定期預金の振込手数料

定期預金の振込手数料

定期預金そのものに「振込手数料」がかかるわけではありません。

手数料が問題になるのは、定期預金を作るために別の銀行へ資金を移すときと、満期後の元利金を別の銀行へ戻すときです。

2026年現在は、他行宛振込を無料にできる銀行・優遇制度も多くあります。そのため、「定期預金の高金利を探す」だけでなく、往復の資金移動コストまで含めて判断することが重要です。

同じ銀行内で定期預金を作るなら原則手数料なし

同じ銀行内の資金移動

同じ銀行の自分名義の普通預金から、その銀行の自分名義の定期預金へ振り替える場合、通常は振込手数料はかかりません。

インターネットバンキングや銀行アプリで「定期預金へ預け入れ」を選べば、普通預金から定期預金へ振替処理されます。

この「振替」と、別の銀行へ送る「振込」は別の取引です。

他の銀行の定期預金へ預ける場合

たとえばA銀行にある100万円を、金利の高いB銀行の定期預金へ移す場合、一般には、

1. A銀行からB銀行の自分名義普通預金口座へ振込
2. B銀行の普通預金からB銀行の定期預金へ振替

という流れになります。

このとき手数料が発生する可能性があるのは、主にA銀行→B銀行の他行宛振込です。

満期後にも「帰りの振込」がある

定期預金満期後の振込手数料

定期預金が満期を迎え、元利金をB銀行からA銀行へ戻す場合、今度はB銀行からA銀行への振込が必要になることがあります。

つまり他行の定期預金を利用する場合、「行き」と「帰り」の2回分の振込手数料を考える必要があります。

ただし、現在は他行宛振込無料回数を用意する銀行が多いため、条件を満たせば往復とも0円にできる場合があります。

振込手数料は「送る側」で発生するのが基本

振込手数料は送る側で発生

通常の国内振込では、振込手数料は送金元の銀行が設定します。

A銀行からB銀行へ振り込むなら、A銀行の振込手数料体系を確認します。

受取側のB銀行が、通常の国内振込を受け取るだけで受取手数料を徴収するのが一般的というわけではありません。

他行宛振込を無料にできる銀行もある

他行宛振込手数料無料

取引条件・会員ランク・給与受取・預金残高などによって、他行宛振込が月数回無料になる銀行があります。

さらに、銀行によっては他行の本人名義口座への振込を原則無料にしているところもあります。

定期預金の資金移動では、「自分名義口座への振込が無料か」を最初に確認してください。

大和ネクスト銀行は本人名義の他行宛が原則無料

大和ネクスト銀行の振込手数料

2026年7月29日現在、大和ネクスト銀行では、他の金融機関の本人名義口座への振込手数料は原則0円です。

他人名義口座への振込も月3回まで無料で、4回目以降は154円(税込)です。

ただし、楽天銀行、SBI新生銀行、GMOあおぞらネット銀行、みんなの銀行、住信SBIネット銀行の一部支店など、本人名義でも無料回数の扱いに例外となる金融機関があります。

