定期預金の種類には「スーパー定期」、「スーパー定期300」、「大口定期」、「ネット定期預金」、「積立定期預金」、「期日指定定期預金」などがあります。
ひとくちに定期預金といっても、金融機関によってさまざまな種類の定期預金が数多くあります。
その中でも基本となるのが、都市銀行や地方銀行(第二地方銀行)などで取り扱われている「スーパー定期」と「スーパー定期300」と「大口定期」です。
これらは預入金額によって分かれており、スーパー定期は300万円未満、スーパー定期300は300万円以上、そして大口定期が1,000万円以上です。ちなみに、ゆうちょ銀行では定期預金のことを「定期貯金」といいます。
そして、金利の高さや利便性で注目を集めているのが「ネット定期預金」です。
ネット銀行は店舗を持たないためコストを節約できます。そのぶん、ネット定期預金は普通銀行の定期預金よりも高い適用金利が設定されています。
ネット銀行を利用すれば、通常は窓口やATMで行っている残高照会や振込や振替などの銀行取引が自宅でも可能です。
ネット銀行では、現金の入出金については、コンビニやゆうちょ銀行などにある提携ATMが利用できます。
ただし提携ATMの利用で入出金手数料のかかる場合があるので事前の確認が必要です。
他にも定期預金の種類の一つとしてあげられるのが「積立定期預金」です。
積立定期預金は、都市銀行や地方銀行の窓口、そしてネット銀行などで取り扱っています。
積み立ての方法には、契約時や預入時に毎月の積立額と振替日を個人で設定して自動的に普通預金から口座振替で定期預金に積み立てる方法と、自動振替をせずに店頭やATMで随時預入する方法があります。
また、自動振替口座を利用した積立方法には、あらかじめ満期日を指定した「目標型」や、満期日を指定せず積立を継続する「自由型」が選択できます。
目標型と自由型のどちらも一定期間に一定金額が積み立てられた後は、応当日に一口の期日指定定期預金として取り扱われます。
期日指定定期預金とは、預入後に1年間据え置いた後、最長3年以内の預入期間内であれば、満期日を自由に指定できる定期預金です。
通常の定期預金は預入時に満期日が定められますが、期日指定定期預金は預入時に満期日を定めず、据置期間経過後に申し出ることで満期日を指定できます。
任意に満期日を設定することで中途解約の扱いとはならず、定期預金を中途解約する際の中途解約利率の適用もありません。
また、期日指定定期預金は預入時の金利を満期まで適用できる固定金利商品です。
適用される金利は各金融機関によって様々なので、商品概要説明書で商品性を確認するのが確実です。
受取利息は預入日からの預入期間に応じた1年の複利計算方式が適用されており、満期日以後に日割計算された利息と元金を一括で受け取る仕組みとなっています。
期日指定定期預金は定期預金という性質上、普通預金よりも高い金利が設定されています。
ですのでライフイベントごとに満期日を設定して運用期間を定めることで、効率的な資金運用やマネープランを策定できます。
日本人はお金の管理や運用という面では、金融教育が整っていなかったこともあり、やや苦手な傾向があります。
もし退職金などに代表される多額の資金があっても、お金の管理を怠ったためにいつの間にか失っていた(浪費していた)というケースも少なくありません。
そこで利用したいのが定期預金です。定期預金は自分の金融資産を通帳等で確認できるし、種類も豊富なので必要に応じた商品を選べます。定期預金は正に資産運用の有効な手段となり得ます。