンライン解約の対象外となることがあります。
インターネットバンキングでは、一度に解約できる金額に上限を設けている銀行があります。
たとえば三井住友銀行では、インターネットバンキングで一度に解約できる定期預金は元金5,000万円以内です。1明細で5,000万円を超える場合は支店窓口での手続きとなります。
高額資金を解約する場合は、事前に取引銀行へ確認しておくと安心です。
取引店以外の支店でも解約を受け付ける銀行があります。
ただし、高額預金、特殊商品、代理人手続き、相続などでは取引店や指定店舗での手続きが必要になる場合があります。
そのため、遠方の支店へ行く前に「この支店で解約できるか」「必要書類は何か」を確認するのがおすすめです。
定期預金の解約は原則として名義人本人が行います。
本人が入院中などで来店できない場合は、金融機関によって代理人手続きが認められることがあります。
その場合、委任状、本人と代理人の本人確認書類、通帳・証書、届出印などを求められることがあります。
総合口座の定期預金を担保に、普通預金残高を超えて一時的に借り入れできる「当座貸越」が設定されている場合があります。
急に少額の資金が必要になった場合、中途解約せずに当座貸越を利用する方がよいケースもあります。
ただし、当座貸越には借入金利がかかるため、中途解約で失う利息と借入利息を比較して判断する必要があります。
また、すべての定期預金が担保対象になるわけではありません。
現在の定期預金より高い金利の商品が出た場合、中途解約して乗り換えたくなることがあります。
しかし、新しい金利だけで判断すると、現在の定期預金を中途解約することで失う利息を見落とします。
比較するときは、次の2つを計算します。
・現在の定期預金を満期まで持った場合の利息
・今解約して新しい定期預金へ移した場合の合計利息
乗り換えによって増える利息が、中途解約による利息減少を上回るかを確認しましょう。
1. 満期日はいつか
2. 中途解約利率はいくらか
3. 一部解約できるか
4. ネット・ATMで解約できるか
5. 解約後のお金はどの口座へ入るか
これだけ確認してから手続きすれば、不要な中途解約や二度手間を減らせます。
定期預金の商品設計や解約方法は金融機関によってかなり異なります。
分からない場合は、銀行の公式サイトで商品概要説明書・預金規定を確認するか、コールセンター・窓口へ問い合わせるのが確実です。
「この定期預金を今日解約できますか」「中途解約利率はいくらですか」「ネットで解約できますか」「何を持って行けばよいですか」と確認するとスムーズです。
一般的な円定期預金では可能な場合が多いですが、所定の中途解約利率が適用されます。商品によっては中途解約に制限があります。
銀行によって異なります。セブン銀行のようにATMで中途解約できる銀行もあれば、ATMでは扱わない銀行もあります。
商品によります。セブン銀行のように一部解約へ対応する定期預金もありますが、全額解約しかできない商品もあります。
一般的な円定期預金では通常、元本そのものが減るわけではありません。ただし受取利息が少なくなります。仕組預金などは別です。
自動継続型の定期預金を、次回満期日に解約するよう事前に変更する手続きです。満期まで預けるため、中途解約とは異なります。
※解約方法、中途解約利率、一部解約の可否、オンライン解約の上限、必要書類などは金融機関・商品によって異なります。実際の手続きでは各金融機関の商品概要説明書・預金規定・公式サイトをご確認ください。