「本人名義なら必ず無制限無料」と思い込まず、除外先も確認してください。

三井住友銀行はOliveで月3回無料

三井住友銀行Oliveの振込手数料

三井住友銀行では、Oliveアカウントを利用すると、SMBCダイレクトの他行宛振込手数料が月3回まで無料になります。

Olive Infiniteでは月10回まで無料です。

一方、通常のSMBCダイレクトで無料条件を利用しない場合は、他行宛振込に所定の手数料がかかります。

楽天銀行は給与・年金受取で無料回数が付く

楽天銀行の振込手数料無料回数

楽天銀行では、ハッピープログラムにエントリーし、給与・賞与・公的年金の受取条件を満たすと、他行宛振込手数料が翌月3回無料になります。

未使用分の無料回数は所定のルールで繰り越すことができ、最大5回まで保有できます。

ことら送金なら10万円以下の個人送金を無料にできる

ことら送金で振込手数料を節約

対応金融機関では「ことら送金」を利用できる場合があります。

ことら送金は、1回あたり10万円以下の個人宛送金を手数料無料で利用できるサービスです。

ただし、金融機関・アプリがことら送金に対応している必要があり、定期預金用に100万円・1,000万円といった大きな資金を一度に移す用途には向きません。

少額の資金移動には有効ですが、高額の定期預金資金は通常振込の無料回数を使う方が現実的です。

ATM入金なら振込手数料を使わずに済む場合がある

定期預金資金をATMで入金

ネット銀行でも提携ATMから現金を入金できる場合があります。

そのため、元の銀行で現金を引き出し、預け先銀行の提携ATMへ入金する方法もあります。

しかし、高額資金では、

・ATMの1回当たり取扱枚数
・1日当たり出金限度額
・ATM手数料
・現金を持ち歩く盗難・紛失リスク

があります。

数百万円以上の定期預金資金では、振込無料回数を使う方が安全で現実的です。

楽天銀行は3万円以上のATM入金が無料

楽天銀行では、対象ATMからの入金について、3万円以上であればATM入金手数料が無料です。

また、ハッピープログラムの会員ステージに応じてATM手数料の無料回数も設定されています。

ATMを使う場合は、金額条件・提携ATM・時間帯を確認してください。

定額自動入金サービスを使える銀行もある

定額自動入金サービスで資金移動

一部のネット銀行には、他行の本人名義口座から毎月一定額を自動で引き落として、自行口座へ入金する「定額自動入金」型サービスがあります。

この種のサービスは通常、振込手数料を負担せず資金を移せる点がメリットです。

ただし、即時入金ではなく、引落日から入金まで数営業日かかることがあります。

急いでキャンペーン定期へ預けたい場合は、入金日がキャンペーン期限に間に合うか確認してください。

同じ銀行の別支店なら「振替」か「振込」かを確認

同一銀行内の本人名義口座間の資金移動を無料とする銀行も多く、インターネットバンキングでは同一銀行宛振込が無料または低額に設定される場合があります。

同一銀行でも、普通預金→定期預金の「振替」と、別口座への「振込」では扱いが異なるため、各銀行の手数料表を確認してください。

振込手数料より「金利差」が大きいかを計算する

定期預金の金利差と振込手数料

別の銀行へ資金を移す意味があるかどうかは、振込手数料と金利差を比較すれば分かります。

たとえば100万円を1年間預ける場合、

A銀行:年0.50%
B銀行:年0.80%

なら、税引前の金利差は年0.30%、金額では3,000円です。

利息には原則20.315%の税金がかかるため、税引後の差は概算で約2,391円です。

往復の振込手数料が合計2,000円なら、1年間かけて得られる実質的な差は約391円しかありません。

100万円なら金利差0.10%で税引後約797円

100万円を1年間預ける場合、金利差が0.10%なら税引前差額は1,000円です。

税引後は概算で約797円です。

つまり往復の振込手数料が800円程度かかるなら、ほぼ差がなくなります。

定期預金を乗り換えるときは「金利が0.1%高い」ではなく、「税引後で何円増えるか」を計算するのが重要です。

預入期間が短いほど手数料の影響が大きい

3か月もの・6か月ものの定期預金は、年率表示の金利を期間分だけ受け取ります。

そのため、短期定期のために他行へ資金を移す場合、振込手数料が利息差を食い潰しやすくなります。

高金利キャンペーンでも、まず税引後利息を計算してください。

満期後に自動継続するなら「帰りの手数料」はすぐには発生しない

満期時に同じ銀行で自動継続する場合、その時点で他行へ振り込まないため、帰りの振込手数料は発生しません。

ただし、更新後の金利が低ければ、手数料を節約するためだけに低金利で預け続けるのは本末転倒です。

満期後は「振込手数料」と「次の金利差」の両方を比較してください。

高額資金は振込限度額にも注意

高額振込と振込限度額

数百万円・1,000万円単位をネット振込する場合、銀行ごとに1日当たりの振込限度額があります。

限度額変更には、アプリ認証、ワンタイムパスワード、一定の反映時間などが必要になる場合があります。

定期預金キャンペーンの締切直前に資金を動かす場合は、事前に振込限度額を確認してください。

高額振込では振込先名義を必ず確認

定期預金資金を他行へ送るときは、口座番号・支店名・受取人名義を十分に確認してください。

特に自分名義口座間で大口資金を動かす場合でも、振込先登録時の入力ミスには注意が必要です。

初めての振込先へ高額送金する場合、少額を先に送って着金を確認してから残額を送る方法もあります。

振込手数料を節約する7つの方法

1. 他行宛振込無料回数を使う
2. 本人名義他行宛が無料の銀行を使う
3. 10万円以下ならことら送金を検討する
4. 定額自動入金サービスを利用する
5. ATM無料入金を利用する
6. 同一銀行内なら振替・無料振込を使う
7. 金利差より手数料が大きい乗り換えはしない

定期預金の資金移動チェックリスト

1. 預け先銀行に普通預金口座はあるか
2. 送金元銀行の他行宛振込手数料はいくらか
3. 無料回数は残っているか
4. 本人名義口座への優遇があるか
5. 振込限度額はいくらか
6. ATM無料入金は使えるか
7. 定額自動入金は使えるか
8. 満期後に元利金をどこへ戻すか
9. 往復手数料より税引後の金利差が大きいか
10. 預金保険の1金融機関1,000万円上限も確認したか

よくある質問

定期預金を作ると振込手数料がかかりますか?

同じ銀行の自分名義普通預金から定期預金へ振り替えるだけなら、通常はかかりません。別銀行から資金を移す場合は、送金元銀行の他行宛振込手数料がかかることがあります。

定期預金の満期時にも振込手数料がかかりますか?

満期金を同じ銀行の普通預金で受け取るだけなら通常はかかりません。その後、別銀行へ送る場合は振込手数料がかかることがあります。

他行宛振込を無料にできますか?

できます。取引条件による無料回数、本人名義口座への無料振込、ことら送金、定額自動入金などを利用できる場合があります。

振込手数料を払ってでも高金利銀行へ移すべきですか?

税引後の金利差が往復の振込手数料を上回るかで判断します。100万円・1年で金利差0.10%なら税引後差額は概算約797円なので、往復手数料がそれ以上ならメリットはほぼありません。

定期預金資金をATMで移せば無料ですか?

無料の場合もありますが、出金・入金手数料、ATMの取扱限度額、現金を持ち歩くリスクがあります。高額資金では無料振込を利用する方が安全です。

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※本ページは2026年8月時点の各金融機関の公表情報をもとに一般的な仕組みを解説しています。振込手数料、無料回数、ATM手数料、振込限度額、本人名義口座への優遇、ことら送金・定額自動入金の対応状況は金融機関・口座・会員ランク等によって異なり、変更される場合があります。実際の資金移動前に各金融機関の最新手数料表・サービス条件をご確認ください。

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