積立定期預金と一般の定期預金は、どちらも一定期間お金を預けて利息を受け取る預金ですが、預け入れの方法と、預けたお金がどのように定期預金として管理されるかに大きな違いがあります。
通常の定期預金は、まとまった金額を一度に預けて1つの定期預金を作るのが基本です。積立定期預金は、普通預金から毎月自動振替するなどして、少額ずつ定期預金へ預けていきます。
ただし、積立定期預金の具体的な仕組みは金融機関によって異なります。毎回の積立ごとに独立した定期預金を作る商品もあれば、一定期間後にまとめる商品もあります。
| 項目 | 積立定期預金 | 一般の定期預金 |
|---|---|---|
| 預け方 | 毎月・定期的に少額ずつ | まとまった金額を一括 |
| 資金の作り方 | これから貯める | すでにある余裕資金を預ける |
| 自動振替 | 利用する商品が多い | 通常は利用しない |
| 預入単位 | 積立の都度、個別管理する商品もある | 一括で1口として管理するのが基本 |
| 金利 | 各預入時点の金利が適用される商品もある | 預入時の約定金利が満期まで適用されるのが基本 |
| 満期 | 商品によって各回別・統一満期など異なる | 預入時に満期日が決まる |
| 中途解約 | 商品ごとに異なる | 可能な商品が多いが中途解約利率が適用される |
通常の定期預金では、たとえば12万円を1年定期へ預ける場合、12万円を一度に預けて1つの定期預金を作ります。
預入時に、
・預入金額
・預入期間
・金利
・満期時の取扱い
などが決まります。
「今あるお金を、当面使わずに保管する」用途に向くのが一般の定期預金です。
積立定期預金では、普通預金から毎月一定額を自動振替するなどして、少しずつ定期預金へ預けていきます。
たとえば毎月1万円を1年間積み立てると、元本は合計12万円になります。
楽天銀行の「定期預金の積立購入」では、指定した日に毎月自動的に円普通預金から円定期預金へ預け入れ、1,000円以上1円単位で積立額を設定できます。
指定月だけ積立額を増やすこともできます。
積立定期預金の中には、毎月の預入ごとに、それぞれ1口の定期預金として管理する商品があります。
この仕組みを採用する商品はありますが、すべての積立定期預金に共通するルールではありません。
金融機関によっては、
・積立の都度、個別の定期預金を作る
・一定期間後にまとめて定期預金へ振り替える
・満期日をそろえる
・積立期間全体を一つの契約として管理する
など、仕組みが異なります。
積立定期預金の管理方法は金融機関によって異なるため、商品概要を確認しましょう。
一般の定期預金は、預入時の約定金利が満期まで適用される固定金利型が一般的です。
一方、積立定期預金では、各回の積立時点の定期預金金利が適用される商品があります。
たとえば、
1月積立分:年0.40%
2月積立分:年0.45%
3月積立分:年0.50%
というように、同じ積立契約でも預入時期によって金利が違う場合があります。
積立開始時の金利が、その後のすべての積立分に固定されるとは限りません。
一括定期に全額を預けると、その時点の金利でまとまった資金を固定します。
積立定期預金は毎月少しずつ預けるため、金利上昇局面では後から積み立てる分により高い金利が適用される可能性があります。
反対に、金利が下がれば後から積み立てる分の金利も下がる可能性があります。
積立期間や満期日の仕組みは、金融機関や商品によって異なります。
しかし、これも全国共通の仕組みではありません。
現在の積立定期預金には、
・各積立分ごとに預入期間を設定する
・積立全体に目標日を設定する
・各回の満期をそろえる
・一定期間ごとにまとめる
などさまざまな商品があります。
ゆうちょ銀行の「自動積立定期貯金」は、通常貯金から自動的・定期的に定期貯金へ預け入れる商品です。
1回あたり1,000円以上1,000円単位で、最長6年間、最高108回まで積み立てできます。
2026年5月18日からは10年定期貯金にも対応し、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年、10年から預入期間を選べます。
このように、積立定期預金でも「積立期間」と「個々の定期預金の預入期間」は別の概念になることがあります。
据置期間の有無や長さは、金融機関や商品によって異なります。
しかし、積立定期預金の商品設計は金融機関によって異なるため、全国共通で「6か月据置」が基本とは言えません。
据置期間があるか、いつから払戻しできるかは各商品を確認してください。
積立定期預金の預入先として期日指定定期預金を採用する金融機関もあります。
このような商品はありますが、積立定期預金=期日指定定期預金ではありません。
現在はスーパー定期など別の定期預金へ毎月積み立てるサービスもあります。
