積立定期預金は一般の定期預金と同じ仕組みの部分もあります。ただし、積立定期預金と一般の定期預金のおおきな違いは、預け入れ時と引き出し時の仕組みです。
積立定期預金と一般の定期預金の違いは、預け入れ時と引き出し時の仕組みです。
一般的な定期預金は、まとまったお金を一括で預け入れすることで、契約が1口成立します。しかし、積立定期預金は契約期間中に毎月定額での預け入れや随時の預け入れをするので、その預け入れされた金額ごとにそれぞれ1口の定期預金が成立します。
例えば、合計で12万円の金額を預け入れる場合は、一般的な定期預金であれば12万円一括で定期預金1口となります。しかし積立定期預金の場合は、1年間(=12ヶ月)に1万円の定期預金を12口契約することになります。
積立定期預金においては、1回あたりに預入された金額が個々の独立した定期預金になることが、一般の定期預金の預け入れ時との大きな違いです。
預け方は、給料などを受取る普通預金口座からの自動引き落としによる振替や、銀行窓口あるいはATMを利用して現金を入金する方法があります。さらにボーナス月などには金額を増やせます。
積立定期預金は積立期間を自由に設定できるため、一般的な定期預金と違って満期日を自分で調整できます。しかし金融機関によっては、積立期間と据置期間が必要(6ヵ月以上が一般的)になります。
そのため短期で満期日を設定することはむずかしいですが、据置期間が終わると満期日を自分で設定できます。引き出すタイミング(満期日)を自分で決められるので、海外旅行などの旅行資金や結婚資金や学費などが必要になるタイミングに合わせられます。
積立定期預金の契約にもかかわらず、「期日指定定期預金」といった用語を耳にすることがあります。その理由は、積立定期預として積み立てた金額を「期日指定定期預金」として取り扱っている金融機関があるからです。
期日指定定期預金とは、1年ごとに固定金利で利息が複利計算されます。そして預け入れ時から一定期間を据え置いた後、任意で満期日を設定できます。
最長の預入期間は定められていますが、あらかじめ満期日を定めない場合は、最長の預入期間が過ぎても自動継続ができるので、期日指定定期預金が積立定期預金に利用されています。
積立方法においては、積立期間を定める目標型と積立期間を定めない自由型があります。たとえ自由型でも満期日を途中で設定すれば、いつでも積立を止められます。
一般の定期預金の場合は、急な入用があれば定期預金を全額解約しなければなりません。しかし積立定期預金の場合は、預け入れごとに個々の定期預金が成立しているので、必要な金額の分だけを解約すれば済みます。