定期預金はどこに預ける?

定期預金はどこに預ける?

定期預金をどこに預けるか決めるとき、多くの人が最初に見るのは金利です。

もちろん金利は重要ですが、2026年現在は銀行ごとのキャンペーンや商品条件の差が大きく、「最も高い金利の銀行へ預ければそれでよい」とは限りません。

預入期間、中途解約条件、最低預入額、満期後の金利、預金保険制度、資金移動のしやすさまで含めて判断することが重要です。

結論:銀行名ではなく「条件」で選ぶ

定期預金の預け先を決めるときは、次の順番で比較すると分かりやすくなります。

1. 何年預けられるか
2. その期間で金利が高い銀行はどこか
3. キャンペーン条件を満たせるか
4. 中途解約条件は厳しくないか
5. 預金保険制度の範囲内か
6. 入出金・満期管理がしやすいか

「銀行を先に決める」のではなく、「自分の条件に合う商品を探した結果、その銀行を選ぶ」という順番がおすすめです。

預け先を決める6つの比較ポイント

比較項目 確認すること
金利 同じ預入期間・同じ金額で比較する
預入期間 資金を使う予定より前に満期が来るか
キャンペーン 新規資金限定・新規口座限定などの条件
中途解約 中途解約利率、一部解約の可否
安全性 預金保険制度の対象か、1金融機関の預金総額
使いやすさ ATM、振込、アプリ、満期設定など

