定期預金は、普通預金より一定期間お金を動かしにくくする代わりに、商品によっては普通預金より高い金利を受けられる預金です。
やり方は難しくありません。「銀行を選ぶ → 口座を用意する → 金額と期間を決める → 満期時の取扱いを選ぶ → 預け入れる」という順番で進めれば完了します。
2026年現在は、窓口だけでなく、スマートフォンアプリ、インターネットバンキング、ATMから定期預金を作れる金融機関も増えています。
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1 | 定期預金を利用する金融機関・商品を選ぶ |
| 2 | 普通預金口座・定期預金口座を用意する |
| 3 | 預ける金額と預入期間を決める |
| 4 | 満期時の取扱いを決める |
| 5 | ネット・ATM・窓口などから預け入れる |
最初に、どの金融機関の定期預金を利用するか決めます。
比較したい主な項目は次のとおりです。
・適用金利
・預入期間
・最低預入額
・中途解約利率
・満期後の取扱い
・ネットで手続きできるか
・預金保険制度の対象か
「一番金利が高い銀行」だけで決めず、自分がいつそのお金を使うかまで考えて選ぶことが重要です。
新しい銀行で定期預金を始める場合は、まず普通預金口座などを開設し、その後に定期預金口座を作るのが一般的です。
2026年現在は、スマートフォンアプリから本人確認を行い、来店せずに口座を作れる銀行も多くあります。
窓口で開設する場合は、本人確認書類、届出印を求められる場合がありますが、印鑑レス口座も増えています。
すでに普通預金口座を持っている銀行なら、新たに銀行口座そのものを作らず、アプリやインターネットバンキングから定期預金口座を追加できる場合があります。
現在は、インターネットバンキングで定期預金口座を開設すると、紙の定期預金通帳を発行しない銀行もあります。
その場合は、預入金額、満期日、金利などをアプリやネットバンキングの明細画面で確認します。
詳しくは定期預金の通帳や証書をご覧ください。
定期預金へ預けるのは、原則として満期まで使う予定のない「余裕資金」です。
生活費、家賃、急な医療費、修理費など、近いうちに使う可能性があるお金まで定期預金へ入れると、中途解約が必要になる可能性があります。
生活防衛資金は普通預金など流動性の高い場所に残し、当面使わない資金だけを定期預金へ回すのが基本です。
一般的な円定期預金では、満期前でも中途解約できる商品が多くあります。
ただし、中途解約すると当初の約定金利ではなく、金融機関所定の中途解約利率が適用されるのが一般的です。
つまり、「絶対に引き出せない」のではなく、「途中で解約すると利息が減りやすい」と考える方が実態に近いです。
詳しくは定期預金の解約方法をご覧ください。
定期預金には、1か月、3か月、6か月、1年、3年、5年など、さまざまな預入期間があります。
旅行、自動車の買い替え、子供の進学、住宅購入など、使う予定が決まっている資金なら、その時期に満期が来るよう逆算して期間を選ぶ方法があります。
「一番金利が高い期間」を選ぶのではなく、「使う予定より前に満期が来るか」を優先してください。
金利が上昇している局面では、3か月・6か月・1年など比較的短い期間を選ぶと、満期後にその時点の金利へ預け替えやすくなります。
また、近い将来に使う可能性がある資金を長期間固定したくない場合にも短期定期が使いやすくなります。
一方、将来金利が低下すると考える場合は、現在の金利を3年・5年など長めの固定金利で確保するメリットがあります。
ただし、預入後に市場金利が上昇しても、一般的な固定金利定期の適用金利は満期まで変わりません。
そのため、金利の方向が読みにくい場合は、資金を複数の期間へ分ける方法もあります。
詳しくは定期預金の分散をご覧ください。
満期時に金利が上昇していれば、継続日の新しい金利で再スタートできる商品があります。
しかし、金利が低下していれば継続後の金利も下がります。また、他行により高い金利の商品が出ていても、自動継続のままでは見逃すことがあります。
自動継続は便利ですが、「放置すれば最も有利になる仕組み」ではありません。満期前に継続後の金利と他行金利を比較することが大切です。
定期預金を作るときは、満期後にどうするかを選べる商品があります。
| 取扱い | 満期後 |
|---|---|
| 満期自動解約 | 元金と税引後利息を普通預金へ入金 |
| 元金自動継続 | 元金だけを次の定期預金へ継続し、利息は普通預金へ |
| 元利自動継続 | 元金と税引後利息を合わせて次の定期預金へ継続 |
金融機関・商品によって選べる方式は異なります。
詳しくは定期預金の満期をご覧ください。
自動継続型では、多くの商品で、継続日における金融機関所定の金利が新しい適用金利になります。
たとえば最初に年1%で預けても、次回継続時の金利が年0.7%なら、その後は年0.7%になる可能性があります。
