定期預金では、以前はタオル、ティッシュ、食品などの「粗品」を窓口でもらえることが珍しくありませんでした。
しかし現在は、金融機関の集客方法も変化しています。
2026年現在は、粗品そのものよりも「期間限定の特別金利」「現金・ポイント還元」「抽選・懸賞」「地域やスポーツに連動した特典」など、金銭的なメリットを前面に出したキャンペーンが中心になっています。
かつて銀行の窓口では、定期預金を作るとタオル、ラップ、ティッシュ、食器などをもらえることがありました。
現在も店頭イベントなどで粗品が配られることはありますが、定期預金の商品性そのものとしては、金利上乗せやキャンペーン特典の方が重要になっています。
また、日本銀行のマイナス金利政策は2024年3月に終了しており、現在はマイナス金利政策下ではありません。定期預金の特典も、粗品中心から金利優遇やポイントなどの実利型へ変化しています。
金利環境が変化したことで、銀行や信用金庫では期間限定の定期預金キャンペーンが活発になっています。
2026年夏には、愛知信用金庫が1年もの年0.970%、3年もの年1.220%、5年もの年1.370%の特別金利キャンペーンを実施しています。
また、auじぶん銀行では2026年夏の円定期預金キャンペーンとして、1年もの年1.30%の特別金利を設定しています。
このように現在は、数百円相当の粗品よりも、預入金額が大きくなるほど恩恵が増える「金利優遇」が主要な特典になっています。
| 特典 | 内容 |
|---|---|
| 特別金利 | 通常金利より高い金利を期間限定で適用 |
| 現金プレゼント | 一定額以上の預入などで現金を付与 |
| ポイント | 銀行グループや共通ポイントを付与 |
| 抽選・懸賞 | 預入額に応じて抽選権を付与し、賞品が当たる |
| 宝くじ付き | 預入額に応じて宝くじを受け取れる商品 |
| 地域・スポーツ連動 | 地元チームの成績などに応じて金利や特典が変わる |
定期預金の特典の中で、最も比較しやすいのが特別金利です。
たとえば通常金利が年0.5%、キャンペーン金利が年1.0%であれば、同じ預入額・同じ期間なら受取利息は大きく変わります。
粗品やポイントと違い、預入額が多いほど金利優遇の効果も大きくなるのが特徴です。
キャンペーン定期では、特別金利が適用されるのは最初の満期までという商品が多くあります。
満期後に自動継続されると、その時点の通常の店頭表示金利へ変更される場合があります。
「年1%の定期預金を作ったから、今後ずっと年1%で継続される」とは限りません。
自動継続型を利用するときは、初回満期後の金利条件を確認しておきましょう。
特別金利定期では、「新たに銀行へ入金した資金」に限定する商品があります。
すでにその銀行にある普通預金や定期預金を振り替えるだけでは、優遇金利の対象にならない場合があります。
また、「新規口座開設者限定」「給与振込利用者限定」「一定額以上の預入」などの条件が設定される場合もあります。
銀行によっては、定期預金の預入額や取引条件に応じて現金やポイントを付与するキャンペーンがあります。
ネット銀行では、銀行単体のサービスだけでなく、グループ内の証券会社やクレジットカード、ポイントサービスなどと連携して特典を付けるケースもあります。
楽天銀行や住信SBIネット銀行などでは、銀行口座とグループサービスを連携して利用することで、普通預金金利やポイント、各種優遇サービスが変わる仕組みがあります。
ただし、こうした優遇制度は頻繁に変更されるため、定期預金を申し込む時点の公式条件を確認してください。
地方銀行や信用金庫では、定期預金の預入額に応じて抽選権を付与し、食品、商品券、地域特産品、観戦チケットなどが当たる商品を販売することがあります。
このタイプは、利息とは別に「当選する楽しみ」があることが特徴です。
ただし抽選はあくまで確率なので、確実に得られる金利優遇とは分けて考える必要があります。
