ネット銀行の安全面で特に気になるのは、パスワードなどの情報漏洩や不正送金被害です。
ネット銀行の安全面で心配なのは、セキュリティに関することです。インターネットを介した銀行取引になるので、とくにパスワードなどの情報漏洩や不正送金被害が気がかりです。しかし、ほとんどのネット銀行では、利用者の安全のためにセキュリティ対策が施されています。
たとえば口座へのログイン時に必要なパスワードなどは、定期的に変更することが推奨されています。ある一定期間利用したパスワードに関しては変更を促すポップアップ画面が出て、そのまま使う場合にはマウスクリックをしてチェックします。
残念なことに、不正送金被害は年々増えています。多くの手口では不特定多数にウイルスメールを送りつけて、そのメールをクリックすると本物そっくりな銀行サイトへ飛ぶようになっています。そこでIDやパスワードなどを入力すると第三者に重要な情報が盗まれて、預金全額が引き出されてしまう可能性があります。
ネット銀行では預金者の安全のため、利用者に過失がない時は全額が補償されます。また利用者に過失がある場合でも、補償額に違いはありますが、個別に対応をしています。ネット犯罪の被害者にならないためには、パソコンのセキュリティソフトを最新にする、不審なメールのリンクを開かない、誕生日などの判りやすいパスワードを設定しない、といった対策を事前に行うことが必要です。
ネット銀行でも日本の銀行なら、預金保険機構によって預金が保護されています。万が一金融機関が破綻した場合には、ペイオフによって預金者一人当たりの元本1,000万円までとその利息が保護されます。対象の預金は普通預金や定期預金、定期積金などになります。このような保険制度によって、ネット銀行の安全は守られています。