逆に継続時に年1.2%へ上がっていれば、新しい定期預金には年1.2%が適用される場合があります。
期間限定キャンペーンで高い金利が設定されている定期預金は、優遇金利が初回満期までというケースが多くあります。
自動継続後は、その時点の通常金利に変わることがあります。
「キャンペーン金利のまま自動継続される」と思い込まないようにしましょう。
2026年現在、多くの銀行では普通預金から定期預金へオンラインで振り替えできます。
一般的な流れは次のとおりです。
1. アプリまたはインターネットバンキングへログイン
2. 「定期預金」「ためる」などのメニューを選ぶ
3. 預入金額・期間を入力する
4. 満期時の取扱いを選択する
5. 内容を確認して実行する
普通預金から振り替えるため、現金を準備する必要はありません。
銀行によっては、ATMから普通預金の資金を定期預金へ振り替えできます。
ただし、対象商品、取扱時間、最低預入額、必要なキャッシュカード・通帳などは銀行によって異なります。
ATMでは定期預金を扱わない銀行もあるため、事前に確認してください。
店舗型銀行では、窓口で定期預金を作ることもできます。
すでに口座を持っている場合は、通帳・キャッシュカード・本人確認書類・届出印などを求められる場合があります。
新規口座開設を伴う場合は、本人確認書類が必要です。必要書類は銀行や口座の種類によって異なります。
詳しくは定期預金の手続きに必要な持ち物をご覧ください。
ネット銀行が高金利を設定することはありますが、2026年現在は店舗型銀行や信用金庫でも高金利キャンペーンが実施されています。
銀行の種類だけで判断せず、その時点の実際の適用金利を比較してください。
定期預金は商品によって、1,000円、1万円、10万円、50万円、100万円など最低預入額が異なります。
高い金利の商品を見つけても、自分の預けたい金額が最低条件を満たしていなければ利用できません。
詳しくは定期預金の預入はいくらからをご覧ください。
300万円を預けるなら、「300万円を1本」ではなく「100万円を3本」などに分ける方法があります。
急に100万円だけ必要になった場合、1本だけ中途解約できれば、残り200万円を満期まで維持しやすくなります。
満期時期を1年・2年・3年などに分ければ、金利変動への対応もしやすくなります。
一般的な円定期預金は、対象金融機関であれば預金保険制度の対象です。
定期預金や利息付き普通預金などの一般預金等は、同じ金融機関にある対象預金を合算し、1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。1,000万円を超える部分は預金保険制度による保護の対象外となり、破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われます。
高額資金を預ける場合は、同じ銀行にある普通預金なども含めた合計額を確認してください。
詳しくは定期預金とペイオフをご覧ください。
個人が国内の金融機関から受け取る定期預金利息には、原則として20.315%の税金がかかります。
銀行が表示する金利は通常、税引前年利です。
実際の受取額を知りたい場合は、税引後利息も確認すると分かりやすくなります。
詳しくは定期預金の利息にかかる税金をご覧ください。
定期預金は作ったら終わりではありません。
満期が近づいたら、次の点を確認しましょう。
・現在の定期預金の満期日
・自動継続後の金利
・他行の定期預金金利
・今後その資金を使う予定
・キャンペーン定期の条件
特に金利が動いている時期は、何年も自動継続のまま放置せず、満期ごとに見直すことが重要です。
初めて定期預金を利用するなら、まず「1年以内に使わない金額」を決め、その範囲で1年程度の定期預金を試すと仕組みを理解しやすくなります。
ただし、これは「1年定期が常に最も有利」という意味ではありません。
目的は最大金利を当てることではなく、使う時期・金利・流動性のバランスを取ることです。
普通預金口座などを用意し、預入金額・期間・満期時の取扱いを選んで、インターネットバンキング、アプリ、ATM、窓口などから預け入れます。
一般的な円定期預金では中途解約できる商品が多くあります。ただし、所定の中途解約利率が適用され、受取利息が少なくなる場合があります。
一律には決まりません。金利上昇局面では短期が使いやすく、金利低下局面では現在の金利を長期固定するメリットが出る場合があります。資金を使う時期も考えて選びます。
必ずではありません。自動継続は便利ですが、継続時の金利が下がることや、他行の高金利商品を見逃す可能性があります。満期前に比較するのがおすすめです。
必ずではありません。ネット銀行が高金利の場合もありますが、店舗型銀行や信用金庫のキャンペーンが上回ることもあります。
※預入方法、最低預入額、預入期間、満期時の取扱い、中途解約条件、金利などは金融機関・商品によって異なります。実際に利用する際は、各金融機関の商品概要説明書・預金規定・公式サイトで最新条件をご確認ください。
