インフレとデフレは物価の状態を表す経済用語です。
インフレ、デフレは共に経済状況の中で物価の状態を表す経済用語です。
インフレは正式名称をインフレーション(inflation)といい、物価が上がり、貨幣価値が下がり続けている状態です。またデフレはデフレーション(deflation)といい、インフレと反対に物価が下がり、貨幣価値が上がり続けることです。
インフレもデフレも極端になると経済活動に支障をきたします。そして消費者の生活が圧迫されます。インフレやデフレといった状態がゆるやかに続いている分には、急激な経済の悪化の心配は少ないです。
たとえばインフレで景気が良い時は、消費活動も活発になります。モノが欲しい人が増えることで商品が品薄になり、需要量が増えて価格も上がります。モノの価値が高いものや多くの人が欲しいと思うものは、多少値段が上がっても買いたい人は多くいます。
モノの価値が上がって値段も上がると、それを製造している企業の売上げはあがります。そして、その企業で働いている人たちの給料も上がります。好景気の中でのインフレが歓迎されるのはこのような状態だからです。
反対にデフレはモノの価値が下がり、貨幣価値が上がり続ける状態です。たとえば昔は5個1,000円のリンゴが、今は10個1,000円になった場合などです。同じお金でモノが多く買えるために貨幣価値の上がっていることがわかります。
デフレも緩やかな状態で続くのなら、安くモノが買えるので消費者は生活がしやすくなります。けれどもデフレの状態が長く続けば、モノを作っても安く買い叩かれるので会社は利益が出なくなり、従業員の給料も安くなります。利益を出すためにモノの値段をさらに安くすると、利益も少ししか出せなくなります。このような状態がデフレスパイラルです。