都市銀行

都市銀行

都市銀行とは、東京・大阪などの大都市に本店を置き、全国規模で預金、融資、決済、外国為替、証券・信託関連サービスなどを提供する大手銀行です。

日本銀行や全国銀行協会の統計では、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行が都市銀行として扱われています。

このうち、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は「三大メガバンク」と呼ばれます。

現在の都市銀行5行や、メガバンクとの違い、地方銀行・信託銀行・ネット銀行との比較、個人・法人向けサービスについて解説します。

現在の都市銀行5行

銀行名主な特徴
三菱UFJ銀行国内最大級の銀行グループ。法人金融・国際業務に強み
三井住友銀行法人金融、決済、カード・証券との連携に強み
みずほ銀行全国規模の店舗網と大企業・公共分野との幅広い取引
りそな銀行個人・中小企業・信託機能を組み合わせたサービスに特徴
埼玉りそな銀行埼玉県を中心に地域密着型の営業を行う都市銀行

「都市銀行」という区分は、銀行法上の独立した免許区分ではなく、日本銀行・全国銀行協会などが統計や業界分類で用いる区分です。

都市銀行とメガバンクの違い

都市銀行とメガバンクは同じ意味ではありません。

比較項目都市銀行メガバンク
意味統計・業界分類で使われる大手銀行の区分巨大な金融グループを形成する大銀行の通称
現在の主な銀行5行三菱UFJ・三井住友・みずほの3行
業務範囲全国規模の預金・融資・決済等国内外の大企業・市場・国際金融まで特に広い

すべてのメガバンクは都市銀行ですが、すべての都市銀行がメガバンクと呼ばれるわけではありません。

三大メガバンクの詳しい解説はこちら

都市銀行と地方銀行の違い

地方銀行は、特定の都道府県・地域を主要営業基盤とし、地域企業や住民との取引を中心に行います。

都市銀行は全国規模の店舗・顧客基盤を持ち、大企業、機関投資家、海外企業、政府・自治体などとの取引にも強みがあります。

比較項目都市銀行地方銀行
営業地域全国・海外特定地域が中心
主な顧客大企業から個人まで幅広い地域企業・個人・自治体
店舗網大都市・主要都市を中心に全国展開本店所在地周辺に集中
国際業務海外拠点・外貨・貿易金融に強い限定的な場合が多い
地域密着銀行・地域による地域との関係が深い

地方銀行の詳しい解説はこちら

都市銀行と信託銀行の違い

都市銀行は、預金、融資、為替・決済などの銀行業務を中心に提供します。

信託銀行は、銀行業務に加えて、遺言信託、相続、資産管理、不動産、証券代行、年金信託などの信託業務を行います。

りそな銀行は、都市銀行でありながら信託業務を兼営する点に特徴があります。

信託銀行の詳しい解説はこちら

都市銀行とネット銀行の違い

ネット銀行は、スマートフォン・インターネットを主要な取引手段とし、店舗を限定して営業します。

都市銀行も銀行アプリ・インターネットバンキングを提供していますが、全国の店舗・ATM・法人営業拠点を併用できる点が異なります。

比較項目都市銀行ネット銀行
店舗全国の主要都市に店舗あり原則として限定的
相談窓口・電話・オンラインアプリ・電話・チャット中心
金利商品・優遇条件による比較的高い場合がある
手数料取引条件により優遇無料回数が多い場合がある
法人金融大企業・国際業務に強いオンライン中心の中小企業向けが多い

ネット銀行の詳しい解説はこちら

都市銀行の主な役割

  • 個人・企業から預金を受け入れる
  • 個人向け住宅ローン・カードローンを提供する
  • 企業へ運転資金・設備資金を融資する
  • 国内外の振込・決済を支える
  • 外国為替・貿易金融を提供する
  • 証券・信託・保険などグループ金融サービスを提供する
  • 大規模なシステム・決済インフラを運営する

大企業向け金融

都市銀行は、大企業の資金調達、国内外の決済、M&A、社債発行、為替リスク管理、プロジェクトファイナンスなどを支援します。

大企業は複数の銀行と取引することが一般的です。そのため、個別企業との固定的な取引関係ではなく、都市銀行が提供する業務内容を中心に理解するとよいでしょう。

中小企業・個人事業主向け金融

都市銀行は、大企業だけでなく、中小企業・個人事業主向けにも融資、決済、事業承継、補助金・海外展開支援などを提供します。

りそな銀行・埼玉りそな銀行は、個人・中小企業向けの対面相談や地域密着型営業にも力を入れています。

国際業務

三大メガバンクは、海外支店・現地法人・提携金融機関のネットワークを持ち、企業の海外進出や国際取引を支援します。

  • 外国送金
  • 輸出入決済
  • 外貨預金・外国為替取引
  • 海外現地法人への融資
  • 為替・金利リスクの管理
  • 海外M&A・プロジェクト金融