商品名ではなく「積立したお金が何という定期預金へ入るのか」を商品概要で確認してください。
「目標型」「自由型」などの名称は、金融機関によって異なります。
しかし、この名称はすべての金融機関が使っている共通分類ではありません。
銀行によって、目標日型、自由型、満期指定型、自動積立型など名称・仕組みが異なります。
一般の定期預金は、満期前に解約すると所定の中途解約利率が適用される商品が多くあります。
積立定期預金も同様で、
・必要な積立分だけ解約できる
・一部払戻しできる
・全部解約が必要
・積立停止と解約が別手続き
など商品によって異なります。
一部払戻しや必要額だけの解約ができるかどうかは、金融機関や商品によって異なります。
詳しくは積立定期預金の引出しをご覧ください。
積立定期預金では、今後の自動積立だけを止めて、すでに預けた定期預金は満期まで残せる商品があります。
一般の定期預金には「毎月の積立を止める」という概念はありません。
この点は積立定期預金ならではの違いです。
積立定期預金には、通常月とは別に、ボーナス月だけ積立額を増やせる商品があります。
楽天銀行の定期預金の積立購入も、指定月だけ多めに預ける「増額設定」に対応しています。
一般の定期預金は一括預入なので、このような毎月の増減設定はありません。
積立日に普通預金残高が不足すると、その月の積立が実行されない商品があります。
翌月に不足分をまとめて振り替えるかどうかなどは金融機関ごとに異なります。
一般の定期預金では契約時に一括で預けるため、毎月の残高不足という問題は基本的に起きません。
積立定期預金と混同されやすい商品に「定期積金」があります。
定期積金は、契約時に決めた期間中、毎月一定の掛金を払い込み、満期日に給付契約金を受け取る商品です。
積立定期預金とは契約構造が異なります。
詳しくは積立定期預金と定期積金の違いをご覧ください。
| 状況 | 向いている商品 |
|---|---|
| 毎月の給与から少しずつ貯めたい | 積立定期預金 |
| 旅行・教育・車など将来の目的資金を作りたい | 積立定期預金 |
| 100万円などまとまった余裕資金がある | 一般の定期預金 |
| 一定期間使わない資金を固定して預けたい | 一般の定期預金 |
| ボーナス月に積立額を増やしたい | 積立定期預金 |
積立定期預金と一般の定期預金は、どちらか一方を選ぶ必要はありません。
たとえば、
・現在ある100万円 → 1年定期預金
・毎月の給与から1万円 → 積立定期預金
のように使い分けられます。
「今ある余裕資金」と「これから作る貯蓄」を分けると、両方の特徴を活かせます。
一般的な円定期預金として扱われる積立定期預金と通常の定期預金は、どちらも預金保険制度の対象です。
同じ金融機関の普通預金・定期預金など他の一般預金等と合算して、1人・1金融機関につき元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
積立定期預金と通常定期で、それぞれ別に1,000万円の保護枠があるわけではありません。
個人が受け取る一般的な円預金利息には、原則20.315%の税金がかかります。
税制上は、積立定期預金だから特別に有利になるわけではありません。
積立定期預金と一般の定期預金の違いをまとめると、
積立定期預金 = 毎月少しずつ、これから資金を作る
一般の定期預金 = すでにあるまとまった資金を一括で預ける
という違いが基本です。
さらに重要なのは、積立定期預金では各回の預入・金利・満期・解約が商品ごとに異なることです。「積立定期預金なら必ずこうなる」という固定的な仕組みはありません。
預け方です。積立定期預金は毎月少しずつ積み立て、一般の定期預金はまとまった資金を一括で預けるのが基本です。
そのような商品もありますが、全国共通ではありません。一定期間後にまとめる商品などもあるため、商品概要を確認してください。
商品によります。一部払戻しできる商品もあれば、中途解約が必要な商品もあります。
必ずしもそうではありません。期日指定定期を利用する商品もありますが、スーパー定期など別の商品へ積み立てるサービスもあります。
同じではありません。定期積金は契約時に決めた掛金を毎月払い込み、満期日に給付契約金を受け取る商品です。
一概には言えません。銀行・預入期間・キャンペーンによって異なるため、実際の適用金利を比較してください。
※本ページは2026年8月8日時点の各金融機関の公表情報をもとに、積立定期預金と一般の定期預金の仕組みを解説しています。商品名称、最低積立額、預入期間、金利、満期、中途解約、一部払戻し等の条件は金融機関によって異なり、変更される場合があります。実際の利用時には各金融機関の最新の商品概要説明書をご確認ください。