一部の銀行や信用金庫では、預入額に応じて宝くじを受け取れる定期預金が販売されることがあります。
利用者自身が宝くじを購入する必要がなく、定期預金の利息に加えて当選の可能性も楽しめる商品です。
ただし、宝くじの購入代金相当分を考慮すると、必ずしも高金利定期より経済的に有利とは限りません。
地方銀行や信用金庫では、地域性を活かした定期預金が提供されることがあります。
地域特産品が当たる定期預金、地元スポーツチームの順位や勝利数に応じて金利が上乗せされる商品、地域イベントと連携したキャンペーンなどです。
こうした商品は、大手銀行にはない独自性があります。
地方銀行の中には、全国から口座開設できるインターネット支店を設け、ネット専用の定期預金を提供しているところがあります。
店舗を利用する顧客向けの商品とは別に、ネット支店限定で高い金利やキャンペーンを設定する場合があります。
ただし、居住地域、年齢、口座開設条件などに制限があるケースもあります。
ネット銀行では、店舗窓口で粗品を渡す機会がほとんどありません。
その代わり、定期預金金利、普通預金金利、ATM手数料無料回数、振込手数料無料回数、ポイントなどを組み合わせて利用者へメリットを提供しています。
「何か物をもらえるか」よりも、年間でどの程度の金銭的メリットがあるかを比較した方が実用的です。
定期預金のキャンペーンを比較するときは、特典をできるだけ金額へ置き換えて考えると分かりやすくなります。
たとえば、100万円を1年間預けた場合、金利差0.1%は税引前で約1,000円の利息差です。
一方、粗品が500円相当なら、100万円を預ける場合は金利差0.05%程度と同じ規模です。
預入額が1,000万円になれば、わずかな金利差でも影響は大きくなります。
定期預金の利息には、個人の場合、原則として20.315%の税金がかかります。
そのため、キャンペーン金利で受け取れる金額を比較するときは、税引後利息で見るとより正確です。
一方、現金やポイント、景品などの税務上の取扱いは、特典の性質や金額によって異なる場合があります。
詳しくは定期預金の利息にかかる税金をご覧ください。
特別金利定期を満期前に解約すると、キャンペーン金利ではなく所定の中途解約利率が適用されるのが一般的です。
ポイントや現金プレゼントなども、満期まで保有することが付与条件になっている場合があります。
「特典だけ受け取ってすぐ解約する」という使い方ができるとは限りません。
定期預金を選ぶときは、特典より次の条件を先に確認しましょう。
1. 適用金利
2. 預入期間
3. 中途解約利率
4. 初回満期後の金利
5. 預金保険制度の対象か
そのうえで、ポイントやプレゼントが上乗せされるなら「追加メリット」と考えるのが安全です。
金利上昇局面では、特典が魅力的だからという理由だけで、5年・10年など長期定期へ全額を預けると、その後さらに高い金利が登場したときに動きにくくなることがあります。
特典だけでなく、将来の金利変動や資金を使う時期も考えて預入期間を選びましょう。
金融機関やキャンペーンによってはもらえる場合があります。ただし現在は、タオルなどの粗品より、特別金利・ポイント・抽選特典などが中心です。
預入額が大きい場合は、一般に金利優遇の影響が大きくなります。ただし、預入期間や中途解約条件も含めて比較する必要があります。
多くの商品では初回満期までです。自動継続後は、その時点の通常金利が適用される場合があります。
必ず得とは限りません。宝くじ相当額と金利差を比較し、総合的に判断する必要があります。
おすすめしません。金利、中途解約条件、預入期間、手数料、預金保険制度などを確認したうえで、ポイントは追加メリットとして考えるのが基本です。
※キャンペーン金利、ポイント、抽選、景品などの条件は頻繁に変更されます。実際に申し込む際は、各金融機関の公式サイト・商品概要説明書・キャンペーン規約をご確認ください。