個人の外国送金・外貨預金については、手数料、為替コスト、取扱通貨を確認する必要があります。

決済インフラとしての役割

都市銀行は、給与振込、公共料金・クレジットカードの口座振替、企業間決済、税金・社会保険料の支払いなど、日常の決済を支えています。

大規模な利用者数と取引件数を抱えるため、システムの安定性・サイバーセキュリティ・災害対策が重要です。

都市銀行の店舗網

都市銀行は全国規模で営業しますが、すべての市町村に店舗があるわけではありません。

店舗統合、共同店舗、予約制相談、ウェブ通帳、アプリ手続きなどにより、従来型の窓口を縮小する動きもあります。

都市銀行を選ぶ際は、銀行名だけでなく、自宅・勤務先周辺の支店・ATM・相談方法を確認してください。

ATM

都市銀行は、自行ATMのほか、コンビニATM、提携金融機関ATMを利用できます。

ATM手数料は、時間帯、曜日、給与受取、預金残高、会員ステージなどによって異なります。

同じ銀行でも、店舗内ATMとコンビニATMで無料条件が異なる場合があります。

インターネットバンキング・銀行アプリ

都市銀行では、残高照会、振込、定期預金、税金・料金支払い、住所変更、カード管理などを、銀行アプリ・ウェブサイトから利用できます。

店舗型銀行であっても、日常取引の中心はスマートフォンへ移っています。

インターネットバンキングの詳しい解説はこちら

普通預金

都市銀行の普通預金は、給与・年金受取、口座振替、振込、ATM、デビットカードなど、生活口座として利用しやすい点が特徴です。

普通預金金利は銀行・商品・優遇条件によって異なります。

給与受取、クレジットカード、証券口座、住宅ローンなどとの連携で金利や手数料が優遇される場合があります。

定期預金

都市銀行の定期預金は、店舗、ATM、インターネットバンキングなどから預け入れられます。

通常金利はネット銀行・インターネット支店より低い場合がありますが、キャンペーン、退職金運用、資産運用セット商品などで優遇金利が適用されることがあります。

金利だけでなく、預入期間、中途解約利率、対象条件、満期後の取扱いを確認してください。

都市銀行のメリット

  • 全国の主要都市で店舗・ATMを利用しやすい
  • 給与・年金・口座振替など生活口座に使いやすい
  • 個人から大企業まで幅広いサービスがある
  • 海外取引・外国送金・外貨サービスが充実している
  • 銀行・証券・信託・カードをグループで利用できる
  • 対面相談とオンライン取引を使い分けられる

都市銀行のデメリット

  • 普通預金・定期預金金利が高いとは限らない
  • ATM・振込手数料の無料条件が複雑な場合がある
  • 店舗統合により近隣窓口が減る場合がある
  • 大規模銀行のため商品・手続きが複雑になりやすい
  • 地域によっては地方銀行の方が店舗・相談面で便利

都市銀行の安全性

都市銀行の円普通預金・円定期預金などは、預金保険制度の対象です。

同じ銀行の対象預金を合算し、預金者1人当たり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。

都市銀行だから預金が無制限に保証されるわけではありません。

外貨預金、投資信託、保険などは、円預金と保護制度が異なります。

不正送金・フィッシング対策

都市銀行のインターネットバンキングでも、偽メール・SMS・電話によるフィッシング、不正送金、遠隔操作などの危険があります。

  • 公式アプリ・ブックマークからログインする
  • パスキー・端末認証・多要素認証を利用する
  • 振込限度額を必要最低限にする
  • ログイン・振込通知を有効にする
  • メール・SMSのURLからログインしない

インターネットバンキングのリスクとセキュリティ対策はこちら

都市銀行を選ぶポイント

確認項目確認内容
店舗・ATM自宅・勤務先周辺で利用できるか
振込手数料無料回数・超過後手数料
ATM手数料自行・コンビニATMの無料条件
預金金利普通・定期・優遇条件
アプリ操作性、通知、生体認証
相談窓口予約、オンライン相談、営業時間
連携証券、カード、信託、ポイント等
海外取引外貨、外国送金、海外ATM

都市銀行が向いている人

  • 全国転勤・引っ越しの可能性がある人
  • 給与・年金・口座振替を一つの銀行へまとめたい人
  • 店舗相談とアプリ取引を使い分けたい人
  • 住宅ローン・証券・信託などをまとめて相談したい人
  • 外国送金・海外取引を利用する人

地方銀行・ネット銀行との併用

一つの都市銀行ですべてを管理する必要はありません。

生活口座は都市銀行、地域の融資・相談は地方銀行、貯蓄・振込はネット銀行など、目的別に使い分ける方法があります。

口座を増やしすぎると、残高管理、住所変更、休眠口座、相続手続きが複雑になるため、用途を明確にしてください。

よくある質問

都市銀行は現在何行ありますか?

日本銀行・全国銀行協会の統計では、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行です。

都市銀行とメガバンクは同じですか?

同じではありません。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行が三大メガバンクと呼ばれます。

りそな銀行はメガバンクですか?

都市銀行ですが、一般には三大メガバンクには含まれません。

埼玉りそな銀行は地方銀行ではないのですか?

営業基盤は埼玉県中心ですが、日本銀行・全国銀行協会の統計では都市銀行に分類されます。

都市銀行の定期預金は高金利ですか?

必ず高金利ではありません。ネット銀行や地方銀行のキャンペーンが上回る場合があります。

都市銀行なら全国どこでも店舗がありますか?

主要都市を中心に全国展開していますが、すべての地域に店舗があるわけではありません。

都市銀行もペイオフの対象ですか?

対象です。同じ銀行で元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。

各ページのご案内

都市銀行とは

都市銀行の歴史

三大メガバンク

都市銀行の特徴

三菱UFJ銀行 フォルダー

みずほ銀行 フォルダー

三井住友銀行 フォルダー

りそな銀行 フォルダー

まとめ

都市銀行は、大都市に本店を置き、全国規模で個人・企業向けの銀行サービスを提供する大手銀行です。

現在の統計上の都市銀行は、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行です。このうち最初の3行が三大メガバンクです。

全国的な店舗・ATM、法人金融、国際業務、グループ金融サービスに強みがあります。一方、預金金利・手数料は必ずしも有利とは限らないため、地方銀行・ネット銀行も含めて比較しましょう。

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