まずは同じ期間で金利を比較する

定期預金は同じ期間で金利比較

定期預金の金利比較では、「1年もの同士」「3年もの同士」のように預入期間をそろえることが基本です。

たとえば、1年もの年1.0%と3か月もの年1.3%を見て、単純に3か月ものの方が有利とは判断できません。

年利は1年間に換算した表示なので、3か月ものは実際の預入期間が約4分の1です。

表示金利だけでなく「何日・何か月その金利が適用されるか」を必ず確認してください。

2026年はキャンペーン金利の差が大きい

現在は、通常金利とは別に期間限定の特別金利を設定する銀行が増えています。

たとえば2026年8月時点では、auじぶん銀行が夏のキャンペーンとして、1年もの年1.30%、6か月もの年1.27%の特別金利を設定しています。

ただし、特別金利は当初の預入期間だけで、満期後の自動継続では通常の所定金利へ切り替わります。

キャンペーン金利が高い銀行は有力候補ですが、「満期後も同じ金利」とは考えないようにしましょう。

ネット銀行は有力だが「必ず最高金利」ではない

ネット銀行の定期預金

ネット銀行は、店舗運営コストが少ないことなどから、高めの預金金利を設定することがあります。

ただし、「ネット銀行なら都市銀行より何十倍も高い」と一律に考えるのは、現在の金利環境では適切ではありません。

店舗型銀行、地方銀行、信用金庫でも高金利キャンペーンを行うことがあります。

2026年は「ネット銀行か店舗型銀行か」ではなく、その時点の実際の金利と条件で比較する時代です。

auじぶん銀行の例

auじぶん銀行の定期預金

auじぶん銀行は、期間限定で高金利の円定期預金キャンペーンを行うことがあります。

2026年夏は、1年もの年1.30%、6か月もの年1.27%の特別金利を実施しています。

一方、通常の1年もの円定期預金金利は年0.51%で、キャンペーンとの差は大きくなっています。

この例からも分かるように、銀行名だけでなく「通常金利なのかキャンペーン金利なのか」を確認することが重要です。

楽天銀行の例

楽天銀行では、通常の定期預金のほか、他行から振り込んだ資金を対象とする「資金お引越し定期」などを提供しています。

2026年8月時点では、資金お引越し定期の1か月ものが年0.50%です。

短期間で満期を迎えるため、長期間資金を固定したくない場合の選択肢になります。

ただし、1か月という短期間なので、年0.50%という表示だけで1年間の定期預金と比較しないよう注意してください。

SBI新生銀行の例

SBI新生銀行の定期預金

SBI新生銀行では、通常の定期預金に加えて、短期間で満期を迎える「2週間満期預金」など特徴のある商品を取り扱っています。

2週間満期預金は、インターネットでは50万円以上など、通常の少額定期より最低預入額が高めに設定されています。

短期間で満期を迎えるため、金利上昇局面で長期間資金を固定したくない場合には検討しやすい商品です。

ただし、「2週間だから普通預金と同じ」と考えるのではなく、定期預金として中途解約条件がある点を確認してください。

イオン銀行の例

イオン銀行の定期預金

イオン銀行のスーパー定期は、2026年7月時点で1年もの年0.450%、3年もの年0.600%、5年もの年0.700%となっています。

また、積立式定期預金は年0.550%です。

イオン銀行は店舗やATMを利用しやすい人にとって、ネット専業銀行とは違う利便性があります。

金利だけでなく、普段使う銀行としての利便性も含めて判断する例といえます。

都市銀行に預けるメリット

都市銀行は、全国に支店・ATM網があり、窓口で相談できる安心感があります。

定期預金金利だけを見ると、ネット銀行やキャンペーン商品より低い場合があります。

しかし、給与振込、住宅ローン、公共料金、資産管理などを一つの銀行へまとめたい場合は、管理のしやすさがメリットになります。

わずかな金利差より、資金移動や口座管理の手間を減らすことを優先したい人には選択肢になります。

地方銀行・信用金庫も比較する

地方銀行信用金庫では、ボーナス時期、退職金、新規資金、年金受取者などを対象に、高い金利を設定することがあります。

インターネット支店を持つ地方銀行では、全国から申し込めるネット専用定期を提供する場合もあります。

「大手銀行かネット銀行だけ」で比較すると、高金利商品を見逃すことがあります。

預入期間は「使う時期」から逆算する

どこへ預けるかを決める前に、資金をいつ使うのかを決めてください。

1年後に車を買う予定なら、5年定期が高金利でも適していません。

3年以上使わない資金なら、1年・3年・5年の金利を比較して選択できます。

定期預金では「金利」より先に「満期まで使わない期間」を決めることが重要です。

金利上昇局面では短めの期間も候補

金利が上昇している局面で長期定期へ全額を預けると、その後さらに高い金利が登場しても乗り換えにくくなります。

そこで、6か月・1年など比較的短い期間を利用したり、満期時期を分散したりする方法があります。

詳しくは定期預金の分散をご覧ください。

中途解約条件も銀行選びの重要項目

高い金利の商品でも、満期前に解約すると大幅に利息が減る場合があります。

楽天銀行の一般的な定期預金では、預入期間に応じて約定利率の一定割合を中途解約利率とするルールがあります。

また、仕組預金などには原則として中途解約できない商品があります。

金利の高さだけでなく、「途中で必要になったらどうなるか」を申し込み前に確認してください。

一般的な円定期預金と仕組預金を分けて考える

非常に高い金利が表示されている商品が、一般的な円定期預金とは限りません。

満期を銀行側が延長できる商品、為替条件が付く商品などは「仕組預金」であり、通常の円定期預金とはリスクや中途解約条件が異なります。

「預金」という名称だけで安全性を判断せず、商品概要説明書を確認してください。

預金保険制度も確認する

対象金融機関の一般的な円定期預金は、預金保険制度の対象です。

定期預金や利息付き普通預金などの一般預金等は、預金者1人につき1金融機関ごとに合算して、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。

同じ銀行に普通預金300万円と定期預金800万円がある場合、合計1,100万円として名寄せされます。

高額資金を預ける場合は、定期預金だけでなく、その銀行にある一般預金等の合計を確認してください。

詳しくは定期預金とペイオフをご覧ください。

1,000万円を超えるなら金融機関を分ける

預金保険制度を意識するなら、1金融機関に一般預金等が1,000万円を大きく超えないよう、複数の金融機関へ分散する方法があります。

たとえば2,000万円なら、A銀行1,000万円、B銀行1,000万円という考え方です。

同じ銀行で定期預金を2本に分けても、預金保険制度上の保護枠は増えません。

入出金手数料も金利差を打ち消す

他行へ資金を移して高金利定期を利用しても、振込手数料やATM手数料がかかれば、利息差が小さい場合はメリットが減ります。

特に少額の定期預金では、数百円の手数料が利息差より大きくなることもあります。

銀行選びでは、「金利で増える金額」と「資金移動にかかる費用」の両方を見ましょう。

100万円を預けるなら何を見る?

100万円を1年間預ける場合、金利差0.1%は税引前で約1,000円の利息差です。

年0.5%なら税引前約5,000円、年1.0%なら約10,000円です。

この差を見れば、口座開設や資金移動の手間をかける価値があるか判断しやすくなります。

少額なら利便性を優先する選択もある

預入額が10万円・20万円程度なら、銀行間の金利差による利息差は大きくないことがあります。

その場合は、すでに口座を持っている銀行、アプリが使いやすい銀行、満期管理をしやすい銀行を選ぶことも合理的です。

預入額が小さいほど「最高金利を探すこと」より「管理しやすさ」の比重が高くなります。

高額なら金利差の影響が大きくなる

一方、500万円・1,000万円など高額を預ける場合は、0.1%の金利差でも受取利息の差が大きくなります。

高額資金ほど、銀行間の金利比較、預金保険制度、資金分散の重要性が増します。

おすすめの選び方

重視すること 候補
できるだけ高い金利 ネット銀行・地方銀行・信用金庫のキャンペーンを横断比較
半年〜1年で見直したい 短期定期・キャンペーン定期
店舗で相談したい 都市銀行・地方銀行・信用金庫
ネットだけで完結したい ネット銀行・ネット支店
1,000万円を超える 複数金融機関へ分散

最後に確認したい7項目

1. 何年もの定期預金か
2. 金利は通常金利かキャンペーン金利か
3. 最低預入額・上限額はいくらか
4. 新規資金などの条件があるか
5. 中途解約した場合の金利はどうなるか
6. 満期後の自動継続金利はどうなるか
7. その銀行の一般預金等が1,000万円を超えないか

よくある質問

定期預金はどこの銀行に預けるのが一番いいですか?

一律に決まる銀行はありません。預入期間、預入額、キャンペーン条件、中途解約条件などによって最適な銀行は変わります。同じ条件で比較することが重要です。

ネット銀行が一番高金利ですか?

必ずではありません。ネット銀行が高金利の場合もありますが、地方銀行、信用金庫、店舗型銀行のキャンペーンが上回ることもあります。

キャンペーン金利が一番高い銀行を選べばよいですか?

金利だけでなく、キャンペーンの対象条件、適用期間、中途解約、満期後の金利も確認してください。特別金利は初回満期までの場合が多くあります。

1,000万円を超える定期預金は1つの銀行に預けても大丈夫ですか?

預けること自体は可能ですが、一般預金等は1人・1金融機関ごとに元本1,000万円までと破綻日までの利息等が預金保険制度で保護されます。超える場合は金融機関を分ける方法があります。

少額でも高金利の銀行へ移した方がよいですか?

必ずではありません。少額では金利差による利息差が小さいため、振込手数料や口座管理の手間まで含めて判断してください。

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※金利、キャンペーン、最低預入額、中途解約条件などは頻繁に変更されます。本ページの個別金利は2026年8月時点で確認できる情報をもとに記載しています。実際に預け入れる際は、各金融機関の公式サイト・商品概要説明書で最新条件をご確認ください。

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